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脳卒中ヨガ〜アンジャネーヤアーサナ(三日月のポーズ)〜
アンジャネーヤアーサナ。
あんじゃねーやあーさな(変わらんし)。
ヨガの世界にいないと聞かない名称です。
ナンジャソーノアーサナ?
と聞きたくなるのは私だけではないハズ。
さて、そんなことはどうでもいいのですが(^^;;
今日はヨガのちょっと深い話から入っていきますね。
<アーサナの名前の起源>
ヨガのアーサナにつけられている名前にはとても深い意味があるのです。動物や自然界にあるものの名前がこれから紹介するアーサナの中にも沢山出てきますが、それはそのものへの畏敬の念を表すと同時に、そのものが持つエネルギーに近づくためであるとも言われています。
今回は「三日月」、あの細く美しくしなやかな形を思い浮かべてみてください。
特に女性の身体は、月の満ち欠けと深い関係があります。
静かなれどパワーに満ちた存在感で、暗闇を照らすこの姿。
私たちの中にも、その力が存在していることを、
アーサナを行いながら感じていきたいものです。
<アンジャネーヤアーサナってどんなアーサナ?>
アンジャネーヤアーサナの最終形は、とてもパワフルで柔軟性が必要なポーズになります。ですが、そこに到達するまでに、様々な過程があります。
例えば、画像検索したものを見ると、様々な形がありますね。
やりたいことは、
・前脚の力強さアップ
・股関節の前側を伸ばすこと
・体幹を後ろに反らすこと
これを意識しながらアーサナを深めていきます。
<身体にこんなに良いことがある!>
・歩行時に骨盤がどっしりと安定する
・股関節周囲が使えるようになることで、歩幅が広がる
・胸を張った姿勢に近づく
・婦人科系の不調を改善、なども
股関節周囲を上手に使う意識を持つことで、直接的に歩行に影響が出やすい動きになります。
<こんな方にオススメしたい!>
**身体的なもの**
・麻痺側の骨盤が後ろに引けてしまう方
・麻痺側の膝が曲がりがちな方
・反り腰の方
・体全体がこわばりがちな方
・猫背になりやすい方
**精神的なもの**
・精神的に閉じこもりがちな方
・自分に自信が持てない方
・何をするのもやる気が出ない
<アーサナの行い方>
色々なやり方があるので、片麻痺の方が最も進めやすいと思われる順番で紹介します。
①椅子に手を置き、膝立ちになります。
(正しい姿勢は後ほど紹介)
②両手で支えながら、片足を前に出す。
*骨盤が前の壁と平行に
*左右の高さも同じにする
③整えた骨盤をまっすぐに前へ出していく
*ここで後脚の股関節全面がぐんと伸びてくる
④身体が安定したら、両手を上にあげる
<このアーサナのポイント>
後ろの膝を置く位置で、アーサナの深さが決まります。
例えば上の写真で載せていた軽減バージョンAと
ちょっと膝を後ろに引いたB
拳一つ分ほど膝を後ろへ引いただけですが、
めちゃくちゃ太ももの前側の伸び方が変わります。
片麻痺の方で、上半身がこのように前に倒れている方の場合、
この太腿、すごく張っている方多いです。
そんな方にこのアーサナはオススメですね。
<ここだけは注意して!>
反り腰の方はポイントを踏まえてやらないと、
さらに腰が反って痛みが出てしまいます。
以下のポイントを取り入れやるようにしてください。
①恥骨を上に持ち上げるようにして下腹を引き締めておく
②①の状態を保ったまま、骨盤を前に進ませるようにする
これだけなのですが
これをするだけで、
腰を反って痛みが出ることはありませんし、
このコツは他の身体を反らせるアーサナにも使えますので
ぜひ覚えてください。
私もまだまだ練習中のこのアーサナ。
アーサナに終わりはないと思っていますが、
少しでも美しく表現できるよう、
まだまだ頑張ります。
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