【いまからでも買える】ゲームマーケット2021秋のオススメ作品【マーダーミステリー】

皆さんこんにちは、田口です。
『アナログゲームマガジン』も10月からリニューアルされました。これまで継続して購入して下さっていた方も、初めましての方も、今後ともよろしくお願いいたします。
ちなみに僕はこういう者です。よろしくお願いいたします。

▼はじめに

さて10月～11月にかけて、『アナログゲームマガジン』の初企画！として、特集テーマというものが設けられることになりました。それが「ゲームマーケット2021秋で注目しているゲーム」というものです。

『ゲームマーケット』公式サイト | 国内最大規模のアナログゲーム・ テーブルゲーム・ボードゲーム イベント

これまでもこの「アナログゲームマガジン」でも、主に「マーダーミステリー」に関して書かせていただいてきたので、ゲームマーケットで数多く発表・発売されるゲームの中でも、マーダーミステリーの中での注目作をご紹介したいと思います。
いまさらかもしれませんが、一体マーダーミステリーとは？という方がいらっしゃいましたら、下記リンクなどでご確認をお願いいたします。

今，話題の“新ジャンル”「マーダーミステリー」を見逃すな！ 「人狼」「脱出ゲーム」に続く，アナログゲームの新潮流を徹底解説

大流行中のマーダーミステリーって何？ゲームマスターあふろが徹底解説！ | 謎解きコンシェルジュ

「マーダーミステリーゲーム」というゲームの新常識（平林久和） - 個人 - Yahoo!ニュース

残念ながら、先日既に「ゲームマーケット2021秋」は開催終了してしまいました。イベント中、僕は「マーダーミステリーブース」というところで、お客さまに合った作品をご紹介する「コンシェルジュ」をさせてもらっていたり、ちょっとだけブースで『マーダーミステリーマガジン』という新創刊されたフリーペーパーについてお話したりしていました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
『マーダーミステリーマガジン』は、下記リンク先からPDFデータとしてダウンロード可能です。

ゲームマーケット2021秋 | OZON

【無料】マーダーミステリーマガジン Vol.01 - StudioOZON - BOOTH

さて、ゲームマーケット2021秋は無事に開催終了しましたが、オンラインショップ・通販でまだまだ購入出来る作品があります。上記「マーダーミステリーブース」でもお取り扱いさせてもらっていたものの中から、オススメの作品をご紹介させてください。

▼イカ釣り漁船『八千代の揺り籠』

「イカ釣り漁船」というかなり変わったサークル名ですが、おさしみさん（こちらも変わってる？魚介類繋がり？）という作者が制作した『八千代の揺り籠』という作品です。

マーダーミステリー「八千代の揺り籠」 - uo-gashi - BOOTH

もともと「イカ釣り漁船さん」は、ゲームマーケット2021春に4人の作者によるサークルとして参加し、それぞれ一作ずつの計4作を発表していました。『八千代の揺り籠』の作者・おさしみさんは、その際には『Guns and a Lily』という、今作とはかなり違った雰囲気の作品を発表していました（残念ながら現在は完売状態のようです）。

Guns and a Lily - uo-gashi - BOOTH

さて、最新作『八千代の揺り籠』ですが、おおよそ下記のような作品になっています。

▼プレイ人数：6人
▼プレイ時間：約180分
▼対象年齢：15歳～
▼価格：4,000円（ゲームマーケット特別価格：3,500円）
▼ゲームマスター：必須
▼ゲームデザイン・シナリオ：おさしみ（イカ釣り漁船）
▼デザイン：瀧野はるか

▼あらすじ：
遠い昔、古い日本のお話です。
遠野の山の奥深く、『蛇の木様』と呼ばれる一本の木を信仰する、小さな村がありました。
村の当主である八城家には、数十年に一度、「真（まこと）の当主」が生まれます。
真の当主は蛇の木様の寵愛を受け、「何度命を落としても、蛇の木様の根本から生まれ変わる御力」を持つのだそうです。
明日は、数十年ぶりの「再生の儀」。
新しい当主が皆の前で生まれ変わりの御力を披露し、年老いた現当主から、次の世代の真の当主である八城千歳へと、代替わりすることを示す儀式を行います。
大人たちは明日に向けた買い出しで近隣の村へ出払い、儀式を担う若者たち六名で準備を進めていた朝のこと。
蛇の木様の前には、次期当主となるはずであった、八城千歳の遺体がありました。
現当主たちが戻るまで、およそ二時間。
千歳の遺体を発見した六名は、それぞれの思惑を抱えたまま、そこで何が起こったのかを調べ始めるのでした。

古くからの因習が残る山奥の村で起きた殺人事件。そそられる人も多いシチュエーションです。そして何より、プレイヤーの中に目の前で亡くなっている被害者と同一のキャラクター「八城千歳」がいます。これは一体どういうことなのか、殺人事件の謎・犯人よりも不可解な状況です。そして、条件を満たすことにより、当主継承の儀式「再生の儀」を実際に行うことが出来ます。儀式を行うと一体何が起こるのでしょうか。

物語の冒頭に殺人事件以外にも魅力的な謎が提示されます。そしてその後の物語の展開も、パッケージ型という制約の中にありながら、単調な展開にならないような体験感が設計されています。ギミック上やむをえずゲームマスターが必要になるのですが、強いて言えばそこがこのパッケージ型の作品としての弱点でもあります。ただし、ゲームマスター用のマスタリングガイドは結構なボリュームがあり、親切な作りにはなっています。またパッケージ自体、デザインはとても美しく、トークン（調査用のチップ）も世界観に合ったものが選ばれており、カード類と共にしっかりとしたケースに入れられているので、箱の中でバラバラになる心配もありません。

ゲームマスターが必要ということで躊躇する方もいると思いますが、作者にのおさしみさんに相談をしてみるのも手ですし、マーダーミステリー専門店などでも既に有料の公演が行われていたりします。

前作『Guns and a Lily』を大きく上回る出来の作品を作ってきたイカ釣り漁船のおさしみさんの、さらなる新作を楽しみにしています。