魂のはなし…Shōgunがエミー賞を受賞してうれしいはなし
魂の話とエミー賞を受賞した『Shōgun』は関係ないと思った方、ごめんなさい。おそらく最後にはうまく繋がると思います。
先日、『Shōgun』がエミー賞で18部門も受賞しましたね。素晴らしい快挙で、とても嬉しく思います。
私は普段、YouTubeや映画、ドラマなどを「ながら見」してしまうのですが、久しぶりに真剣に見入ってしまう作品に出会いました。それが『Shōgun』です。このシリーズを2回見て、エミー賞受賞を機に今3回目を見ているところですが、何度観ても新しい発見がある、そんな作品だと思います。
アメリカのドラマでありながら、日本人が日本語を話し、それも1600年代の武家言葉を使っているのには驚きました。また、物語の主人公がイギリス人の三浦按針ではなく、吉井虎長になっている点も興味深いです。さらには、キリスト教が宗教の名を借りて何をしていたかまで描かれているのに、世界中の多くの視聴者がこのドラマを称賛したことは素晴らしいと思います。
私は原作を読んだことはありませんが、どうやらこのドラマは原作にかなり忠実なようです。もしそうなら、ジェームズ・クラベルは、第二次世界大戦中に日本軍の捕虜になったにもかかわらず、あるいはそれ故に、非常に公平な歴史観を持っていたのだと感心します。
得体の知れない外国人とその宗教を蔑む日本人、反対にその宗教を受け入れ信仰する日本人。大航海時代、宗教の名の下に勝手にアジアの国々を領土だと主張するカトリック教会と、それを奪おうとするプロテスタント。そんな複雑な国際情勢を巧妙に利用しながら、日本国内の政治が展開されていきます。
また、真田広之さんが細心の注意を払ったおかげか、このドラマは大河ドラマ以上に当時の日本を忠実に再現していると感じました。日本を前面に打ち出した作品でありながら、世界中の人々がそれを理解し、称賛してくれたのは本当に素晴らしいことです。
どうしてこの作品が多くの人々に受け入れられたのでしょうか?
近年、多くの作品が視聴率や収益を重視し、マーケティングデータに頼るようになってきました。そんな風潮に辟易している視聴者が、意識的にしろ無意識にしろ、「良いものを見たい」「本物を感じたい」「真実を知りたい」「魂のこもったものを受け取りたい」と望む気持ちが高まっているのではないでしょうか。
私は日本人なので、日本の作品に偏っているかもしれませんが、ジブリ作品や漫画、アニメにも、制作者やスタッフの強い想いが込められた作品が多くあります。そして、それらの作品に視聴者が共鳴しているという点は共通しています。
これは、魂と魂の共鳴です
この魂の共鳴があれば、地球は守られます
私たちは、良いものを共有できるのですから
あなたが好きなモノを好きと言い、良いと思うものを良いと思う意識は、ちゃんと集合意識に働きかけています。あなたにはほんの些細なことだと思うかもしれませんが、そんなことはありません。今回の『Shogun』のエミー賞受賞は魂と魂が共鳴した結果だと思いませんか?