【異国の地で文化体験と英会話】ひとり旅 in Hawaii②ドキドキの出国編
旅立ち前夜
(2024年4月1日)いよいよハワイが迫ってきた。
準備期間中は楽しみな気持ちしかなかったのだが、出国前夜になり急に自分の気持ちに変化が起きた。
「寂しさ」が初めてこみ上げた。
生まれてから39年当たり前のように過ごしてきた日本という日常世界から発ち、未知の世界へ向かおうとしていること。10年以上ほぼ毎日一緒に過ごしていた夫としばし離れるということ。
あるタイミングで急に訪れるというホームシックやマリッジブルー、それらと同じ類の現象だろう。記憶上、初めての経験かもしれない。
「最後の晩餐だね」
しんみりとした空気が流れていた。
緊張と興奮からか、夜はあまり眠れなかった。
出発当日
(4月2日)翌朝目覚めると爽やかな日差しに負けないくらい爽やかな気持ちでいっぱい。前夜のしんみりが嘘のようにワクワクしていた!!
飛行機は22時30分発なので、19時頃家を出れば間に合う。
当日というのにやるべきことがたくさんある。
図書館に本を返却し、100均で足りない物を買い足し、デパートへ手土産を買いに行って、荷物のパッキング。
スーツケースは機内持ち込み可能サイズしか持っていないためこれで行く。持ち物を詰めていくと思ったより多くて隙間がない状態。クロックスが結構かさばるのでランニング用シューズを荷物にしてクロックスを履いて行くことにした。これがすごく楽で良かった。
15時ごろ夕食を作り、17時に入浴。さっぱりした頃夫が帰宅し、一緒に軽く食事。
いつも出かけ間際にドタバタしている私だが、スーツケースロックの仕方がわからないとかで安定のドタバタ出発劇を繰り広げつつ、空港行き特急に乗るため駅まで送ってもらった。
改札をくぐるといよいよ初海外ひとり旅の始まり。
火曜日夜、ホームで疲れた感じのビジネスマン達に紛れてラフな格好にスーツケース片手で電車を待つ姿は明らかに浮いてる。
こんなに多くの人がいるのに誰も乗り込まない特別電車にひとり足を踏み入れる。貸切状態で空港へ。
出国手続き
空港に着くと人はまばらでガラーンと静まり返っている。
夜の空港は初めて来たけど国際線でもこんな感じなのか。意気込んで来たからちょっとばかりの寂しさ。
誰も並んでいないカウンターでお姉さんに声をかけ、チェックインと荷物預け入れを済ませる。スーツケースにベルト(100均)を初めて巻いてみた。ハンドルの外側に巻いていたから内側を通すよう言われ、やり直そうとするけど手先がガチガチで上手くできずにもたついていたらお姉さんが代わりに直してくれた。
「国際線初めてなのでわからなくて」話しかけると笑顔でこの先の行程を丁寧に教えてくれた。笑顔は人を安心させる力がある、偉大だ。少し緊張もほぐれた。
その後ペットボトルの白湯を飲み干し、トイレの洗面所にいると女性グループの賑やかな声が。あぁ仲間がいてよかったと思い振り返ると華やかなCA集団と鉢合わせ。機内でキビキビ美しく働く前のリラックス姿を垣間見る。
保安検査ではジップロックに入れた液体類をカバンから取り出すこともなくあっけなく終了。腕を後頭部で組んで透視?される機械に乗り組み検査官にボディチェックされるのは国内線にはない初体験。
数人の係員以外誰もいないので誰かの後について行くこともできず、順路がわからずひとりでウロウロ。ガランとしたブランド物免税店を通り過ぎた先の売店でピーチティーと水を購入し、搭乗待合へ。
ここまで来てようやく人の集団に出会えてホッとした。
家族や友人などの小グループが多い印象。足を伸ばして座れる飛騨家具の椅子がほっこりしていい感じ。
隣の席で優雅な姿勢で終始携帯で誰かと喋っていたおばさん。関西弁でずっとSIMカード?どうやるの?え?え?え?とワーワー喋っていた。さすがおばさんの声は響くなぁ。自分もおばさんであることは忘れている。
しばらく待っていよいよ搭乗開始のアナウンス。
この時はまだ搭乗券だけでなくパスポートの顔写真ページをサッと出すことに慣れていないから両手にいろんなもの持って不恰好。
初の国際線機内は意外と快適
機内は思ったよりも広いし綺麗。さすがJAL。これだけの広さの割に搭乗者は少ないからガラガラで、なんと私の席は横一列自分だけ。エコノミーなのにこれは贅沢だ、ラッキー!
さあ予定通り離陸だ。さようなら日本!
早速目の前の液晶画面で映画見てる人とかいるんだけど、使い方がわからん。頭上のライトつけてる人もいるんだけどつけ方がわからん。適当にその辺のボタン押したり引いたり回したりしてみるも変化なし。ふむ。
そのうちCAさんが回ってきてドリンクサービス。
乾燥した機内での対策は保湿と水分補給と予習してきたので、とりあえずいただける物はいただくし飲めるだけ飲む。ついでにライトのつけ方も聞くことができた。
前の席の老夫婦?と思しきカップルの男性の方はちょくちょくCAさんに英語で話しかけ、CAさんは笑顔で落ち着いた様子でもちろん英語。生英会話は映画を見てるように美しい。
またしばらくして待ってましたぁ食事タイム!
これが意外と美味しくてよかった〜
味噌スープもいただく。めちゃくちゃ沁みる。
食事は心も体も元気にしてくれるね。
夕食と事前に配られていたお菓子(あられ)もペロッと完食して満足したので歯磨きと寝支度へ。行きはとにかく寝る作戦なので液晶画面は帰りのお楽しみに取っておく。
真ん中の5人席ほぼ空いてるから移動して全てのシート使ってフラットに寝てるおじさんもいるし、目の前の女性はいつの間にか斜め前に移動してる。夜の旅は自由みたい。
私も隣の席に足を乗せたりして寝てみる。寒さを懸念して何枚か着込んできたので思ったよりも寒くない。ブランケットとクッションはサービスで用意されていたので、持ち込んだモンベルの薄手フリースショールをかけ布団に。
途中1時間おきに目覚めては水分補給とトイレを繰り返しながらも、計3時間くらい寝れたのでは。
外が明るくなり機内に電気がつくと徐々に人々に活気が出てくる。
朝食は各自好きなタイミングで召し上がれと、夕食後にもらっていたのでそれを食べる。たしかサンドイッチ(写真撮り忘れ)
長いと感じていた7時間の空の旅も終わってみればあっという間。
窓から見える島の細部が徐々に鮮明になっていく。
ついにやって来た。待ちに待った異国ハワイ、オアフ島!
旅は始まったばかり。
次回は、初めての入国審査とローカルスーパー巡りの話