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2024年12月期第3四半期決算を解説します

こんにちは。
株式会社ノバレーゼ IR担当の岩井です。

11月14日に2024年12月期 第3四半期決算を開示いたしました。今回の記事では、当第3四半期決算の詳細や、主なトピックスをわかりやすく解説いたします。『IR担当のひと言』として、補足情報も記載しておりますので、ぜひご参考いただけますと幸いです。


2024年12月期第3四半期 サマリー

主要なKPIについては、上図のとおりです。
以下に、要点を3点に分けて解説しております。

■売上収益は過去最高を記録

前連結会計年度の下期において受注組数が伸び悩んだことによる施行組数の減少が影響したものの、平均ゲスト数および平均組単価の伸長等が貢献しました。

■婚礼の受注状況が好調 受注残組数が前年同期超え

広告宣伝活動の強化等が奏功し、新規来館数が前年同期比プラス4.0%の8,005組で着地いたしました。また、戦略的な既存店の改装、高受注率者による教育研修の強化が、全国的な受注率の底上げに繋がり、受注残組数はコロナ禍後初めて前年同期を上回る水準まで回復しております。

■一般飲食・レストラン特化型ともに順調に推移

当第2四半期から継続して、婚礼施設における法人宴会および定期イベント等が好調です。また、来期新たにレストラン特化型店舗の出店も決定し、さらなる収益基盤の拡大を図ります。

四半期業績の推移(連結)

当社事業の特性上、売上収益・営業利益は第2四半期および第4四半期の比重が高くなります。今期も新規開業施設が本格稼働する第4四半期で、大きく伸びる見込みとなっております。

【IR担当のひと言】
当第4四半期会計期間における施行組数は、前年同期を上回る水準で推移しており、今期の通期業績への貢献が見込める状況となっております。

セグメント別の状況/売上収益(連結)

ブライダル事業全体では、レストラン部門(一般飲食)が好調に推移し増収で着地いたしました。各セグメントの詳細は以下のとおりです。

■婚礼プロデュース部門

新規来館組数は、当第3四半期累計期間に実施した広告宣伝施策が奏功し、前年同期比プラス4.0%の8,005組となりました。当第2四半期に続き、インスタグラムへの広告出稿による認知獲得を起点とした集客施策が好調です。

受注組数は、2024年開業の新店および一部既存店における受注が堅調に推移したこと、および高受注率者による社内研修の強化等による全国的な受注率の底上げが貢献し、前年同期比プラス5.4%の3,541組となりました。

平均ゲスト数、平均組単価も順調に増加しており、いずれも前年同期比を上回る推移で伸長しております。

【IR担当のひと言】
平均ゲスト数は、当第4四半期につきましても、現在順調に推移しております。引き続き施策を推進し、人数アップに努めてまいります。

■婚礼衣裳部門

取扱組数は前年同期比マイナス9.6%の3,142組、受注組数は前年同期比マイナス1.5%の3,736組となりました。引き続き、スタッフの育成およびナレッジ共有の充実化のほか、自社施行の獲得強化を目的とした成約後の顧客専用Webページの新設等により、改善を図ります。

平均組単価は、衣裳小物のラインアップ拡充および販促強化、両親・親族向け衣裳の販促強化が寄与したことで、前年同期比プラス7.2%の73万7,000円となっております。

【トピックス①】出店計画

12月2日、大阪市浪速区にレストラン「Cafe&Bar BACCANO」がオープンいたします。地上40階建ての超高層タワーホテルである「アパホテル&リゾート 大阪なんば駅前タワー」内という立地の強みを活かし、宿泊者だけではなく、近隣のオフィスワーカーなど多様なターゲット層を狙います。

また、新たに2025年には、静岡市にドレスショップを、東京都港区赤坂にレストラン「Serafina NEW YORK 赤坂店」を開業することが決定いたしました。

「Serafina NEW YORK 赤坂店」は、ニューヨークに本店を構え、数多くのハリウッドスターやセレブ御用達のイタリア料理店「Serafina NEW YORK」の国内3店舗目です。地下鉄 赤坂見附駅から徒歩1分の好立地に位置し、路面店で視認性も良く、集客力と稼働率の高さに期待できます。

【トピックス②】婚礼施設におけるレストラン営業の拡大/レストラン特化型の状況

法人宴会の需要回復および各種イベント、ランチ営業等の拡大による利益伸長が順調に継続しており、当社の事業成長に寄与しております。

上図の左側のグラフは、一般飲食全体の前年同期比の増減率、および一般飲食におけるカテゴリー別での前年同期比の増減率を示しております。当第4四半期はもちろんのこと、来期以降にさらなる売上・利益の伸長を図るべく、提携先企業からの送客増加や、戦略的な営業計画の促進等、収益性向上に資するさまざまな施策を講じてまいります。

