ネガティブハッピーデイ⑥
ごきげんいかがかしら?
次のブログ何書こうかねー?って考えてたら、ちょっと間開いちゃったなー。
23歳の時に仕事でまぁまぁ大きい怪我したのよ。ユンボってわかる?あのでっかいショベルみたいなん付いてて、キャタピラで動くやつ。
これね。
これの6トンもあるやつに右足を轢かれたのよ…
下はアスファルトで、しかも二度轢き!!
わりと上の方まで轢かれて(太もも近辺まで)、轢かれてた瞬間何が起こったか全くわかんなくて、「あ、死ぬかも…」って頭によぎったのと、同時に「わ、歩かれへんくなったらステージ立たれへんやん!!!」って咄嗟に思った。
死ぬまでミュージシャン!笑
まぁ、ユンボに轢かれた人なんてそんなおらんと思うから共感できへんと思うけど、不思議な感覚として、痛みの波がジェットコースターやったってこと。
足元を見るのが怖くて、近くにいた友達に「俺の足、ある?」って聞く余裕があるぐらい痛みが無い時もあれば、この世の物とは思えないぐらいの痛みで絶叫したり。
ちなみに友達は顔面蒼白でした(そりゃそうか)
程なくして救急車が到着し、緊急病院へ運ばれるんやけど、病院に着いた瞬間にこれ以上ガマンできへん!っていうぐらいの痛みに襲われたんやけど、待ち構えていたその病院の医院長がおもむろに「めっちゃ叫んでるからどんだけひどい状況で運ばれてきたんかと思ったわー」ってしれっと言った。
いや、めっちゃ痛いねんけど。
ん?
いや、もしかしたらこれぐらいの痛みは痛い内に入らんのか…?
みたいに疑心暗鬼モードへ。
医院長「ま、とりあえず松葉杖貸すから、また明日来てー」
ワタシ「え、帰っていいの?」
まさかの治療たる治療もなく帰宅。
その日の夜は気が狂うぐらいの痛みで当然一睡もできへんかったんやけど、医院長の言葉が脳裏を掠めるわけ。
「そうや、これぐらいは大した痛みじゃないんや…」
痛みに堪え続け、翌日病院へ。
先日はいなかった、医大病院の先生に診てもらう。
「誰や!こんな状態で帰らせたん!!すぐ入院してMRI!!」
…ですよね、痛かったもん笑
そこから三ヶ月の入院生活スタート。
すでにお気づきだとは思いますが、ここの病院は「ヤブ」だったわけです。
余談ですが、そこから数年後そこの病院改装されてめっちゃ綺麗になってました、クワバラクワバラ…。
で、以前に書いた入院生活中のバイオハザード話へとここから繋がるわけです。
話逸れた、
結果から言うと、膝の側面及び、足の小指側の剥離骨折(骨が欠けるやつね)と、もちろん靭帯断裂。
骨、めっちゃ強いやん!笑
足はプラーンやったけど笑
あ、あと初診の時に医院長に外傷あるのに、その上から湿布みたいなん貼られて、傷口が化学反応起こしてただれた。
あの医院長め…
入院生活はヒマを持て余す日々で、当時新しくバンドしよっかなー?って思って、ギターだけが決まってたんやけど、事故ったその次の日、その子の家で曲作る予定やったんやけど、電話で「足ユンボに轢かれて入院してるから行くん無理やわー!」って、反応に困るブラックジョーク飛ばしたら、数日後アコギ一本持って来て、「屋上で曲作ろうや!」って言い出して二人で青春してたの思い出すなー。
とにかくヒマな日々だったので、松葉杖つきながら近くのCDショップに毎日のように病院抜け出してCD買いに行ったり(この時に洋楽にめっちゃハマる)、隣に車の事故で運ばれてきた少し年上のイケイケのお兄さんと夜な夜な病院の受付で朝まで喋ったりしてた。
その時に、一緒に居合わせたのがおばあちゃんが入院してて、付き添いで来てたこれまた少し年上のお姉さんがいて、よく三人でも喋ってた。
どうせ退院したらもう会う事もないだろうと思い、名前を聞かれても「フランソワ」とか言ってた笑
隣のお兄さんとは退院後、一回だけ一緒にごはん行った。
やっぱりイケイケな車乗ってた笑
お姉さんの方は、おばあちゃんのお見舞いに来るタイミングでしか病院では会う機会がなくて、「退院したらなんか食べたいものあるー?」って聞かれて「ハンバーグ!」って言ったら、「じゃあ、退院したら一緒に食べに行こっか!」みたいな、所謂社交辞令的な会話があって、一応「じゃあ、通院に来る◯◯日ね!」と、軽く約束もした。
その通院の日、案の定そのお姉さんの姿は無くて、玄関入った所の喫煙所でタバコ吸ってたら、靴箱の所に何やらメモを発見。
「フランソワへ、今日病院来れなくなったから、◯◯日にまたここで!」
そういえば連絡先も交換してなかった。
なんてドラマみたいな展開なんでしょうね笑
もし、誰かが見つけてメモを捨ててたら、見る事も無かったやろうし。
そのお姉さんとも一回だけごはんを食べに行った。
もちろんハンバーグね。
お姉さんには彼氏がいてもうすぐ結婚するとか、そんな話をうっすら覚えてる。
幸せになってるといいなー。
卒業式、仕事を辞めた時、引越しした時、
別れの場面では「また連絡するね!」だとか、「また遊びに行こう!」だとか、その時は本当にそう思って言ってるんだけど、新天地に行くと環境が変わったり、時間が合わなくなったりで、疎遠になる事の方が多いのは当然で、そのまま二度と会わなくなる人も多い。
それでも、今も尚付き合いがある人は「縁がある人」だと思うので、大事にしていかないとなーって思う。
誰かが昔言ってた。
「約束は決めないと約束にならない」