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─違う世界で生まれて、同じ世界で生きていく─ ガラス姫と鏡の従者 長文感想

戯画の作品をプレイするのはこれで3作目になるのですが、はっきり言うとそんなに期待はしていません。
というのも最初にプレイしたラブクリアがかなり酷く、51点というなんとも言えない結果に終わってしまったんですよ。
その次にプレイしたキスシリーズ第1弾目となるホチキスも、そこまで印象に残らず66点をつけているので、戯画作品における期待値を下げる要因となってしまった訳ですね。

私、年に戯画作品をプレイするにあたり決めていることがありまして、それは「キスシリーズ、ロイヤルスウィートコレクションシリーズ、単独もの」を1種類ずつやるというものです。
その中での単独作品、しかも新しめの方である本作をやろうと思ったきっかけは絵師目的というのが殆どです。
が、エンターグラムの方でPS4/Switch版が発売された時に、主人公の教師である安西鹿子のミニストーリーが追加されたんですよね。
CS版の追加要素があるのならついでで埋めちゃおうと思ったのもきっかけの1つになりました。

原画を担当されているのはSAGA PLANETS作品でお馴染みの有末つかさ先生と、まどそふとのヤキモチストリームにもいたSyroh先生の2人で、鹿子を除くメインヒロインが全員巨乳という豪華なものとなっています。それでいて肝心のシナリオライターがフローラル・フローラブ等でも活躍されている籐太先生となっているので、実質戯画版フロフロか?と期待を膨らませたユーザーは多いことでしょう。フローラル・フローラブはvita版で攻略してから6年くらい経過して内容も全く覚えてないくらい上、籐太先生の描写を全て把握しきれている訳ではありませんが、本作の物語をどうやって描いていくのかに注目しながら√ごとの感想を見ていきましょう。



○各√ごとの感想

共通√


舞台となるのは「王立サンドリヨン学園」という、本物の王侯貴族たちが通う名門の一貫校。
そしてその学園には2つの科が存在しており、貴族のみ入ることが許される「王侯科」と貴族にお仕えする一流の使用人を育てる「従士科」が存在しています。
本作は姫と従者の関係性に基づいた恋愛ノベルゲームなので、そこの区別化は欠かせないですね。

そんな世界観で送られる土台のお話ですが、主人公の覚悟と心の強さが垣間見れて好感が持てます。
その理由としてまず主人公は幼少期にある姫様と出会い、従者になるという夢を持っていました。
その夢を叶えるためにと従士科に入学したのは良いものの、入学式当日にとある王侯貴族と揉めてクラスからも疎遠になりわずか半年で留年の危機に立たされるという状態からのスタートになるのです。
貴族校故か欠席どこか遅刻は勿論、当然単位を逃せば退学というとにかく厳しい校則に追いやられ、疎遠にさせられるという2つの絶望に襲われる主人公ですがこのやり取りで彼のだいたいの事が伝わります。

駿介「あのときこいつ(ベルが飛ばした紙飛行機)が飛んできてくれたおかげなんです!
最初の半年間、周りのせいにして、ただへこたれてただけでした。
けどふて腐れるのはやめにして、もう一度、頑張ってみようと思えたのは、こいつが飛んできてくれたおかげなんです」

(中略)

駿介「俺は、そんなに強い人間じゃないですよ。
さっきつい無茶をしてしまったのも、どこかでもうへこたれなくないって思ってたからかもしれません。......倒れたら、またなかなか立ち上がることができなくなるような気がして。でも、うじうじするのは、もうこりごりです。"もう夢を諦めたりしない"そんな風に思えたのも、ベルナデッド様のおかげです。姫様が、俺に勇気をくれたから」

幼少期に出会ったベルとの記憶が駆り立てたとはいえ、主人公の従者としての向き合い方や覚悟が見れる名シーンでした。
その後は各ヒロインやサブの立派な兄貴・支倉龍未に助けられながら1人前の従者を目指していく、とあらすじ通りに話が進んでいくのですが、よかれと思っての行動で絶望に追いやられた後の心理描写が上手いですね。
成り上がり系...とは少し違いますが従者になるまでの道のりも分かりやすく書いており、何より「起こってしまったことを引きづるのではなく、もう一度這い上がってみせる!」
という諦めない気持ちを言葉にしたのがなお良いのです。
あと、登場人物の殆どは汚い言葉を使わないというのが高ポイントですね。
まぁ相手は貴族故に言葉遣いにおいても厳しい教育を受けてきたんだろうというのは前提として十二分に理解できるし、当たり前と言えば当たり前なのですが...。

