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「空気スイスイ」と「吸湿性」がカギ

前回2つの記事にわたって梅雨について見てきました。
「梅雨ってどうして起こるの?」
「梅雨ってなんで過ごしにくいの?」

梅雨の時季がなんで過ごしにくいかというと、空気中に水蒸気が満ち満ちていて、細かく結露が起こっているからなんですね。

空気中に水分が満ち満ちている
   ↓
空気が重たい
   ↓
空気が留まりがち
   ↓
空気と皮膚や物の表面の温度差
   ↓
結露が起こる

放っておくとどうしてもこのようなことが起こってしまうんですが、
メカニズムがわかれば、快適にする工夫もできます。

ということで、今回から梅雨の時季を快適に過ごす工夫について書いていきたいと思います。

快適にするカギはこのふたつです。

「空気がすいすい回るようにする。」

「吸湿性のあるものをたくさん置く」

この合わせ技がなかなかの効果を発揮します。

それでは、
ひとつずつみていきましょう。


・空気がすいすい回るようにする

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大気中の水蒸気を減らすことはできませんが、どかすことはできます。

風が起きればいいのです。蒸し暑くても風が吹くとちょっとほっとしたりしませんか。それは空気が動いて身体のまわりの水蒸気が退いてくれるからなんですね。だからうちわで扇いだり、扇風機を回したりすると快適になります。

雨が降りこまなければ、窓を開けておくのも結構おすすめです。家の中と家の外の気圧差だけで空気は対流します。自然の力で空気が回るのが一番効率よかったりします。

湿りがちなクロゼットや押入れは、扉を開けておいて風を通すといいです。空気が通りやすいよう中のものを詰め込みすぎないことも大事な工夫です。
上よりも下の方へ水蒸気は降りやすいので、物の下にすのこを敷くなどして足元にも空気が通りやすいようにしてあげてください。これだけで随分違います。

水をとるグッズもいろいろありますが、イタチごっこなところもあります。家の中の場所によっても環境が違うので、必要十分を見極められるといいんじゃないかと思います。

ジメジメしてるなぁ、、と思ったら、
いつでもどこでも空気をスイスイしてあげてください。


・吸湿性のあるものをたくさん置く

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水をとるものをわざわざ買ってこなくても、部屋の中に吸湿性のあるものがたくさんあればそれがその役目を担ってくれたりします。吸湿性のあるものの代表選手は、木材、土壁、畳、紙などです。家自体がそんなものでできていると、この時季はとても快適なんです。

今の家の作りはここがネックなんですね。夏は湿度が高く冬は湿度が低い日本の気候では空間を構成するものに吸湿性があるかどうかが重要な要素なのですが、天井も壁も床も全部ビニールなどの樹脂系の素材でできている部屋も多く、これでは水がどこへも行けず結露したりベタベタすることになります。

とはいえ、それらを替えるのは何かと大変ですから、ここではそれを補うアイディアをお伝えしましょう。吸湿性のあるものをたくさん置くんです。

・さらっとした触り心地のよいラグ
・畳(できれば藁床)
・ゴザや置き畳もあり
・綿や麻のカーテン

床の一部分だけでも吸湿性のあるものを置いてみるのはとても効果的です。
面積を稼ぐこともできますし、何より床は唯一身体のどこかが必ず触れているものだからです。立ってても座ってても寝てても、です。でしょ?

試しにリビングやダイニングテーブルの下など長い時間よくいる場所にバスタオルでも敷いてみてください。その上を素足で過ごしてみるとサラサラとしてませんか?空気中の水蒸気もありますが、足の裏も常時呼吸しているので蒸気が出ています。それらを吸ってくれるものが足の下にあれば気持ちよく感じるんですね。

足の裏はとても繊細に触れるものを感じていたりします。足の裏が気持ちよいなぁと感じられるような素材感のものを選んであげてくださいね。

素材については、綿や麻などの自然素材で構成されているものがおすすめです。
ダークホースではウールの絨毯もありだったりします。

吸湿性があるということは、水蒸気を放出するのもセットです。じとっと湿っているときもありますが、空気が回っていれば意外に早くサラッとなります。外の空気に合わせて繊細に呼吸をしてくれるんですね。
ということは、乾燥しがちな冬には適度な湿気を保ってくれます

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化学繊維などはその辺が苦手だったりします。涼感タイプの新素材も出ていますが、このあたりのことまで吟味した上でしっくりくるものを選ばれるといいのではないかと思います。


いかがでしたか?

「空気スイスイ」と「吸湿性」


このふたつがジメジメと上手につきあうカギになります。
これを意識していくといろいろ工夫ができるようになりますので、
ぜひいろいろと試してみてくださいね。

次回からはこのふたつのカギを応用した工夫をいくつかご紹介していきます。

お楽しみに!




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