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手紙を一枚で書き終えた場合のマナー

Q:手紙を一枚で書き終えた場合は、一枚だけを封筒に入れて送っていいのでしょうか?



A:手紙を一枚で書き終えた場合のマナー❶

便箋を一枚で書き終えた場合に、白紙の便箋をもう一枚添えて二枚にして封筒に入れるというマナーは、日本の手紙の作法の一つとして知られています。特に格式を重んじる場面や、目上の方への手紙では、このような配慮がなされることがあります。

ただ、一般的なマナーか?というと、厳密に「必ず守るべき一般的なマナー」というわけではなく、主に格式ばった手紙や目上の人への手紙において意識されることが多いです。日常的な手紙や親しい間柄のやり取りでは、特に気にする必要はありません。

『便箋を一枚で書き終えた場合に、白紙の便箋をもう一枚添えて二枚にして封筒に入れる』というマナーの背景は、次の通りです。

① 見た目や手触りを整えるため

便箋が一枚だけだと封筒の中で動いてしまい、不安定になることがあります。そのため、見た目や手触りを整えるために白紙を添えるという考え方があります。


② 未完成・不足の印象を避けるため

一枚だけの便箋だと、「内容が不足している」「そっけない」という印象を与える可能性があるため、もう一枚添えることで手紙の形式を整えるという考え方です。


③ 格式のある手紙では推奨される

礼儀を重んじる手紙(弔辞・お礼状・お詫び状など)では、このマナーを守ることで、丁寧な印象を与えます。


まとめ

このマナーを守ることで、より丁寧な印象を与えることができますが、無理にこだわる必要はなく、状況に応じて判断するとよいでしょう。

✅フォーマルな手紙(弔辞・お礼状など)
→ 白紙の便箋を添えるのが望ましい

✅カジュアルな手紙(友人・家族など)
→ 特に気にする必要はなし

✅ビジネスの場面
→ 送る相手や内容によるが、目上の人や取引先には意識するとよい



A:手紙を一枚で書き終えた場合のマナー❷

手紙が一枚だけの場合でも、そのまま封筒に入れて送っても問題ありません。ただし、以下のポイントに注意すると、より丁寧な印象になります。


① 便箋の折り方

封筒のサイズに合わせて、きれいに折りましょう。一般的には次のように折ります。
▶ 縦書きの便箋 → 三つ折り(上から下に向かって折る)
▶ 横書きの便箋 → 二つ折りや三つ折り

折る際には、読み手が開きやすいように、文章の最初の部分がすぐ見えるようにするのがポイントです。


② 余白を意識する

一枚の便箋にぎっしり書くのではなく、適度な余白を持たせると読みやすく、上品な印象を与えます。

③ 添え紙をつける(より丁寧な印象にしたい場合)

一枚だけ送ることに問題はありませんが、格式を重んじる場合や改まった内容の手紙では、前述(手紙を一枚で書き終えた場合のマナー❶)のように、白紙の便箋を一枚添えると、より礼儀正しくなります。これを「添え紙」と呼びます。


④ 封筒の選び方

便箋のサイズに合った封筒を選ぶことが大切です。
フォーマルな場面では、白や淡い色の封筒が適しています。
また、目上の人に送る場合は、派手なデザインは避けるようにしましょう。


⑤ 封の仕方

封をする際には、糊付けをするのが基本です。
「〆(しめ)」の印を書くのは、特に改まった手紙や重要な手紙の場合です。なお、目上の方に送る場合には、〆を書くのは控えるのが一般的です。



終わりに

手紙は相手に心を伝える大切な手段です。マナーを守ることで、より丁寧な印象を与えることができますよ。
あなたも、大切なあの人へ、手紙を書いてみませんか?


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