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私の子供時代、青春時代には、
自分も周りも、
手紙や葉書でやりとりをしている人が多かったように思います。
しかし、時代の流れとともに、
LINEやメールなどで、気軽にやりとりができるようになり、
手紙を書く機会は、少なくなってきました。
今回は、
そんな時代だからこそ知って頂きたい、
手紙の良さについてお伝えします。
1.気持ちが伝わる
①手紙の文字のあたたかさ
文字には、書く人の個性が表れ、
メールやLINEのようなタイピングされた文字にはない、
あたたかさがあります。
字の上手い下手ではなく、
手書きで書かれたものだからこそ、
気持ちが伝わるのです。
手紙の一文字一文字には、
書く人の気持ちが込められており、
それが、相手の心に響くのです。
②相手を想って書く
手紙を書く時には、
相手のことを考えながら言葉を綴っていきます。
相手のことを思い浮かべながら書いた手紙には
気持ちがつまっているから、
読み手に伝わるのです。
文字や文章の上手い下手ではなく、
“ 手紙を書こう ”
その気持ちが相手の心を動かすのです。
③人となりが現れる
私も、結婚時、
父からもらった一通の手紙で、
それまで心の距離を置いてきた父の存在が
近くに感じられるようになりました。
手紙には人となりが表れ、
そこには、
何十年も閉じてきた心を
一瞬にしてほどいてしまうほどの力があるのです。
だから私は、
『手紙だからこそ伝わる想いがある』
と信じています。
④時間をかけて書く
手紙を書くには、手間がかかります。
書くだけではなく、
気持ちを整理して
文章にまとめる過程があります。
手紙を受け取った相手は、
“自分のために時間をかけて書いてくれたんだな”
そう感じるから、より一層
相手の気持ちが動くのです。
⑤近くに感じられる
手紙を読んでいるとき、
直接会っているわけでもないのに、
まるで
そばで語りかけてくれているかのように
相手を近くに感じることができます。
離れていても
気持ちがふぁっとあったかくなるのが
手紙の良いところです。
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2.カタチに残る
①大切にされる
気持ちのこもった手紙を頂くのは
嬉しいものです。
それを雑に扱う人はまずいないでしょう。
届いた手紙は、
受け取る人の心をあたため、
ずっと大切にしてもらえるのではないでしょうか。
②読み返すことができる
手紙はあとから読み返すことができます。
そして、読み返すたび、
あたたかな気持ちにさせてくれるものです。
私も、今中学生の我が子が
小学校に入学したばかりの頃に書いてくれた手紙を、
今でも大切に保管しています。
そして、読み返すことでいつでも、
当時の自分にタイムスリップができ、
そのたびに、
あたたかい感情が引き出されるのです。
8年経った今でも、
この手紙は、私を元気づけ、
優しい気持ちにさせてくれます。
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3.特別感がある
①たった一人に向けられて書かれたもの
“ 自分だけのために、時間を割いて書いてくれた ”
そう思うからこそ、
手紙は相手の心に届き、印象に残ります。
結婚披露宴での花嫁の手紙が、
受け取る側だけではなく、
聴衆までもを感動させるのは、
大切なひとりへ向けて書かれた
特別なものだからなのです。
たったひとりに向けて書かれたものは、
人の心を動かします。
②非日常だからこそ特別
ひと昔前のように、
手紙を書いたりもらったりということは
本当に少なくなりました。
もしポストに手紙が届いたとしたら、
ビックリするくらいなのではないでしょうか。
手紙をもらうということ自体が非日常、
つまり、
貴重で特別なことなのです。
だから、
手紙を受け取るときには特別感がうまれ、
嬉しくなるものなのです。
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4.書くほうにもメリットがある
①自分のことを見つめ直す
手紙を書くのは多くの人にとって
易しいことではなく、
何を書いたらいいのかな…
自分が伝えたいことってなんだろう…
どう書いたら伝わるかな…
そうやって誰しもが
相手のことを思い巡らすものです。
それは、
自分と向き合う時間ともいえます。
手紙を書くことで、
自分を見つめることができる…
それは、何かと忙しい日々の中で
とても大切な時間となることでしょう。
②気持ちの整理ができる
頭の中で考えているだけでは気づかないことも、
書き出してみることで整理され、
クリアになることがあります。
書くことで気持ちが整理され、
スッキリできるのも
手紙の良いところですね。
③相手の良さに気づくことができる
相手のことを想いながら書き進めるうちに、
それまで意識していなかった
相手の一面に気づくことがあります。
そしてそんなとき、
相手を思い浮かべては
よりあたたかな気持ちにさせてくれるのです。
④夢中になれる
手紙を書いているときは、
そこに
自分の全ての意識が集中しているものです。
私も、
時間も忘れて手紙を書いていて、
気づいたら2時間くらい経っていた…
なんてことがよくあります。
何かに真剣になる
夢中になれる時間は、
心が充足感で満たされます。
⑤心がほぐれる
相手を想いながら
手紙を綴っていると、
自分の気持ちまでほぐれていくから
不思議です。
もらうほうだけでなく、
贈るほうも嬉しくなる…
それが手紙なのです。
⑥素直になれる
口では面と向かって言えないこと、
いまさら気恥ずかしくて言えないことでも、
手紙でなら不思議と
伝えられるものです。
素直になって
気持ちをさらけ出せるところも、
手紙の良いところですね。
⑦感情的にならなくてすむ
近しい関係の相手ほど、
言葉で伝えようとしたときに、
感情的になりやすいものです。
分かって欲しいからこそ、
怒りや悲しみの感情をぶつけてしまい
相手を怒らせてしまったり、
分かってほしいことが伝わらなくて
もどかしい思いをしたり、
余計な一言を言ってしまったり…。
手紙は
書いて伝えるから、
伝えたいことを
落ち着いて届けられるのが良いところです。
⑧脳の活性化
手書きをすることは、
脳を活性化させる効果があるそうです。
手紙を書くことは、
脳を衰えさせないための
良い方法かもしれませんね。
⑨届くまでの時間も楽しみのうち
メールやLINEは、
相手を待たせることなく、
すぐにやりとりができて便利です。
手紙は、
相手に届くまでの時間を楽しめるところが
良いところ。
手紙を投函したあと、
相手の顔を思い浮かべては
“そろそろ届いたかなぁ。”
なんて思う時間も嬉しいものです。
⑩自分のペースで想いを表せる
会話していると、
途中で話に割り込まれたり、
中断されたり、
さえぎられたりすることって
ありませんか?
手紙だったら、
自分のペースで
言いたいこと、伝えたいことを
書けるから、
言いたいことの半分も伝えられなかった…
という消化不良にならなくてすむのが良いですね。
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5.まとめ
手書きの手紙は、
気持ちが伝わります。
そして、
書くほうも
受け取るほうも
幸せになる、
魔法のツールなのです。
メールやLINEなどで
手軽に連絡を取り合ったり、
発信したりできる今だからこそ、
手紙の良さに気づき、
日常に手紙を取り入れ、
あたたかな心の交流ができたなら、
幸せな人達でいっぱいになると
思うのです。
あなたも、
大切な人へ
手紙を書いてみませんか?