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【5kヒュージ・リーダーズ】エルミンスター【コロッサル】
はじめに
2024年某日、知り合いに誘われてヒュージ・リーダーズデビューをしました。
正直、とても楽しかったのでぜひ皆さんにもこのヒュージリーダーズというフォーマットを紹介したいと思い、このnoteを作成しています。
この記事では「ヒュージ・リーダーズとは何か」と「デッキ紹介」をさせていただこうと思います。
これを機にヒュージ・リーダーズというフォーマットに興味を持ってもらえたらとても嬉しいです。
それでは、よろしくお願いします🙇
注意: 本文は全文無料です。また、普段はパイオニアをプレイしているマジック歴1年ちょっとの人間の好き語りですので、テキストに書いてあることをそのまま書いている場面が多々あります。そんなレベルで大変恐縮ですが、温かい目で見ていただけますと幸いです。
ヒュージ・リーダーズとは?
構築とゲームルールが少し特殊な統率者戦です。簡単にどこが違うのか解説します。
◼︎構築
ヒュージ・リーダーズでは、マナ総量が5以上のカードのみ採用できます。また、デッキ枚数は統率者を含めて50枚になります。
それ以外は統率者の構築ルールと同じです。
◼︎ゲームルール
ゲーム開始時のライフ総量は25です。また、統率者領域に《荒地》が4枚ある状態で開始します。
◼︎ゲームレベル
大きく分けて2つあります
フレンドリー : 統率者戦の禁止リスト+ヒュージ・リーダーズの禁止リスト+コロッサルリストのカードが利用できません。※こちらは2024年7月2日の情報です
禁止リスト
ヒュージ・リーダーズの禁止リスト
《時間のねじれ/Time Warp》
《時間操作/Temporal Manipulation》
《荊州占拠/Capture of Jingzhou》
《永劫での歩み/Walk the Aeons》
《運命のきずな/Nexus of Fate》
《召し上げ/Expropriate》
《時間の熟達/Temporal Mastery》
《水の帳の分離/Part the Waterveil》
《カーンの経時隔離/Karn’s Temporal Sundering》
《アールンドの天啓/Alrund’s Epiphany》
《明日の標/Beacon of Tomorrows》
《隔離/Sunder》
《ドリーム・ホール/Dream Halls》
《不実/Treachery》
《流浪のドレイク/Peregrine Drake》
《王神の立像/God-Pharaoh’s Statue》
《巨智、ケルーガ/Keruga, the Macrosage》
《不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim》
《原初の征服者、エターリ/Etali, Primal Conqueror》
《具現の技/Incarnation Technique》
《呪文詐欺/Spell Swindle》
《アミナトゥの占い/Aminatou’s Augury》
コロッサルリスト
《Mishra’s Workshop》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《裏切り者の都/City of Traitors》
《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
《睡蓮の原野/Lotus Field》
《Bazaar of Baghdad》
《巨大鯨/Great Whale》
《パリンクロン/Palinchron》
《厄介なキマイラ/Perplexing Chimera》
《頂点壊滅獣/Apex Devastator》
《大渦の放浪者/Maelstrom Wanderer》
《始祖ドラゴン/The Ur-Dragon》
《ヨーグモスの息子、ケリク/K’rrik, Son of Yawgmoth》
《帰還した王、ケンリス/Kenrith, the Returned King》
《雇われの剛力、スライサー/Slicer, Hired Muscle》
《歯と爪/Tooth and Nail》
《セルヴァラの暴走/Selvala’s Stampede》
《多元宇宙の突破/Breach the Multiverse》
《豆の木のワーム/Beanstalk Wurm》
《ウギンの迷宮/Ugin’s Labyrinth》
コロッサル : 統率者戦の禁止リスト+ヒュージ・リーダーズの禁止リストが利用できません。(コロッサルリストのカードは利用可能)※こちらは2024年7月2日の情報です
