読書記録 1. 『透明な螺旋』東野圭吾さん作品
お疲れ様です、松智です。
前回投稿記事に対して、「スキ」をくださった方々ありがとうございます。
読了・視聴済み作品名の羅列だけで感想とも言えぬ拙いものだったのに、読んでくださっている方がいるのだなあと、noteを続けていくモチベーションが上がりました。
さて、今回は当初の目的通り読書記録を始めていきます。
月ごとにまとめて書こうかなとか、1冊読んだら書こうかなとか、悩みに悩んだのですが、取り合えず1冊ずつ書いていくスタイルでやっていこうかと思います。
途中で月ごとにまとめて書くスタイルに路線変更するかもしれませんが、その時はその時ということで。
またしても前置きが長くなってしまいましたが、【読書記録】最初の1冊目は、タイトル通り東野圭吾さん作品です。
『透明な螺旋』(2024年:文春文庫)
こちら『ガリレオ』シリーズの10作目となる作品です。
帯には“誰も知らなかったガリレオ(湯川)の秘密”なる文言……。
「秘密ってなんだろう?」とワクワクしながら手に取りました。
あらすじ
物語は、とある女性と男性の出会いから。
その後、事件が起こり南房総沖に男性の銃殺死体が浮かんだ。
行方不明者届が出ていた男性だったが、届けを出した同居人の女性もまた行方が分からなくなっていた。
捜査をしていく中で、草薙と内海薫は既知の大学教授湯川学の名前を見つける。
草薙は捜査協力を求める為、彼を訪ねるも……。
端的にまとめるのが拙くてわかりにくかったら、すみません。
物語の長さとしては、巻末の特別収録短編含めても357ページで、さらっと読めたかなと思います。
余談ですが、小説を読み始める前にタイトルから何となくどんな内容か想像してから読むことが多いです。
今回は「螺旋」から、「DNA」関係かなと想像して読んでいました。
『ガリレオ』シリーズの湯川先生による論理的推理やトリックの解き明かしが好きな方にとっては、物足りなさを感じてしまうかもしれません。
また、『ガリレオ』シリーズを読んだことのない方が初めに読むには適さないかなと。
草薙刑事と湯川先生の関係
内海薫刑事と湯川先生の関係
これまでの湯川先生の事件への関わり方
などなど、たくさんの積み重ねがあっての「今」を感じられると思います。
特にシリーズ初期は偏屈さがあって、人間味もあまり感じられなかった。
あくまで湯川先生の興味が向くのは「ハウダニット(How done it)」、どのように犯行が成し遂げられたのか、つまりトリックの解明だった。
でも様々な事件を経ての今作の湯川先生は、人間味というか情が感じられると言いますか。
全てを詳らかにすることで「悲しむ人」が生まれるかもしれないということをもう知っているから草薙や内海薫には、確証を得るまでは仮説を口にせず。
確証を得てもそれが誰かを傷つける真実であれば、誰も傷つかないもっともらしい事実で包んでしまう。
湯川先生に影響を齎しているのは、言わずもがな『容疑者xの献身』。
犯人の慟哭が、以降の作品の湯川先生に残っている。
まあ、個人的にもガリレオシリーズの全てを読んでいるわけではないので、アレコレ言うのも何ですが。
映画やドラマを導入として、原作を手に取る事も多いので、作品への触れ方は人それぞれ色々あります。
ガリレオシリーズの最初の取っ掛かりとして読むのは適さないとは書いたものの。
この作品からガリレオシリーズを知って、興味を持って過去作品をなぞっていくのも、一つの触れ方です。
さて、つらつらと書きましたが、個人的には期待値の割には物足りなさがあったかなあと思う作品でした。
特に、謎解き部分。
でもまあ、新たなガリレオに出会えたという事で。
初の読書記録で、何を書いたらいいものやらと右往左往しながらなんとか書きました。
まとまりのない雑然とした文章で恥ずかしいですが、マイペースにちまちまと続けていけたらと思っております。
松智の読書傾向等、気になる方がいますれば下記の記事につらつらと綴っておりますので、よろしければ。
それでは、今日はこの辺で。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。