・ベルナデッド・ヘンリエッタ・アイゼルストン√

キャラ46/シナリオ40
共通√の序盤から描かれていたように、ベルと主人公は幼少期から知り合い両思いだったのです。
そこから何年と時を過ぎてはじまる本格的な恋愛ストーリーを、姫と従者という関係をベースにして書いている印象でした。
これは大体の√に言えることですが、個別√を描くのには共通√における出来事を材料として扱う必要があるのです。
本作はベルとアンリによるフラワー・スカラー争奪戦等と言った貴族の内部事情をややマイルドに描写されているので、個別√にて恋愛描写を描きながらどうやって持ち込んでいくのかが見所かなと思います。

さて個別√に戻りまして、個人的なこの√のテーマは「優しさのぶつかり合い」だと思います。
ベルが心を閉ざした背景に姉のエラが関わっているのですが、そのエラもそうでありどちらとも大切な人を失いたくないという一心で互いに心を閉ざしてしまったのです。
まぁエラはアイゼルストン家の家庭事情で自ら辛い目に遭う事を選ぶのだが。
大切な人なんて要らない、その認識故かベルは常に無表情を貫き通すキャラが出来上がってしまったのです。
一種の自己犠牲というか人格崩壊というかなんとやら...って言おうとしたけど自己犠牲はエラが適切か。
ちょっとした後付け感が歪めませんが、この落とし所は納得が行く良い書き方ですね。
キャラを成形する背景というのはよっぽどの訳ありであるほど書きやすく、探り甲斐があるというものですし。
そんな背景を持つ彼女と従者になる夢を持つ主人公が結ばれ、貴族として前を向くようになってからが魅せどころでしたね。
エラも自己犠牲の心を持って各方面の人を巻き込みながら自分の気持ちを封印している訳ですから。
これが災いして1部のヘイト買ってるのか...。
とはいえ、ベル自身の認識の変わりようを見て姉も変わろうとするシーンは、表向きに本√最高の盛り上がりだと感じました。

レオポルトやフレンダの描写も目を見張るものがあったけど、この時の主人公には本当に好感が持てますね。
戦闘シーンにて、自分の気持ちを封印することへの考えを改めさせるというのがもう完全に主人公してますし。
フレンダは努力を重ねて今を作りあげたのに報われない長山香奈パターンの娘であり、主人公との死合いの中で心の叫びを吐露するシーンは今でも印象に残っています。

最後のエラの心変わりとフレンダの扱いが気がかりでしたが、上手くまとまっていたと感じました。

・アンリ=フランシス・ラ・ベルナールド√

キャラ43:シナリオ37
アンリの従者となるためにロイヤルサーヴァントの資格ゲットするまでをベースに描いていましたね。
そこから姫と従者による恋愛の過程をどのようにして描写していくのか、が本√の概要でしょう。
それにアンリは"双子の兄"であり、主人公と恋愛するのは"双子の妹"という訳あり設定なのが引っかかるので、√の要として出さないわけには行かないですよね。
もっとも、ただ双子の妹って公表してるから予想外性も何もないけど。

さて√についてですが、色々な方面で悩まされているアンナと従者としてしっかりと行動をしていた主人公のバランスがとても良かったと感じました。
主人公に至っては共通√から成長したいという想いと言動がマッチしていて好感が持てますしね。
アンナと離れ離れ云々から兄貴との一騎打ち、アンリとの会話シーン等良い感じに話が進んでいったのですが、良かったのはここまでだったように感じました。

その原因は双子の兄であるアンリ。
そもそもこいつが原因で主人公は共通√で疎遠にさせられたというのに、一切の会話と蟠りの解消も無し。
兄妹内での会話シーンも、何故アンリを許すに至ったのかも納得が行かないんですよね。
兄の身代わりとして色んな苦悩を経験したアンナだからこそ言いたい事もあったのに、あっさり許して終わるのは拍子抜けしました。
一応レオポルトがベルナールド家の事情を話してくれるシーンがあるのですが、それでもちょっとなぁという感想を抱きました。
多分ライターさんは貴族間でのいざこざは貴族間で済ませる...という使命感というより、そう書かざるを得ないと判断したんだと思います。

ちなみにエピローグで主人公とアンナが再び出会ってハッピーエンドを迎えるのですが、ざっくりながらも出会う前の出来事が書かれていたので満足です。
どうでも良いけど織姫って年上ヒロインやったんか...