レストラン特化型の状況については、ご覧のとおりです。当第3四半期会計期間においても、売上高は前年同期比を上回る水準で伸長しております。

【トピックス③】株式会社UMITOとの業務提携

9月16日、株式会社UMITOと業務提携契約を締結いたしました。

当社の顧客に対しては、UMITO社の施設を利用できる披露宴および2次会プランを開発・販売し、UMITO社の顧客に対しては、当社が飲食のデリバリーサービスを提供いたします。

当社の婚礼施設には宿泊機能がない一方で、今回連携するUMITO社の施設にはレストラン機能が備わっておりません。そこで、双方の強みを共有、補完し合うことで、高付加価値のサービスを拡充し、顧客満足度と売上収益の向上を目指します。

【IR担当のひと言】
今後は、双方の施設がある沖縄県を含め、業務提携範囲の拡大等、さまざまな方策を検討しています。また、既存施設に限らず、新規開業施設においても、上質な空間や体験価値を求める顧客層に響くサービスの開発等で協業していく考えです。

【トピックス④】海外富裕層向け婚礼サービスの状況

当社で挙式・披露宴を実施された外国籍の新郎様もしくは新婦様によるSNS上での投稿や口コミ等が起点となり、複数の当社婚礼施設で海外富裕層の新規来館組数が増加しております。独自性の高い建築デザインやロケーション等のハード面だけでなく、英語対応が可能なスタッフによる結婚式準備のサポートや、ホスピタリティの高い接客サービス等のソフト面が、多くの顧客によろこばれております。

また、先日10月28日にはゲストハウス「サザンチャペル キラナリゾート沖縄」にて、当社としては初の「リーガルウエディング」が実施されました。当社スタッフは、挙式・披露宴の施行を担当しただけでなく、婚姻届を提出するための事前資料の翻訳や提出等、全面的に新郎新婦様をサポートいたしました。

今後はさらなる需要獲得を目指し、SNS広告の配信強化や社内スタッフ育成の取り組みを促進する等、さまざまな取り組みを実施してまいります。

【トピックス⑤】ハワイフォトウエディング事業の状況

2019年12月、当社が米国企業を買収し、ハワイ・オアフ島のホテル「ワイキキ・ビーチ・マリオット・リゾート&スパ」内にあるブライダルサロン兼スパの経営権を取得、ハワイフォトウエディング事業に参入いたしました。

当社ではチャペルやバンケットを自社で保有していないため、競合他社のような設備投資型のビジネスモデルに比べ、固定費が抑えられる収益構造となっております。その強みを活かし、コストパフォーマンスの高い撮影プランを豊富にラインアップすることで、顧客満足度の高いサービスを提供できるだけでなく、収益性の高いビジネスモデルを構築できております。

また、当社が運営する「ロイヤルカイラ ウエディング&スパ」は、ハワイフォトウエディングの第一人者として顧客や旅行代理店等からの信用度も高く、競合他社と比較しても高い優位性を確保できていることが大きな特長のひとつです。他社とは差別化された強みを有する事業基盤をもとに、当社が有する知見やノウハウを応用することで改善を図った結果、現在では、業界トップクラスの年間撮影組数を誇ります。

今後は、さらなる稼働率および収益性の向上を図るべく、現地ブライダルサロンの規模拡大や商品開発の強化を計画しております。

【IR担当のひと言】
ハワイでの事業展開で培ったノウハウをもとに、東南アジアや欧州圏をはじめとした世界各国への事業進出も視野に、さらなる事業領域の拡大を目指したいと考えております。

【トピックス⑥】株主優待制度の拡充

株式会社ブロスダイニングが運営するレストランでご利用可能な、お食事代金20%割引券の利用範囲に、レストラン営業を実施している当社婚礼施設を追加いたします。

当社の施設・料理・サービスの体験機会を創出することにより、株主還元の価値最大化を図るべく、今回の制度拡充に至りました。ぜひ多くの株主のみなさまに、当社施設をご利用いただきたいと存じます。

【IR担当のひと言】
ご利用いただける当社婚礼施設につきましては、当社IRサイト上で株主のみなさまに随時最新情報をご確認いただけるよう、サイトの改修を予定しております。

【トピックス⑦】IRにおける情報開示の強化

IR noteをはじめ、さまざまな形式や方法での情報発信を強化しております。経営の透明性向上を図るべく、タイムリーに多様な情報を投資家のみなさまへ提供することで、当社事業に対するご理解を一層深めていただけるよう、引き続き努めてまいります。


今回の記事でご説明しきれなかった内容は、各種IR資料にまとめております。弊社IRサイトもしくは以下URLから、ご覧ください。

◆2024年12月期 第3四半期決算説明資料
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120241114523150.pdf

◆2024年12月期 第3四半期決算説明会【本編書き起こし】
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9160/ir_material_for_fiscal_ym1/167969/00.pdf

◆2024年12月期 第1四半期決算説明会【動画】
※11/19(火)弊社IRサイトで公開予定


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