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AIでコードを生成できるようになったって言うけど生成されたコードってどうすればいいの?
生成AIの発展が目覚ましく、今までプログラミングがわからなかった人でもAIに聞けば簡単にコードを生成してくれる時代になったと聞きます。そして大体のSNSでそれを披露する投稿には出力されたコードの画面スクショなどが貼ってあります。
しかしながら「コードを生成できるようになったのはわかったけどどうやったらそれを実行できるのかはよくわからないから試せない……」という方は結構多いんじゃないかと思いましたので、それを記事にすることにしてみました。
以下の手順に沿っていただければ、AIが生成したコードを実行することができます。今回はOpenWeatherMapというサイトを利用して、都市の天気を答えてもらうアプリを作ることにしました。
1. 環境設定
まずは環境を整えます。Pythonでコードを作ってもらうことを仮定してAnacondaというツールをインストールします。
Anacondaのインストール:
https://www.anaconda.com/products/distribution からAnacondaをダウンロードしてインストールします。
Anaconda Navigatorの起動:
インストール後、Anaconda Navigatorを起動します。
2. プロジェクトの作成
Anaconda Navigatorで、「Environments」タブを選択します。
「Create」ボタンをクリックして新しい環境を作成します。
環境名を入力(例:weather_app)
Python version: 3.8以上を選択
「Create」をクリックして環境を作成
作成した環境を選択し、右側の「Open Terminal」をクリックします。(右側の△再生ボタンのことです。)
3. 必要なライブラリのインストール
ターミナルで以下のコマンドを実行して、必要なライブラリをインストールします:
conda install requests
4. コードエディタの起動
Anaconda Navigatorの「Home」タブに戻ります。
作成した環境が選択されていることを確認します。
「Spyder」または「Jupyter Notebook」を選択し、「Launch」をクリックします。「install」が表示されている人は「install」をクリックしてから、「Launch」をクリックします。
(ここでは例としてSpyderを使用します)
5. AIコード生成の活用
Spyderが起動したら、新しいファイルを作成し、weather_app.pyとして保存します。AIコード生成ツール(例:ChatGPT)を使用して、以下のようなプロンプトでコードを生成します:"Pythonで簡単な天気予報アプリを作成してください。OpenWeatherMap APIを使用し、ユーザーが都市名を入力すると、その都市の現在の気温と天気状況を表示するプログラムを書いてください。"生成されたコードをweather_app.pyにコピーします。
6. コードの理解と修正
AIが生成したコードを確認し、必要に応じて修正します。典型的なコードは以下のようになります:
import requests
def get_weather(city):
api_key = "YOUR_API_KEY" # OpenWeatherMapのAPIキーを入力してください
base_url = "https://api.openweathermap.org/data/2.5/weather"
params = {
"q": city,
"appid": api_key,
"units": "metric",
"lang": "ja"
}
response = requests.get(base_url, params=params)
data = response.json()
if response.status_code == 200:
temp = data["main"]["temp"]
description = data["weather"][0]["description"]
return f"現在の{city}の気温は{temp:.1f}°C、天気は{description}です。"
else:
return "天気情報の取得に失敗しました。都市名を確認してください。"
# メイン処理
city = input("都市名を入力してください: ")
result = get_weather(city)
print(result)
7. APIキーの取得
OpenWeatherMap (https://openweathermap.org/) にアカウントを作成します。右上のサインイン画面からメールアドレス等を入力して、作成できます。
APIキーを取得し、コード内の "YOUR_API_KEY" を実際のAPIキーに置き換えます。APIキーはアカウントタブの「My API Keys」から取得可能です。デフォルトで一つ用意されているので、それをそのまま使いましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1719127566943-H6Tvnyan3j.png?width=1200)
8. アプリケーションの実行
Spyderで weather_app.py ファイルを開いていることを確認します。
緑の実行ボタン(三角形のアイコン)をクリックするか、F5キーを押してプログラムを実行します。
Spyderの下部にあるIPythonコンソールに都市名を入力すると、その都市の天気情報が表示されます。
実際にいくつか入力してみた結果がこちらです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719127738039-sMZ35L1pkV.png?width=1200)
種明かし
今回は作ってほしいコードをAIが生成できるようになったと言っても、結局初心者にはそのコードをどうすればいいかがよくわからないんだという人向けの記事を書いてきたのですが、実は今回の記事の内容は"perplexity"というチャットボットに質問して作成したものでした。
まず以下の質問をしてみました。
・AIによって生成されたコードを実行するのにおすすめの環境を教えてください
その回答が以下です。
AIによって生成されたPythonコードを実行するのに適した環境をいくつか紹介します:
1.Anaconda:
Anacondaは、データサイエンスやAI開発に特化した統合開発環境です。多くのライブラリがプリインストールされており、環境管理も容易です。Jupyter NotebookやSpyderなどのIDEも含まれています.
2.Visual Studio Code (VS Code):
軽量で拡張性の高いエディタです。Pythonの拡張機能をインストールすることで、コードの実行、デバッグ、インタラクティブな開発が可能になります.