乙の人見てるか?これが正しいエピローグの書き方だよ。

・佐々木織姫√


キャラ44/シナリオ35
ベルやアンリの騒動でも陰ながら関わっていた織姫ですが...恋愛描写は完璧だけどそれ以外は何とも、という感想を持ちました。

まず前半ですが、√としてはここが最高潮だったように思いますね。
彼女のおふざけ(サバゲー事件)によって主人公にブチ切れられる所と「佐々良財閥の末っ子で甘やかされて育った」と話す所が印象に残りました。
主人公は衛士として主人を守ろうと必死に行動しなきゃいけないですしね。
甘やかされ云々の話は、キャッスルライン王朝のラストプリンセスについて書かれた伝記の下りで比喩を交えながら佐々良財閥の家族関係を語っていたのが分かるので、祖父の矯正で多少はマシになり主人公にブチ切れられることで自分の認識を改めるきっかけとなる名シーンだと思いました。
その後の織姫は動揺したり不安になったりと、乙女チックな表情を沢山見せてくれます。
このギャップが堪りませんね。
主人公も主人公でブチ切れるという一石を投じた訳ですから、織姫に嫌われたんじゃないかって不安な気持ちに抱く所の描写は上手いです。
2人の恋愛不慣れ度合いからどう恋人に発展するのかと期待を膨らませる良い盛り上げ方でした。

アンリが女であることを公表してからは全く出番が無かったのは気がかりですが...まぁ共通√でも明かされなかったからそう書かざるを得なかったんでしょう。
ベルをフラワースカラーにするためにエラの真意を確かめるというシーンは、プレイヤーの感性を試しているように思えました。
ライターの籘太先生はフロフロの時もそうだったけど、貴族の内部事情を偏見を交えて書いているのが特徴的なのでここが刺さるか否かで楽しめるかが決まるのかも知れませんね。

後半は織姫の裏の活躍を描写しつつ、ベルとエラの貴族権威の内部を描くという構成になっています。
ここの部分に織姫と直接関係は無いわけではないんですが、どちらかと言うとベルとエラがメインですよね?
多少出したとは言っても、急にそんなこと言われてもねぇって感じですし。
とはいえ、織姫の豪胆さが垣間見れるだけでも良しとすべきなのでしょう。

モニター越しの公開オ○ニーで画面にせーえきぶっかけたのは流石に引きました笑
空いた口が塞がらないってこういうことを言うのか

・城釜奈緒美√

キャラ47/シナリオ38
奈緒美が主人公に心を開いた背景は共通√で書かれており、好意を持って結ばれるまでの道筋は簡潔でしたね。
姫と従者による恋愛を描く作品の中では唯一の非お嬢様ヒロインなので、メインヒロインとしての強みをどう個別√に流し込めるかがライターとしての課題だったように思えます。
実際に√で行ったのは「自分の先祖の意識に入り込んで過去の追体験をし、結ばれなかった2人の次代が結ばれる」というまさかのSFファンタジーチック路線であり、本√が異質とされる所以でもあるのです。

織姫√にもラストプリンセスについての用語は出てきましたが、あれは織姫に自分の認識を改めさせる為の表記でしかないのですよ。
では奈緒美√とラストプリンセスの関係性はなんなのかと言うと、それが本√の要である先祖の話におけるラストプリンセスとトーマスの恋物語となります。
その話を持っていくのに夢オチという流れにしたのが粋でしたね。
主人公と奈緒美がイチャイチャしつつ、夢で先祖の追体験をしながら様々なトリックに翻弄されていくというのが√全体の構成となっています。

