【異国の地で文化体験と英会話】ひとり旅 in Hawaii⑧カッコイイ女性に救われた初めてのバス
ハワイ2日目。SUPレッスン、おじいさんとのまったりトークタイムを経て、アラモアナビーチからワイキキのホテルまで戻る道中、またしても親切な外国人に助けられた。
異常な疲れからエネルギー枯渇状態で脳の働きもにぶい。フラフラと歩き出し、例の緑の空間に足を踏み入れる。数人のホームレスの横を通り抜け、大きな通りに出ようと試みる。向かいには巨大ショッピングセンター、アラモアナセンター。
歩くのも限界近く、このさい周遊バスでもと乗り場に近づいてみるが、あと僅かなところで目の前をバスが通り過ぎて行ってしまった。
途方にくれながらアラモアナセンターに入ってみることにした。
冷房ガンガンでめちゃくちゃ涼しい。ここに公共交通機関the Busのバスターミナルがあるはずなので探してみる。
入ったのとは別のところから外に出たがそこは立体駐車場の1階みたいで屋根があり薄暗い。向こう側にバス停があるのが見えたので近づく。
バス停はあるけど行き先がわからない。探してみてもワイキキの表示は見当たらない。ウロウロしながら歩いている地元民ぽいおじさんに声をかけて聞いてみる。ワイキキ行きのバス停はあれだよと、先程のバス停を指差したのでお礼を述べて再度バス停まで戻った。
しばらく待つとやってきた一台のバス。運転手さんにワイキキ行くか聞くと行かないとの返事だったので乗らず、バスを見送る。
どうしようかとその場で立ち尽くしていると、東南アジア系のおばさんに声をかけられた。
「あなたワイキキ行きたいの?」
「Yes 」
「Come on! 付いてきな!」
早足で歩き出したので、慌てて後について行く。
「最近バス停の場所が変わったからわかりにくい」と彼女が教えてくれた。一つ前のおじさんもデタラメを言ってたわけではなく、情報が更新されていなかっただけだ。
薄暗い駐車場を抜けて外に出る。
「Are you Japanese?」と聞かれたが、やっぱすぐバレるみたい。
かなり早足で5分ほど歩いただろうか。元のバス停からはけっこう距離が離れている正解バス停に辿り着くと多くの人がバスを待っている。
わー感動!めっちゃ感謝を伝えたい。けど、語彙力がない!
「Thank you very much! You are very kind!!」
本当はもっともっと伝えたいのに。。。当時の私はこれが限界なので、声色やジェスチャーで感謝をアピール。
「You're welcome. 」
彼女は何でもなかったかのようにさらりと言い、元のバス停へと戻っていった。
めちゃくちゃカッコイイではないか!
困った場面で「Excuse me」とこちらから話しかけて対応してもらうことは何度もあったが、困ってそうなのを察して向こうから話しかけてくれたのはこれが初めて。しかも丁寧に目的地まで道案内してもらう経験も。
世の中、親切な人はいるんだな。本当にありがたい。感謝感謝!!
その後すぐにワイキキ行きのバスが来て、無事乗ることができた。
初めてのバス。前から乗り、いかつい運転手さんに3$払う。
空いてる席に座る。冷房ガンガン。
赤や黄色のペラペラ生地タンクトップやワンピースに身を包んだ地元シニア女性軍団がおしゃべりに花を咲かせている。体も大きいが声も大きい。
降り方は他の乗客を観察して、窓際に伝っている紐を引っ張ることで次降ります合図になる。いざ降りるときはドアを自分で押して開ける必要がある。
同じハワイでもここは生活者の空間。
日常を垣間見れておもしろかった。
行き先さえ間違えなければ、料金一律でわかりやすいので観光客も使いやすい。
それにしても、初海外にして単身ハワイにやって来てから、いろんな優しい人に出会い、助けられてなんとかなっている。自分で助けを求めることができれば、どこへ行こうとなんとかなるなって実感しだしてきた頃。
いやーでもこの出会いは一生忘れないだろう。
彼女にもう一度会って恩返ししたいけど、名前も連絡先も知らない。
だから恩返しの意味では、日本で困っている外国人に出くわしたら積極的に声かけようと思っている。
その時は「You're welcome!」をクールに使えるように。
続く
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