今回、僕が参加させてもらったコミュニティは「ゲームレベルはコロッサルだが、wisdom guildの最安値換算で5,000円以内でデッキを組む」というルール(5kルール)が適用された環境でした。
今回紹介するデッキはそのルールで構築されています。
デッキ紹介
デッキリスト
構築経緯
ヒュージ・リーダーズのゲームについて調べていたとき、最初に思ったことは「5マナ以上のカートが飛び交い、ダブルアクションに持っていくまで時間がかかるゲーム展開が多そう」でした。
ただ、それは誰しもが考えることで5マナ以下の状態から動けるギミックを仕込んでくることは容易に想像がつくためそれらに対抗できる手段とマナジャンプ手段の両立を目指したいと考えた。
また、コミュニティ内を見渡して、PWを利用している人が少なかったのでPWへのヘイトが少ない環境だと感じました。
おそらく、PWはクリーチャーに殴られて落とされてしまうため多人数戦では向かないイメージなのかなと思いましたが、スピードが遅いヒュージ・リーダーズであればチャンプブロッカーと妨害を構えることである程度生き残れそうと思いPWをメインに据えると決めた
ゲームに勝つために毎ターン何かしらのアクションをしたいが基本的に大振りなためカウンターや妨害に弱い。なので、通せたら確実にアドバンテージが得られる置き物を優先して置きたい。PWは場に出れば忠誠度能力を最低一度は使え、除去に当たっても損はしない為、その役として適任であると考えた。
また、多人数戦なので、ただクリーチャー並べて終わるだけの人は少なく、各自何かしらの無限コンボか他の3人が返せない盤面を作り上げる手段が組み込まれているはずなので、それらに対して妨害は構えておきたい。
そうなると、メインで動くと妨害を構えるマナがなくなるので「大量のマナの確保」か「マナを使わずにアクションする」必要がある。
上記から、盤面を作りながら手札にカードを構えられる強いPWを統率者に据えたいと思い探したところ以下のカードを見つけた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145973205/picture_pc_74366bf147741a7c591f96729b7d9cb1.png?width=1200)
Elminster / エルミンスター (3)(白)(青)
伝説のプレインズウォーカー — エルミンスター(Elminster)
あなたが占術を行うたび、このターンにあなたが次に唱えてインスタントやソーサリーである呪文を唱えるためのコストは(X)少なくなる。Xは、その占術を行ってる間に見たカードの枚数に等しい。
[+2]:カード1枚を引き、その後、占術2を行う。
[-3]:あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を追放する。そのカードのマナ総量に等しい数の、飛行を持つ青の1/1のフェアリー(Faerie)・ドラゴン(Dragon)・クリーチャー・トークンを生成する。
エルミンスターは統率者として使用できる。
初期忠誠度 : 5
+2で1ドローしつつ占術2を行うことで、常在効果によりコストが2軽減でき、ダブルアクションに繋げられる。
これはまさに、ヒュージ・リーダーズ界の《ドミナリアの英雄、テフェリー》だ!!と大きな声で叫んだり叫ばかなったりしたりしてなかったりする。(意味不明)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145974300/picture_pc_803566d8032148c87f081d9b738afe00.png?width=1200)
また、-3効果でデッキトップのカードを追放することで土地以外のカードが追放できれば最低でも5体の1/1飛行トークンを並べられる。
これらをチャンプブロッカーとして使えば、トランプルなどで貫通されない限り自分のターンまで生きて残れそうである。生き残れなかったとしてもそこまでの損はしていない。
理想としては、+2で1ドローしてリソースを回復した後、占術でその時不要なカードをトップに置いた状態で-3で追放してトークンに変えることで盤面を作る、これをマナを使わずに行って力を貯めてから最後にコンボを決めて勝ちたい。つまり、忠誠度能力を2回使いたい。
だがしかし、PWの忠誠度能力は1ターンに1回まで…
いや、2回起動できました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145977129/picture_pc_28f298f26bdd345a3100ecdd3e80660d.png?width=1200)