先祖の話、未来視と過去視がメインとなっているため、"今の"主人公と奈緒美によるシナリオが疎かになってしまうのが心残りになっちゃいましたね。
しかし、よくよく考えると籘太先生はこの√の扱いに困ってたのかな?と思うのですよ。
その理由として、先述したように奈緒美は唯一の非お嬢様ヒロインである事、これが1番大きいのではないかと。
織姫にも助けられて関係を持ち、ラストプリンセスについての日記にもしっかりと関係性を持たせなければならない、もちろん主人公との恋愛描写も甘すぎる程にと書きたいであろう展開のレパートリーは多い訳ですからね。
確かにライターとしては、このSFチックなファンタジー要素をぶっ込むためにトリックや書き方等を色々練ってきたのでしょう。
ただ、所々で惜しいと言いますかもうちょっと描写が欲しいと思える点がポンポンと出てくるのです。
恋愛要素とSF要素の両立を図ったのは伝わるけど、どっちつかずになった印象を受けましたね。これを演出として楽しいと思えるかが籘太先生のお話なのかなと思っています。

本の配置が決め手、老いらくの恋で語られる真相と良い部分もあるんですが...主人公とトーマスが同化する回想からの、今の奈緒美と結ばれるゴリ押しのハピエン展開は流石にいただけなかったですね

・鹿子サイドストーリー


従者になるという夢を絶たれた主人公が、鹿子先生の家庭事情に巻き込まれながらも恩返しをしていくというミニストーリーでした。
一時期はなんでこれをCS版限定、または√として出さなかったのかの理由を考えようと思いましたが、実際にやってみて分かったのは

・鹿子先生の姪がコスモスのフラワースカラーという凄いところの特待生であるという点

・その家庭絡みで恋人としてのイチャイチャ描写が無理ゲーになっている点

・執事への憧れが強すぎて恋愛感情にはなれなかった点

が大きいという事です。もともと教師ではなくメイドをしていたけど、訳あって教師の道を選ばざるを得なかった背景の書き方もナイスでしたね。
スパルタ教育をメインとする先生の過去と葛藤、恩返しをする主人公の心変わりも上手く書けていたお話でした。

強すぎる憧れは恋にはならない、だから恋人同士になるのも叶わない。臆病かもしれないけど、教師に拘る彼女の負担になるのもイヤだった。だからこその「俺、かのちんに憧れ続けていたいんだ」という告白。√として扱われないけど、こういう締め方も良いですね。

○読み終えて思ったこと

・あらすじから個別√への書き方


主人公が1人前の従者になるというのがメインとなるのは共通√にも書いた通りですが、それ以外の問題も出ています。
それはベルとアンリのどちらがフラワースカラーに相応しいのか、とサンドリヨンの歴史とラストプリンセスについての2点です。
後者は奈緒美√、前者はベル√で本格的に関わってきましたね。
状況説明が殆どなのでそれらを踏まえた前提で√に入るという事を考えると、世界観にのめり込ませる書き方としては十分に伝わっているんじゃないかなと思います。

・権謀術数における個人的な意見


本作をややこしくしている原因が、正しくこの権謀術数。
一応マイルドに書かれてるとはいえ、最低限に難しくはなっていましたね。
貴族の内部事情とざっくり言いましたが、ここが1番理解に苦しみやすい要素だと感じました。
というのもこの要素が生かされているのはベルナデッド√が1番わかりやすいし、アンリが話に着いてこれてないと口にしている描写がある事から、ここの要素はだいぶ人を選ぶ感じがします。
関わっているのはアイゼルストン家のベルナデッドとその姉・エラの他、シェーンハウゼン家のレオポルトの3人がベースですしね。
従者になって恋愛するんじゃないの?って思われそうですが、ベル自体が凄いところのお姫様であるから内部事情に踏み込むのはライター的には不可欠なんだろうという気持ちもあります。

・そもそもキャラゲーなの?