3.PyCharm:
Pythonに特化した統合開発環境で、コード補完やデバッグ機能が充実しています。AIによって生成されたコードの理解や修正に役立つ機能が多くあります。
4.Google Colab:
ブラウザベースの環境で、GPUを無料で使用できます。AIモデルの学習や大規模なデータ処理に適しています。
5.Jupyter Notebook:
対話的にコードを実行し、結果を即座に確認できるため、AIが生成したコードの動作確認や修正に適しています。
6.IDLE:
Pythonに標準で付属する簡易的なIDE。初心者にも使いやすく、基本的なコードの実行には十分です.
これらの環境の中から、あなたの経験レベルや目的に合わせて選択することをおすすめします。初心者の場合はAnacondaやIDLEから始めるのが良いでしょう。より高度な開発を行う場合は、VS CodeやPyCharmが適しています。また、AIが生成したコードを実行する際は、コードの内容を理解し、安全性を確認することが重要です。不明な点がある場合は、コードの各部分の機能を確認しながら慎重に実行することをおすすめします。
次は以下の指示をしました。
・近頃プログラミングの知識がない人でもAIコード生成によってプログラミングが可能だと言われています。しかしながら、実際には生成されたコードをどのようにすればアプリケーションとしてうごくなるようになるのかがわからない人が多いのではないかと思います。 そういう層をターゲットに、コードAI生成によって簡単なアプリケーションを構築する具体的手法を説明するブログ記事を作成してください。汎用的に書かれても迷うと思いますので、使用する言語はPython、環境はAnacondaとしてください。
回答は以下でした。
プログラミング知識がなくてもAIコード生成を活用して簡単なアプリケーションを作る方法を、Pythonを使ってVisual Studio Code (VS Code)環境で説明します。以下の手順に従って、天気予報を表示する簡単なアプリケーションを作成しましょう。
1. 環境設定
まず、必要なツールをインストールします。Python: https://www.python.org/downloads/ からダウンロードしてインストール
VS Code: https://code.visualstudio.com/ からダウンロードしてインストール
VS CodeでPython拡張機能をインストール
2. プロジェクトの作成VS Codeを開き、新しいフォルダを作成します。
そのフォルダ内に weather_app.py という名前の新しいファイルを作成します。
3. AIコード生成の活用
OpenAI's ChatGPTやGitHub CopilotなどのAIコード生成ツールを使用して、天気予報アプリのコードを生成します。以下のようなプロンプトを使用できます:"Pythonで簡単な天気予報アプリを作成してください。OpenWeatherMap APIを使用し、ユーザーが都市名を入力すると、その都市の現在の気温と天気状況を表示するプログラムを書いてください。"AIが生成したコードを weather_app.py ファイルにコピーします。
4. コードの理解と修正
AIが生成したコードを確認し、必要に応じて修正します。典型的なコードは以下のようになります:(※)
5. APIキーの取得OpenWeatherMap (https://openweathermap.org/) にアカウントを作成します。
APIキーを取得し、コード内の "YOUR_API_KEY" を実際のAPIキーに置き換えます。
6. 必要なライブラリのインストール
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行してrequestsライブラリをインストールします:
pip install requests
7. アプリケーションの実行VS Codeで weather_app.py ファイルを開きます。
右クリックして「ターミナルでPythonファイルを実行」を選択します。
ターミナルに都市名を入力すると、その都市の天気情報が表示されます。
まとめ
このように、AIコード生成を活用することで、プログラミングの知識がなくても基本的なアプリケーションを作成できます。ただし、生成されたコードを理解し、必要に応じて修正することが重要です。また、APIキーの取得やライブラリのインストールなど、コード以外の作業も必要になることがあります。プログラミングスキルを向上させるには、生成されたコードを詳しく調べ、各部分の機能を理解することをお勧めします。時間をかけて学習することで、より複雑なアプリケーションの開発や、AIの助けなしでのコーディングも可能になるでしょう。
※↓4のコード↓
import requests
def get_weather(city):
api_key = "YOUR_API_KEY" # OpenWeatherMap APIキーを入力
base_url = "http://api.openweathermap.org/data/2.5/weather"
params = {
"q": city,
"appid": api_key,
"units": "metric"
}
response = requests.get(base_url, params=params)
data = response.json()
if response.status_code == 200:
temp = data["main"]["temp"]
description = data["weather"][0]["description"]
return f"現在の{city}の気温は{temp}°C、天気は{description}です。"
else:
return "天気情報の取得に失敗しました。"
# メイン処理
city = input("都市名を入力してください: ")
result = get_weather(city)
print(result)
このように実コードの生成以外の環境や設定、お試しする方法なども質問すれば答えてくれるので、SNS等で一部分だけを伝えてくれているけど全容がよくわからないような投稿を見かけた際は単純に自分がわからない部分をAIに質問することで補完ができるのかもしれないなと思いました!
ここまで読んでいただきありがとうございます。何かのお役に立てればとても嬉しいです!