体感してはじめて分かること
海外に行くと「ワクワクするコト」って、必ずたくさんあって。
その「ワクワクすること」って何かっていうと、
『日本では体験できないことの”全て”』
だと思っていて。
トップ画像は、ブラジル・サンパウロの朝。
うろちょろ散歩していると、とある街角の路上で軽食屋さんに出くわした。
そこには、パンやスポンジケーキといった軽食、コーヒーとかココアの飲み物が売られていて。
匂いにつられて、立ち寄ってみた。
「ボンヂーア、いらっしゃい。」
満面の笑みからこの国特有の人懐っこさと愛情が伝わってくる。
日本にいたらこんな風に路上で朝ごはんをサクッと買って食べるっていう機会なんてない。
こんな風にはじまる一日もそれだけでワクワクするもの。
現地では日常的で当たり前のことでも、僕にしたら「特別な体験」に変わる。
僕が好きなのは、現地の「普段」を体験することだ。
おそらく日本に来る外国人も同じだろう。
五感をフルに使って体験していく。
その街の空気感や匂い
街で行き交う人の会話や車の音など
雑踏とした感じが好きだ。
そして、
現地の人が好む甘さや濃淡のある味付けに、
熱々かと思いきやヌルいっていう緩さ。
こうしたことが一瞬一瞬繰り広げられている日常の中で、「非日常感」を味わうってなかなか楽しい。
日本の国土の23倍もあるブラジルは、州によってもまた違う。
同じ時期に行っているのに、北と南で気候も気温も違えば、会話の言葉やイントネーションも違う。
それでいて、料理も違えば、治安も大きく違ったりする。
日本で生まれ育った自分が培われてきた「常識」っていうのが、「あ、なるほど!」「こういうことね。」っていう具合に、どんどんアップデートされていく感じがして、それもまた面白い。
「常識」という概念が壊されるというより、幅を深みが混ざり合っていくかんじかな。
こんな経験をブラジルに行くだけでもしているのだから、世界国の数だけ行けば行くほどもっとアップデートされていくだろうし、その国の「普通の日常」というフィルターを通して、もっと自分のいろんな部分が研ぎ澄まされたり、角がとれて行ったりしていくんだと思うと、それも人としてまだまだ成長してる感じがしてまた楽しくも思える。
こんな経験があって、いまこうして世界を飛び回っている。
旅先で出会ったうちなる自分をどんどん壊し、新しい自分に脱皮していく。
立ち振る舞いも考え方も、言葉の遣いかたもたくさん吸収してる。
こうした経験の積み重ねがあって今の自分の立ち振る舞いがある。
楽しそうだねって言われるのも、こうした体験したからだろう、
だって人相も顔つきも変わってしまうんだもんね。
それってワクワクすることで、心の中のタンクに溜まっているものが大きく変わって行ったからだと思う。
自己啓発本を読んで「こうしよう」だの「ああしよう」だのしなくても、世界に出て、現地に飛び込んで行って身につけたものが本物なんだって自分の体験談から思う。
変わろうとしなくても気づいたら変わってる。
だから世界を飛び回ることがやめられない。
自分はもう日本人じゃない。
日本の国籍を持った「地球人」だっていう表現が正しいのかもしれない。