未プレイの方も1番疑問に思っているのがこの問題。
個人的にイチャラブ特化にしてはややこしく、シナリオ特化にしてはマイルドな描写故にあまり踏み込まなかったのでそうとは言えない、というのが本音です。
ツンデレラや隠れ巨乳、厨二系オタサーにおどおど控えめとそれぞれの属性を持っていて、全員巨乳なのでHシーンのエロさは期待出来るのでイチャラブゲーと認識するのは間違ってはいないのですよ。
ただ先程も書いたように貴族の内部事情が読み取れないと厳しい一面があるので、勧められるレベルとは言えないですね...。
最終的には「イチャラブゲーに近くてシナリオが難しめの作品」の一言に落ち着く事になります。

・システムとBGM


私、ノベルゲームをやるときはスクリーンショットを撮るためにも必ずフルスクリーンに設定しているんですよ。
が、本作はフルスクリーンにすると何故かスクリーンショットが出来ないという仕様になってしまうのです。
まぁスクリーンショット云々は作品の評価にはあまり響かないので気分でどうぞって風潮があると思っていますが...個人的にフルスクで出来ないのはそれなりの痛手ですね。
エクストラからCG、Hシーン、BGMの3つを確認できるのと、コンフィグからもボイスや文字の速度変化の設定が出来るのは分かりやすくて良きでした。

BGMは貴族の様な上品さを雰囲気として意識しているのが殆どであり、世界観とのマッチは期待通りでした。
その中で私が気になっているBGMがあるので、3つ紹介します。
まず1つ目は「悲しい音色」。
回想シーン等の場面でよく使われており、オルゴールメインで儚さが全体的に表れています。
次に2つ目は「ダンス・フォーユー」。
主に戦闘シーンでよく使われており、アコーディオンとバイオリンによる主旋律で戦闘の雰囲気も醸し出しつつも感じさせない絶妙なバランスが曲調として表れています。
最後に3つ目は「金鳴る丘のサンドリヨン」。
タイトル画面やエピローグの締め、パーティ会場でよく使われおり、作品の象徴に相応しい優雅さと綺麗さが特徴的です。

・OPテーマ曲「キミだけのプリンセス」の是非


賛否両論ある一番の要因は正しくこれでしょう。
では何が問題なのかというと、Vを使用している...のはまぁ300歩譲るとしてその歌い方にあります。

まず解説に移る前に曲の情報から少しだけ。
この曲の基本BPM(テンポの速さ)は180とノベルゲーにしてはそこそこ速い方にあります。
そして最大の特徴は、Aメロの時点で転調になっている事です。
一応四拍子や三拍子で固定されている所はあるんですけどね...。
大体の曲は四拍子が安定しているのですが...この曲は所々に三拍子を混ぜ合わせているのですよ。
歌詞を出すと下記のが一番分かりやすいと思います。

退屈な時間でも
ほらね、一緒ならドキドキ
明日の星占いは?
2人ならHappyでしょ♪

と曲の情報を出したところを踏まえて本題に入ります。

歌っているのはAZki氏と尾丸ポルカ氏の2人組で、調べてみたら2人ともVtuberのようですね。
問題となっているのは「夢に見ていたシチュエーション」の歌い方が曲の音程からかなりズレているのか、それともあえてずらしているのかのどちらかという点です。
それ以外にもチラホラとはあるけど、まぁ置いといて...。

せーふく部ちゃんねる公式に挙げられているopムービーのコメント欄を一通り見てから判断しますが、個人的にこの曲はVの曲として留めておくのが良かったんじゃないかなと思います。
曲自体が悪いということは絶対にありません、がガラス姫のエレガントで高貴な雰囲気に合うかと言われると...首を縦には触れませんね。
Vの事情を把握しきれてる訳では無いのでなんとも言えませんが、多分キャラゲーとして見てのチョイスだったんじゃないかなと勘ぐっています。
逆にED曲はかなり良かったんですけどねぇ...。

○最後に

発売当時はVtuberが流行しており、話題性を取ろうと図ってOP曲とフレンダの声優にVを採用したんだと思われます。
が、裏目に出ちゃったパターンなのかな?と感じています。

Vの起用とOP曲でやたらと良くなさそうな印象を持たれがちな作品ではありますが、籐太先生の描く貴族の内部事情を用いるシナリオはかなり深いところが垣間見れるので、フロフロが刺さる方ならシナリオ面でも楽しめる作品だと思います。

かなり長くなったので最後に言うなら...ベルちゃんと奈緒美ちゃんが可愛すぎて堪らん!
ここまでの読んでいただき、ありがとうございました。

P.S.戯画作品の攻略がこれで3作目だけど1番評価良いんですよ。当然っちゃ当然だけど

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