「第一印象・初対面を重要にする」ススメ
この記事を拝読し、すごく納得しました。
大人になると「時間があっという間に過ぎてしまう」と感じてしまう理由とその対処法とは? - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20190513-time-slow-down/
たしかに。
子供の頃、「毎日」というより、その時その時、一瞬一瞬を写真を撮るような感覚があったと感じます。
大人になった今は、自分が少し先の未来まで見越して動く・考えるため、時間や1日をその時その時ではなく、その予定までの期間を「カタマリ」として捉えているからと考えていましたが、なるほど、と。
大人になっても変えていないこととして、自分で意識的に何かに接する時には、第一印象を重要にしています。
はじめて見た印象・触った印象など、何を感じたか、どう思ったか。
それはわたしが過去、恩師に教えていただいたことにも起因するな、と感じました。
大学生「前」・高校卒業「後」
わたしは大学時代、芸術大学でデザインを勉強していました。
しかしその大学に入学する「前」、かつ高校卒業「後」の期間があります。
その期間=浪人時代に「なぜ第一印象を重要にするべきか」を学びました。
芸術大学は、入学時にだいたい学科+実技の試験があり、その得点で合否が判定されます。
その実技の試験は一般の高校では教えてくれないこともあり、高校2年の終わりから芸大・美大の実技を学ぶため専門学校に通っていました。
そこで学ぶはじめの実技は、デッサンです。
ここではデッサンとはなんぞやとか細かいことは割愛させていただきますが、当時聞いた話では、デッサンについて「東と西で教え方が違う」という内容です。
「東と西で」何が違うか?
20年以上昔の話なので、今の教え方などがどうなっているか知りません。(この点ご容赦ください。)
しかし当時は以下のように伺いました。
東でのデッサン・絵の勉強は、モチーフや静物の距離や高さ光の当たり方、また質感がどうなのかをロジカルに確認・判断して、正確に描きわける。
一方、
西でのデッサン・絵の勉強は、モチーフや静物をどう感じたかをまず描きなさい。
というものでした。
わたしは大阪出身なので、後者で教えを受けています。
理由としては、ロジカルに描きわけることは、後から覚えられる。しかしその対象物に対してどう感じたかは後からなかなか教えることができない。という理由だったと記憶しています。
また、普段見慣れた物でも、その日その時、初めて対象物と出会った第一印象を重要にし、それを感じて描きなさい。という指導を受けていました。
「第一印象を重要にする」の恩恵
この、第一印象を重要にどう感じたかを表現する。という一種のトレーニングを重ねたことは、(大げさかもしれませんが)実に重要で、今の自分の人生にも多大な影響を与えたと感じています。
対人はもちろん、提案すべき課題に対して、昨日の自分の企画と向き合う時など、そのシーンは多岐に渡ります。その都度、視点を換える・新鮮な気持ち(=改めての第一印象)で見直す、という切り替えができるようになったのは、このトレーニングが生きているからだと考えています。
冒頭のお話に戻りますが、大人になってからもそういった経験を意識的に実行すると、非常に濃厚な時間を過ごしたと感じます。
もちろん、大人になるとそれ以外の要素も多分にでてくるのかもしれません。
しかし、普段から慣れ親しんだものでも初めて出会った気持ちに戻って接すると、新しい発見もでてきます。
そう思うと、慣れって怖いな、と感じます。
「第一印象を重要にする」のススメ
この初対面・第一印象を重要にする、というのは特にクリエイティブな・企画・提案するような仕事だったり、人と人を繋いだり調整する、情報発信、ブリッジ・コミュニケーションスキルが必要な人にはお試し頂きたい姿勢・心構えでもあります。
ちょっとお節介かもしれませんが、ぜひこれは試してみて頂きたい。
なかなかすぐに初対面と同じように接してみてよ、って難しいですが、いくつになっても・どこでもどんな時でもスイッチを入れればトレーニングできます。
「そうは言ってもすぐにはそう思えない・見れない」という人は、まず「その日は初めて会う・見る・触れるよね」ってところから始めてみてください。
どんな些細なことでも1つ発見があればトレーニングは完了です。次の対象物にターゲットを移してみてください。
そうすると、今までの「当たり前」も違う景色に見えてくると思います。
ぜひ、お試しあれ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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