鎗留の城 制作ノート 2
※ このnoteは「鎗留の城 序」のネタバレを含みます。
「お主も戦を忌避する腰抜けか
初陣の功労を願うと言いながら
志の定まらぬことだな」
私も戦のシーンが画きたくないがために
資料本の分析を怠っている腰抜けでございます
うあーやらないと進まないーーー
まてまて、やれば進むのだ。
作品に思想めいたことを挟みたくはないのですが、ちょうど舞台となる郷土の近くが今問題の設備の設置候補地として取り沙汰されております。
この台詞がどうにもこの問題への風刺を挟んでいるように思えてかなり言い回しを考えたのですが、思うように纏まらず、結局このようになりました。
私自身の考えはともかく(機会があれば語ってみたい気もしないでもないですが)、
(以下ネタバレ注意)
この人物はいわゆるツンデレ設定で、好感情でもまず皮肉めいた言葉が口を吐いてしまうタイプなのでこんなセリフが出ております。
(あ、今の時代もうツンデレとか言わないんでしょうか。OBSNワカリマセン…)
似た場面に「供物は足りるのか」「勝手にうろつか(略)」があります。
似た境遇に育ったことを知ってシンパシーを感じたはずなのに完全に照れ隠しでしょうね。
「慮外者めが」とか「丸腰だと!?武門(略)」
「安東に対して我らが二心(略)」(これは我ながら傍目には謎の怒り方だなあと)などはまた若干場合が違うのですが。
好感情であろうとなかろうと安定して憎まれ口から入るのがデフォルトの厄介な性格のようです…
いませんか?こんなタイプ。
基本的に思考に上ったことが口に出ると思っていますが、他にも百万語考えた中で本音を出すのが照れくさい場合こういう皮肉めいた言葉を選んで口に出してしまうんだろうなあと思います。(往々にして本音とは対極の意味であることが多そうです)
このタイプ、封建的思想に囚われた人に多い印象です。
周囲を制圧できているうちは表面化しませんが、
周りの人が自己主張し始めるととたんに生きづらそうになります。
自分本位の価値観を批判されると自分を全否定でもされたように感じるのでしょうか。さもありなん。
おっと、逸れました。
つまり、このセリフは感情とは真逆かもしれない、というわけですね。
漫画的にはこんな説明なしでも伝わる表現を目指すべきなのですが、力不足感で(がっくり)。
この子がこんな風になったのには、少し根深い事情があるのですが、それは次回のお話とさせていただきます。