Oath of Teferi / テフェリーの誓い (3)(白)(青)
伝説のエンチャント
テフェリーの誓いが戦場に出たとき、あなたがコントロールしている他のパーマネント1つを対象とし、それを追放する。次の終了ステップの開始時に、それをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
各ターン、あなたは、あなたがコントロールしているプレインズウォーカーの忠誠度能力を、1回のみではなく2回起動してもよい。
どこまでいっても僕はテフェリーにお世話になりっぱなしであった。
やれやれと言っているテフェリーの顔が目に浮かびます。
とりあえずの第一目標として、《テフェリーの誓い》と《エルミンスター》が場にあれば、マナを使わずに手札を増やし、盤面を作り、妨害を構えられる状態を作れるためそこを目指すと決めた。
次に、どうやって勝つかを考える。
多人数戦では、1対1の時のようにコントロールし切って勝つことは出来ないと考えたため、何かしらのコンボを決めるかクリーチャーを並べてコンバットで押し切る戦法が必要となる。
幸いにも《エルミンスター》は+2効果でドローと占術をしつつ、インスタントやソーサリーのコスト軽減によりコンボ軸を進めやすく、また-3効果でトークンを大量に並べて殴るクリーチャー軸もどちらもできるため、二軸で組む事にした。
つよいぞ、《エルミンスター》
◼︎コンボ軸
何か良い無限コンボが無いか考えるものの、マジック歴の浅い僕には全く見当もつかなかったので仕方なく日課のパイオニアのデッキリスト漁りをしながらぼんやりと画面をスクロールしていたらあるデッキを見つける。
「ロータスコンボ」
あ、《副陽の接近》を2回唱えれば勝てるじゃん。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145981054/picture_pc_87066eed6b713209a5f6fb9240a685ef.png?width=1200)
このカードはエルミンスターの常在能力でコスト軽減が可能、かつ占術効果のあるカードを多く採用する予定だったので1回分白マナだけで唱えられたら同一ターン内に2回唱えることも難しくなさそう!
また、盤面形成のためにも、コンボ達成のためにも、何かしらの踏み倒しかマナブーストが必要と思っていたがその問題もデッキに《睡蓮の原野》と《演劇の舞台》を入れたら解決するじゃん!!!!ということで採用。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145981545/picture_pc_b426bce94532d508402f578aa2c769cf.png?width=1200)
ロータスコンボより《睡蓮の原野》+《演劇の舞台》を発見し、これで6マナ出るようになったが《エルミンスター》や《テフェリーの誓い》を展開するのに最低でも10マナ、妨害をかわすことを考えるならもっとマナが必要…まだまだマナが足りない…
そのため、ヒュージ・リーダーズで有名なマナ加速アーティファクトであるこれらのカードも採用を決めた
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145981888/picture_pc_949cfdc186e3954eb17dc1efa3a59adf.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145981889/picture_pc_9643307a73b6fa87ea33899150cf0004.png?width=1200)
これらのカードでマナブーストすることでアクション数を増やそうと考えた。合わせて14マナ出る。
ちなみに、このデッキで一番高いカードは《彩色の宇宙儀》でその次に高いのは《睡蓮の原野》
あとは、《副陽の接近》を打ったあとにデッキから探せるカードが欲しい。本家ロータスコンボでは黒のカード達でサーチをしていたが今回は青白縛りなので採用できない。
しかし、僕は見つけてしまった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145982789/picture_pc_1d2aa719f6009d5dbf699345841433e5.png?width=1200)
このカードは占術の値がXでXは自分の場にあるカードの最大マナ数なのだが、《彩色の宇宙儀》があれば白マナだけで副陽が打てる!しかもこの《ウギンの洞察力》は《金粉の水蓮》が場にある状態かつエルミンスターの+2忠誠度能力後なら1青青で打てる。
これは、勝った!!!!
