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不動産屋さんとカポック。


久しぶりに不動産屋さんから連絡が来た。

相方の怪我の調子はどうかと心配してくれたり、エアコンは問題なく使えているかなど、何かと気を遣ってくれる心強い存在だ。

以前ご飯に行こうと口約束をしてからもう3ヶ月近くになる。

心情としてはあと少しでまた1つ心の区切りが出来そうなのだ。

9月に入ったらランチに誘おうかと考えている。

不動産屋さんからもらった象の小さなキャンドルは私の部屋のカポックの横にちょこんと鎮座している。

カポックというのは木のことだ。

私が通っていた中学校では、カポックを3年間育てていくという習わしがあった。

1クラスに1つずつカポックが配置された。
学年が上がるごとにそのカポックもまた一緒に教室を移動する。

カポックの花言葉は

とても真面目、実直

という意味らしい。
そのように育って欲しいと言うことだろうか。

またカポックは強いので、枯れにくいという話を先生から聞いた気がする。

私は環境委員というカポックに水をあげる係であった。
日々欠かさず水をあげるのが好きだった。

そのせいかカポックへ思い入れがあり、水やりをしていた話を親にもしていた。

中学を卒業した春休み
親が私にカポックを買ってくれた。

私自身は欲しいとも何も言ってなかったと思うのだが、世話をしていた経緯を思ってのことだろう。

それからもう何年になるだろうか。
10年以上連れ添っているカポックは、私と一緒にこの古民家にやって来た。

また、私はもう一つ観葉植物を増やそうかと思っている。

それも9月以降どうなるかだが、いつかお迎えしたいと考えている。

今しばらくはまだカポックと私だけの空間を楽しんでいよう。


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