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西武新宿駅前・喫煙所放尿男(539字)
いわゆるラリってる人間のやることというのは突拍子もない奇想天外な、常人には追いつけない思考の道筋を走っているものだなという結論に私は至ることとなった、西武新宿駅前・喫煙所放尿男というのがおりまして、
その男は、14:00ごろの西武新宿駅前の喫煙所でこれみよがしにいちもつをほっぽりだして放尿をなさりなさった逸材で、私は度肝を抜かれまして、
この男にとってはこの喫煙所というのが公的な放尿施設なのだと勘違いしているらしく、膀胱の中で溜まりに溜まった尿を滴らせる。それはもう、煌びやかに街が光る雨上がりの、屋根に溜まった雨水が絶えず玄関に滴り落ちていくかの如く、果てしなく長い放尿でありんして、推定2分、
この2分間の放尿目撃時間は私には鮮烈であり、その後男は何事もなかったかのようにフラフラと歩き、喫煙所の壁にぶつかり、頭にちょこんと乗ったニット帽を落とし、しかしそれはちゃんと拾い、そこだけちゃんとしとるんかいと思ったのも束の間、西新宿の大ガードへと消えていきました、
薬中なのかアル中なのか知りませんが、キマリきった人間とはこうなのだとー私はその男の、場違いな尿を放出するおちんちんを断ちバサミでちょん切る想像をしながらー教えてくれた喫煙所放尿男、最高の2分間をありがとう。
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