松岡享子さんのまかれた種は今・・・
rosieさんは関東に引っ越して3年半が過ぎました。義母も天国へ送り、いろいろありましたが、責任を一つ終えました。それで、昨年の秋から仕事以外の趣味的な時間としてずっと関心を持ち続けていた「子どもの本の世界」に数十年ぶりに戻ることにしました。
32年前、斉藤惇夫さんを講演にお招きした時に言われたことが今も心に残っています。夫くんの実家が千葉であることを知った斉藤さんは「子どもの本のことをやりたいならばすぐに千葉に帰りなさい!」と。
当時、こちらの関係者の方々が頑張っておられたことはわかっていましたが、何しろ夫くんの仕事は四国ですからねえ(笑)
自分の趣味のことで単身赴任はできません。
今更ながらと思いましたが、価値観の合う友人も欲しかったので勇気を出して入会。すると、確かにすごい!!内容も組織も、図書館作りも。
さてさてついていくのが大変です。
32年前に斉藤惇夫さんが「早く帰りなさい」とおっしゃったはずだなあと。
先日、「くるみの会」という素話を語る会(素話とは昔、母や祖母たちが子どもたちに昔話を語ってくれたもの)の35周年の記念会がありました。
いつも参加するだけで、みなさまの長〜いお話を聞かせてもらっては感心しているrosieさん。
今回も一つのお話が10分から、長いものは30分にわたる、世界のお話やわらべうたなどを聞かせていただきました。今は亡き、松岡享子さんがまかれたお話の種が時を経て、このように花開き、今度はrosieさんのように遅れてきた者にまた種を落としてくれているのだなあと思いました。
みなさん、東京は近いので、東京こども図書館にて松岡さんのお話の講座を受けて育った方も多いようです。(羨ましい!)
初代のリーダーの方がおっしゃっていました。
「松岡享子さんはおっしゃっていました。お話を語る方も聞く方も、どちらも楽しんで下さいと。」
そうなんですよねえ。やらねばならないではなくて、楽しむこと。なんでもそうですよね。楽しめないと長く・・・35年も続かなかったことでしょう。
長いお話を覚えること、大勢の人前で語ること、その努力と大変さに頭が下がります。でも、皆さんがおっしゃるのは「子どもたちの前に立った時、不思議と元気になり、楽しく語れるのです。」と。
楽しんで、お話を子どもたちに伝えたい。
亡き母のお話をたっぷりと聞いて育ったrosieさんですが、きっと母はなんの気負いもなく、せがまれるままに語っていたのでしょう。
「ねえ、お話しして!」の言葉に応えるがままに・・・
遅れてきたrosieさん、さてこれからどうしよう?と思案中😅
では みなさま ごきげんよう。