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1年の無職期間を経て見えてきた「謙虚さ」
こんばんは!働くことになった保健師summerkiwiです。
以前応募した仕事になんと採用となりました。ありがたいことです。
しつこく保健師名乗ってたら本当に保健師の仕事が舞い込んで来た。
というのも前職も前々職も看護師でした。巻き戻して一番最初も看護師。途中、念願の保健師として働いてた期間もあるけど、いろいろあって無になって基本に立ち返って看護師にカムバックしたのでした。そこでもいろいろあって無職になって今に至る。いろんな経験積んでみた結果、やっぱり私の興味あることは保健師だった。
保健師という職種について
圧倒的知名度ある看護師と比べて保健師って何する人?を説明するのがめんどくさいので、職業看護師と名乗ることが多いです。
同じ看護職の中で保健師と看護師の違いは「教育課程で公衆衛生を学んでいるかいないか」「集団を相手にするか個人を相手にするか」と思ってます。よく言う予防の視点はどちらも持っているので。
では改めて、保健師という職種について一般の方の知名度を少しでも上げたいと目論み、専門職ぽくデータを引用して紐解いてみたいと思います。
(1) 就業保健師等の年次推移
令和4年末現在の就業保健師(以下「保健師」という。)は 60,299 人(男 1,947 人、 女 58,352 人)で、前回(令和2年)に比べ 4,704 人(8.5%)増加している。
就業助産師(以下「助産師」という。)は 38,063 人で、前回に比べ 123 人(0.3%)増加 している。
就業看護師(以下「看護師」という。)は 1,311,687 人(男 112,164 人、女 1,199,523 人) で、前回に比べ 30,776 人(2.4%)増加している。
就業准看護師(以下「准看護師」という。)は 254,329 人(男 18,808 人、女 235,521 人) で、前回に比べ 30,260 人(10.6%)減少している。(表1、統計表1、統計表2)
単純に保健師6万人、看護師130万人なのでその比率は1:22。
保健師は看護師の22分の1しかいないので当然人材確保は難しく、保健師募集(看護師でも可)案件が多くなるわけだ。保健師にしか認められない仕事などないので。今回採用された求人ももれなく看護師可だったで、受かったのは保健師免許の有無が大きかったのかもしれない。
また、就職先が数多ある看護師と比べると与えられる席数も少なく、一人配置も珍しくない。その人が辞めない限り席が空かないし、行政は年齢制限もあり、就職は狭き門とも言える。
(2) 就業場所別にみた就業保健師等
就業場所別に実人員をみると、保健師は「市区町村」が 31,104 人(構成割合 51.6%)、 助産師、看護師及び准看護師は「病院」がそれぞれ 23,109 人(60.7%)、888,858 人(67.8%)、 87,182 人(34.3%)と最も多くなっている。
常勤換算数をみると、保健師は「市区町村」が 28,512.1 人(51.2%)、助産師、看護師 及び准看護師は「病院」がそれぞれ 22,099.7 人(64.2%)、850,599.7 人(70.9%)、 80,315.0 人(36.6%)と最も多くなっている。(表2)
コロナ禍で脚光を浴びた感染症対策に奔走する保健師や災害時の避難所を巡回する保健師のように行政で働くイメージが強いかもしれない。事実、保健師の就業先は保健所・都道府県・市区町村を合わせて行政が70%超、次いで病院・診療所が11.7%、事業所(企業など)が7%、介護保険施設等が2.9%、看護師等学校養成所 又は研究機関が2% ←私の次の職場は教育機関なのでココ?かなりマイナーであることがわかる。
行政保健師は公務員で正規雇用は35歳以下のような年齢制限があることが多いので、若いうちから自分は行政保健師になるとの強い意志を持ち行動できた者と言える。私のようにふらふらしてたり、非正規で働いてみたら働かないのに給料だけは私よりもらっている再雇用職員の実態に耐えられなかったり、応募したけど落ちた者も決して悲観する必要はない。別の場所で輝ける可能性を秘めているから。ちなみに、当時落とされた要因は我が強すぎるのを見透かされたのではと自己分析してます。
今までの自分とこれからの自分
職務経歴書作成のために仕事にまつわる過去を振り返り、自分の身につけたスキルを再確認できた話は以前書きました。
この時も含め約1年間、仕事から離れて自分を客観視する中で見えてきたこと、自分に足りていなかったのは「謙虚さ」だったと思います。
20代の頃は圧倒的に自信の無さがあり、挫折や苦難を経験して半ば悲劇のヒロインぶる自分もいました。それを乗り越え、新たなステージへと徐々に這い上がり、ついに30代前半で初めてプレイングマネジャーを経験。ちょっとできる自分に自信がつきすぎたか、スタッフや関係者へ高圧的な物言いや態度になっていました。当時はもちろん気付いていない。でもなんか嫌われてるなーってのは肌で感じてはいました。
本当にできる人は「謙虚さ」に溢れています。とにかく腰が低い!相手が偉かろうがペーペーであろうが変わらない一貫した礼儀スタイルで接している。今パッと思い浮かぶ人が3人いますが、皆さん物腰柔らかく礼儀正しく親しみやすさがあるのに肩書きは経営者。言われなければわからない、能ある鷹は爪を隠す、まさにそんな人たち。
前職では2回目のプレイングマネジャー経験だったわけですが、やっぱり難しい。そもそも自分は人前に立つよりも、優秀な人の右腕になる方が向いていると思う。
これまでいろいろ仕事を通して経験を積んできて、嫌なことやしんどいことや思い出したくもないクソなこととかあったけど、全部修行だったなと思えます。よく職人さんが修行時代は〜って話してるけど、私も約15年間修行してきた。40にしてようやく自分の足で進めていこうと思える。
長い修行を終え、自分は何者でもないことに気付けた。だから小さなことでも感謝の思いを大切にし、謙虚な姿勢で接する。そう思えるようになったことが、無職になって得た最大のご褒美かもしれません。
今回、教育機関での業務経験はない私を採用していただいてありがたいなと思う。
「応急処置や緊急時の対応はできますか?」との問いに、できますって言うのは変な感じだけど臨機応変さが求められるのだと思います。判断する場面はこれまでも経験ありますし、わからなければ周りの人に相談したりしながら、最善を尽くします。
最善を尽くすためには勉強が欠かせない。数年ぶりに疫学や感染症や救急の勉強を始めた。新たな気持ちで取り組むのも気持ちがいい。
そんなわけで、残り1ヶ月余りの無職生活を最後まで楽しみたいと思います。
あぁ、来月はアメリカ旅行が控えています。
来週は英検2級も控えてます。。多方面に忙しい。まずは早起きの練習を。
ありがとうございました。