ということでこれらのカードも採用決定となる。
◼︎クリーチャー軸
エルミンスターがトークンを作成できるので、それを活用したいと考えた。方法としては2つあり、
1.物量で押し切る
2.強いクリーチャーに変身させる
これらどちらも良いカードを見つけた。
まずは、物量で押し切る編。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145984569/picture_pc_0cc4d1776f43408b39da6f3ccf7553d2.png?width=1200)
出てくるトークンの数が3倍になります、5マナ追放で15体出ます。数の暴力とはこのこと…
出てきたトークンは1/1ですが飛行を持っているなどかなり優秀なのでこれらのカードを使って強化して殴り殺すことも可能です
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145985807/picture_pc_467f46bff5c0513f19b220177f8b4e4d.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145985806/picture_pc_6b14b3e76b5d444a5256fa906dd1e43c.png?width=1200)
トークン自身で殴るプランも強い。トークンは除去されてもこちらは損していないのであまりに気にならないがどうせなら除去もすかして強いクリーチャーに変身させるカードを入れるのも面白いと思います、以下を採用した。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145984866/picture_pc_26dc2a6845ed12553c04891057079200.png?width=1200)
何かしらの全除去に対してスタックで打つ事で終了ステップにデッキからトークンと同じ数だけのクリーチャーを並べられます。これで、自分のターンが回ってきた時にクリーチャーが並んでいる状態を作れます。
出すクリーチャーはなるべくこちらのアクションを通しやすくするためのクリーチャーか、相手の脅威となるものを並べたいです。
例えばこの辺り
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145985409/picture_pc_e8a816f560246814ed3c69d4f0502d9b.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145985408/picture_pc_d8ce0bf43bfc785d1c743dff09efbbea.png?width=1200)
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こういったクリーチャーを展開する事で相手の脅威を抑えつつ、さらにPWで盤面を固めていけばもうゲームはこちらのもの。
あとは《副陽の接近》を2回打つなり、殴り殺すなりしましょう。
その他、デッキに合っているため採用したカード
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+2能力で相手の厄介なクリーチャーを無効にできるのも強いが、特に良いのが-2効果で2ドロー+次の自分のターンまでインスタントとソーサリーとPWのコストが2下がります。
これによって妨害を構えやすくなったり、PWを少し楽に出せたり、同一ターン内に副陽を2回唱えるチャンスを作れる。超イケメンぢゃん…
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145986793/picture_pc_7244d77a642b6d7e03fbd70977213050.png?width=1200)
基本的にクリーチャーは変身カードでデッキから出したいです。なぜなら、構えることを優先しているためため。
そのため、引きたくないカードを+2でうまくボトムに送りつつ必要なカードを集められるこのおじさんは強いです。
手札はあまり減らないので犬トークンもとても強くなる。
最高
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打ち消せれば最低でも5体は場に展開できます。そこから変身させても良いですし、旗印があれば6/6飛行が5体なので1人くらいは落とせる程度の火力は出せます。
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《エルミンスター》がいる場にこれを置いておけば毎ターン2コスト軽減です。追放したカードも使えるお得仕様でこのデッキにとても合っている。最高。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145988050/picture_pc_84d48962136c7a48efa43ca3bb6efd25.png?width=1200)
+2能力で金蓮や宇宙儀を起こせる、-9の奥義で追加ターンを得られるなど今回のデッキにぴったり。だがしかし、僕は英雄の方のテフェリーが使いたかった。金額制限さえなければ…無念…
おわりに
最終的にパイオニアの青白ロータス+ロータスコンボのような既存デッキに近いものになりましたが、カードプールが普段と違うため新しいカードの発見があり、たのしかったです。
ヒュージ・リーダーズは、普段の構築では見かけないコストの高いカードをバンバン振り回される環境なので、今回のデッキのようなコンボコントロールだけでなくて、もっとクリーチャーに寄せたデッキや無限コンボ搭載のコンボ特化など振り切った構築で遊ぶと楽しいフォーマットだなと思いました。
みんなもしよう!!ヒュージ・リーダーズ!!!!
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