クレディ・スイス前のツリーが悲しい
スイスに30年も住んでいると
スイスの「強固」な印象を覆す情勢にも直面します。
スイス航空が倒産した時も驚きました。
「スイス連邦が、自国の航空会社を持てない国になるの〜?」
倒産直後に、買ってあったチケットでスイス航空機に乗りましたが、
なんとエコノミー席の乗客が4人!
「ビジネスにどうぞ〜」となった記憶が今も鮮明です。
現在のスイス・エアーはルフトハンザ航空の妹分、という感じですが
まだ存続してくれてよかった・・・。
それ以上の驚き
「金融のスイス」の2大バンクの1つ、クレディ・スイスが破綻!
シリコンバレー銀行破綻から始まっているようですが、
それまでの経営姿勢に
批判は出ていたよな〜
その発表日は2023年3月19日(月)。
この直前の週末は政府要人にとって息もつけないほど大変だったそう。
国際的影響を最小限に抑え、
政府の負担も出来る限り少なく済ます策を練りに練り
もう1つの大手UBS銀行に買収されるという形で
最悪を回避したそうです。
地元民としての感覚は、
UBSは強硬経営、
クレディ・スイスは女性進出などにも力を入れる細やか対応、
といった印象だった気がします。
そんな背景もあってか、
ビジネスマンからは「経営陣の舵取りが間違えた」
「国際的影響に流され過ぎた」などの批判も出ていました。
その批判は、スイス航空が倒産した時と似てる気もします。
いずれにしても、
まだ残る訴訟、
資産処理等も続き、
「唯一のUBSが潰れたらスイス連邦の破綻?」
と険しい道を思い出させるクレディ・スイス本店前のクリスマスツリーは
なんか悲しい光を発しているように見えました。