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夫婦関係のストレスを減らすには?【後編】

夫婦関係を円滑にするアドラー心理学の実践法

前編では、アドラー心理学の視点から
「なぜ結婚生活に悩むのか?」について
お話ししました。

◆結婚の未来は予測できない
◆人は「人生の課題」から逃れるために神経症的な悩みを持つことがある
◆夫婦関係のストレスは「縦の関係」(支配・依存)から生まれる

では、どうすれば
夫婦関係のストレスを減らし、
もっと楽に向き合えるのでしょうか?

後編では、
アドラー心理学をベースに
「夫婦関係を楽にする実践法」 をお話しします。

① 「課題の分離」
相手を変えようとしない

アドラー心理学の基本に
「課題の分離」 という考え方があります。

これは、
「どこまでが自分の問題で、
どこからが相手の問題なのかを見極める」
ということ。

例えば、こんな場面を想像してみてください。

「夫が家事をしない。もっと協力してほしい!」

この場合、
「夫が家事をするかどうか」は 夫の課題 です。

でも、つい「やってよ!」と怒ったり、
機嫌を悪くしてしまうことはありませんか?

アドラー的に考えると、
「夫が家事をしないことで、自分はどう対応するか?」 にフォーカスすることが大切です。

◆「私の気持ちを伝える」(お願いする)
◆「夫がやらないなら、自分はどうするか決める」
(外注する・負担を減らす)
◆「夫が協力しないから私は不幸、と思い込まない」

「相手が変わらないと私は幸せになれない」
という考え方を手放し、
「自分はどう動くか?」 に意識を向けるだけで、
気持ちが楽になることがあります。

②「正しさ」より「関係」を大切にする

夫婦げんかの多くは
「どちらが正しいか?」 で
争ってしまいがちです。

「私の言ってることが正しい!」
「いや、お前の方が間違ってる!」

この状態になると、もうお互いに引けません。

勝ち負けの議論になってしまい、
本当に解決したいことが
置き去りになってしまいます。

そこで大事なのが、
「正しさよりも、どうすれば関係をよくできるか?」 を考えること。

例えば、こう考えてみてはどうでしょうか?

「なんで家事をやらないの!?」
→ 「家事を手伝ってくれると、すごく助かるんだけどな」
「どうして私の気持ちをわかってくれないの!?」 → 「こういうときにこうしてもらえると、嬉しいな」

相手を責める言い方ではなく、
自分の気持ちを伝えるだけで、
関係はずっとスムーズになります。

③ 「夫婦は課題の共同体」
どうすれば一緒に乗り越えられるか?

アドラーは「結婚とは課題の共同体である」
と言いました。

つまり、夫婦は敵ではなく、
一緒に問題を解決するパートナー なのです。

例えば、夫婦でお金のことで意見が合わないとき、
「どうすればお互いが納得できる形でやりくりできるか?」と考えるのが 「課題の共同体」 の発想です。

「お金の使い方が違うからダメ」ではなく、
「お互いの考えをすり合わせる」
「夫(妻)が変わらないからイライラする」ではなく、「どうすれば協力しやすくなるか?」

こんな風に考えられると、
夫婦関係のストレスがぐっと減ります。

④ まとめ
結婚生活は「今どう向き合うか」で決まる

結婚の未来は、
物理の法則のように
計算できるものではありません。

大切なのは、「相手を変えようとする」のではなく、「今この瞬間、自分がどう関わるか?」 です。

◎課題の分離(相手を変えようとしない)
◎正しさより関係を大切にする
◎夫婦は「課題の共同体」
一緒に解決するパートナー

これらを意識することで、
結婚生活のストレスは驚くほど軽くなるかと
思います。


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