【おしえて編集長シリーズ】農業にとって大事!?補正予算のお話第1弾!
ー農タイムズ編集長 今村(以下今村)
井上さん、突然ですが!
12月あたりからザワつき始めましたね!
補正予算!
ー農タイムズ編集部 井上(以下井上)
!?
急ですね!笑
確かにニュースでは「補正予算」という言葉を耳にするようになってきてますが。そもそも農業やるにあたって国の予算というか補助金は必要なんですか?
ー今村
いろんな農家さんがいらっしゃると思うんですけど、僕的にはなくてもいいけどあったらいいというか、まさに補助金が欲しい時にそれを「探しに行く力」があるかどうかが重要になってくると思うんですよ。
また、補正予算は次年度以降の本予算に大きく関与してまして、次年度以降に国が取り組むことの「助走期間」だったりするんですよね。そのため、国の指針を理解する上でも補正予算には注目した方がいいと思います!
ー井上
そうですよね!
まさに補助金って使うか使わないかは自分の判断ですが情報を持っておくことにおいて損はないですよね。僕も映像を通して補助金をクライアントさんが使ってご依頼いただいたりするんですけど、補助金を取るためにするプロジェクトは続かないし、あくまでも「補助するお金」という文字通り、補助金なくても遂行するプロジェクトは残ってますよね。
ー今村
そう。国に左右されるんではなくしっかりと自分で情報を持って判断していくためにもまずは学びということでその補正予算やそもそも国の予算の仕組み等について深堀りしていきたいと思います。そもそも、補正予算ってどんなものなのか?そして、農林水産省の2024年度補正予算についてもピックアップしてみていきたいと思います!
ー井上
そもそも予算って何ですか?
何となくしか分かってない気がします。
ー今村
そうですよね。
国の予算とは医療や福祉などの公共サービスを維持する社会保障の維持や、地域や産業の発展などに使われるお金を1年間の歳入と歳出の予定を示した計画のことを指し、その「予算案」は国会の議決を経て初めて予算として成立します。
また予算にも種類があって
大まかにこの2種類に分けられます!
続いて予算の中身について!
まず、”歳入”と”歳出”ですが、これは我が家の家計と同じように、国の”収入”と”支出”のことですよね。2022年度を例に見ていきますと、当初予算(一般会計)で約107.6兆円の歳入があります。そのうち約60.6%(65兆2000億円)は所得税や法人税、消費税などの「租税・印紙収入」となっており、約34.3%(36兆9000億円)は「公債金」という、いわば国の借金(公債)となっています。
一方歳出は、補正予算を含めると約110.3兆円で、そのうち社会保障費が約32.9%(約36兆.3000億円)、地方交付税交付金等が14.4%(15兆9000億円)などとなっています。
この2022年度全体予算のうち、農林水産省の予算が当初予算で2兆2,777億円。補正予算を含めた歳出の合計が2兆6,842億円で、この年の補正予算として約4000億円投じられたことになります。
ー井上
おおお。なるほど。
こうやって具体的数字にすると分かりやすいですね。
今回の題名にもあるように「補正予算」が気になります。
補正予算はどこから出てくるんですか!?
ー今村
いい質問ですね。キリッ!
補正予算というのは一般会計の歳入と同じように、税金や国の借金(公債)、前年度の余剰金などで賄うことになるのですが、税金って追加で捻出できるの?って疑問に思いますよね。
私もすごい疑問だったんですけど、日本の名目GDPはここ数年右肩上がりで成長しているので、ということは経済が回りお金が増え、納める税金も増えるよね?ってことで、税収の増加分も見込んで補正予算が組まれているみたいです。(補正予算の歳入のうち、税収よりも公債の方が多い傾向にありますが…)
ー井上
年度終わりの税収の見込みで判断しているということなんですね。なるほど。ここまでをおさらいするとこんな感じですね。
ー今村
次は予算決定までのフローも見ていきましょう。
まず、予算が決定する前に「予算案」を作成します。この予算案は衆議院予算委員会で話し合われ、関係者などから意見を聴いて(公聴会)、衆議院本会議にて採決(賛成か不賛成かを決定すること)が行われます。続いて、参議院でも同様のことが行われますが、参議院が衆議院と異なった議決をしたときは、衆議院の議決が優先されます。
本予算は、一会計年度( 4 月 1 日~翌年 3 月31日)の財政計画に基づいて算出された年間予算のことで、当初予算ともいいますね。
1 月に召集される通常国会の前半で政府予算案が国会へ提出され、審議を経て、 3 月末日までに成立するように定められています。
ー井上
おお!この辺りは中学校あたり?で習った気がします。笑
本予算の次は「補正予算」ですね!
ー今村
はい!一方補正予算とは、当初の予測より税収が増減したり、災害の発生などにより歳出が多かったりした場合に、年度の途中で組み直した予算のことで、本予算と同様、国会での審議を経て成立します。補正予算は、不足分を補うことから通常は当初予算よりも増額して成立しますが、そこで重要なのは、経済対策としての補正予算が「どのくらいの規模で成立するか」です。補正予算により公共事業や中小企業・小規模事業者向けの補助金事業が活発に行われれば、それにより景気は刺激され、個人消費の増加や雇用創出、創業促進などにつながります。
補正予算は11月から12月の間に予算編成が行われ、翌年の 1 月頃の国会審議を経て成立し、 4 月以降に執行されます。このため、令和 7 年 4 月以降に公募が始まる補助金の正式名称は、令和 6 年度補正予算から執行されることから、「令和 6 年度補正〇〇補助金」となります。
ー井上
なるほど!どちらかというとだから本予算はもちろん「補正予算」の議論の方が熱が入っているんですね。民間事業者等も補正予算の動向の方が気になるということですね。
予算の仕組みと決定フローまで学ばせていただいて、結構分かった気になっております。笑
こうなってくると予算から生まれる「補助金」が気になってきますね!
ー今村
いいですね!!
今回はここまで!笑
補助金については次回お話しいたします!
次回は結構具体的な話になるかも・・・笑
ー井上
おおお!楽しみにしておきます!
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