DIYerなら電気工事士取るべしって話
電気工事士、知ってますか？日本ではコンセントや照明に使われる電気配線や器具を触る際「電気工事士」という資格が必要です。
DIY好きでまだ持っていない方には取得を強くお勧めします。かく言う私も少し前に取得したばかりです。そんな新米電気工事士の小言にお付き合い頂けたら幸いです。
まず私が取得しようと思った経緯ですが電気工事を生業にしている知人に何度か工事を依頼していました。頼んだ際に「第2種電気工事士はすぐ取れる」と言われ興味を持ったことがきっかけでした。
「家の電気設備を触る必要性あるかな」と資格取得に積極的になれなかったのですが電動工具を買い増すにつれガレージで1500W以上の電気（電動工具と集塵機）を使えたら便利だなと思い本屋で教材に手を伸ばしました。
一般的に1つの回路では15A以下で使う事が普通です。上記の掃除機とテーブルソーは同時に使うと660w+1430wで合計2090wになり、100Vだと20.9A流れる計算になります。勉強していくと分かるのですが短時間なら使えますが配線に負荷がかかるので基本禁止です。
資格取得のメリットを最大限知るためにネットサーフィンで「DIY 電気」などと調べモチベーションをあげ試験挑戦を決意しました。
ちなみに私は下記の過去問サイトに大変お世話になりました。解説もあるので大変勉強になります。
いきなり過去問はとっつきにくいと思います。私の場合は下記の参考書を軽く読んで全体像を掴んでから本格的に勉強し始めました。大変読みやすかったですし今でも器具の選定の際に読み返す事もあります。
空いた時間にコツコツ勉強をして無事合格。次は実技になります。学科に手ごたえありなら試験終了後すぐに実技の練習を始めると良いと思います。私はすぐに工具を購入して実技試験の準備に取り掛かりました。
試験では１つでも欠陥があると合格できません。隅々まで気をつけながら作業する必要がありますが一通り練習するとそれなりのペースで出来る様になります。私の場合、候補問題13問を2回練習しました。
ホーザンから便利な確認キットも売られています。活用するといいですね。
実技試験当日、会場にはかなりの受験生がいました。ざっと1000名程かな。1つでも欠陥があると失格なので終始手の震えが止まらない中での作業でしたが何とか終了。
試験から1ヶ月後に結果発表があり無事合格。さらに1ヶ月後に申請していた免状が届きました。私の場合取得しようと思ってから結果的に7ヶ月程かかりました。少々長い道のりでしたが取得出来て良かったです。
取得して1番大きな気づきは無意識に電気設備を触らない前提のDIYを考えていた事に気付けた事です。
例えば最近DIYでユニットバスを組み立てました。作業の最中に照明や換気扇の電気工事があります。資格が無いと「電気屋さんの出番か、いくらかかるのだろう」とハードルが上がります。内容にも寄りますがこのハードルがあると無意識に諦めていた事も多々あったと気づけました。
そんなこんなで電気工事士になれました。当然の事ですが資格制度があるという事は過去にたくさんの犠牲があったと捉えることも出来ます。
人は1アンペアでも電気が流れると死ぬと言われています。作業をする際は基本に忠実に作業したいと思います。
これから取得しようと思われている方の参考になったらとの思いで書いてみました。最後まで読んで頂きありがとうございました。