反抗期



私は多くの人が学生時代に経験するであろう反抗期に身に覚えがなく、その代わりに社会人になってから反抗期がやってきた。


それは髪の毛を金髪に染めたりとか、夜中に出歩いたりとか。



24歳の時に転職したアパレル会社はイケイケのベンチャー企業で、「青春」みたいな会社だったので、仕事終わりにみんなでワイワイ飲みに行き、平気で深夜3時解散とかもあったし、2件目にクラブとかも全然あって、初めての世界にワクワクした。


当時は一人暮らししていたので、親に知られることもなく過ごしていた。


その会社で契約社員から正社員になるための試験があって、最後に社長面談があり、東京の本社まで行った。


その直前、社員になれるように育ててもらった先輩に、気合い入れに金髪にでもしたら?と言われ、言われるがまま、ブリーチしてやった。


そして金髪で東京に行き、無事面談も合格し、正社員になって帰ってきた。


東京の本社勤務をしていた、契約社員時代にお世話になった元店長にも会ったが、「いや、変わりすぎ変わりすぎ。黒髪のが良かったよ」とか言われて、でも「見た目は変わったけど、中身は変わらんね。君なら最短で社員なれると思ってた」と言われて嬉しかったり。



というわけで、この会社に勤めていた2年くらいは、金髪やら赤髪やらいろいろ激しい髪色をしたり、1ヶ月単位で黒髪と金髪を繰り返して美容師さんを困らせたりした。


ちょうどコンフィデンスマンJPが流行ってたので、黒髪ショートセンターパートにしていたら、長澤まさみに似ていると言われ、「天王寺の長澤まさみ」という愛称で親しまれたりした。


ちなみに、梅田にヘルプに行った時、広島から来ていたお客さんに「うわビックリした!長澤まさみですか?え?これドッキリGPじゃないですよね?」と本気のトーンで言われた時は、さすがに似てるんかもなと思った。
(髪型と体型、身長168センチ、顔を大まかに分けたら小動物系というのが、ほぼ長澤まさみなので、そう見えただけである)


で、最近、髪型服装自由のバイトを始めて、また反抗期がやってきて、髪を金髪にしてやった。


ちなみに、昔金髪にして実家に帰ったら母親に「その髪型で地元ウロウロせんとって」と本気で怒られたことがある。


そんな母親が目と鼻の先にいるのに、金髪にしてやった。



非常に楽しい。



自由って感じ。



やっぱ縛られていない状態を求めていたんだな。


30代にやってきた二度目の反抗期かもしれない。
そしてこの反抗期はおそらく終わらないやつだと思う。

いいなと思ったら応援しよう!