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人間を変えるには(飴と鞭の法則)

脳力療法研究所®
代表 吉田 智彦

目次

① 他人を変える権利
② 二度とない人生
③ 他人は猛獣と同じ
④ それでも相手を変えたい人へ
⑤ 結論


① 他人を変える権利

人間はすぐに変わる事ができます。
しかしそれは自分に限っての事です。
他人はすぐには変える事はできません。
むしろ他人を変えようとしてしまう考え方に、傲慢なうぬぼれがあるように思います。
しかし自分の人生と密接に関係している他人は多少変わって頂かないと、自分だけでなく、周りの人間にも迷惑がかかる場合があります。
また優しい人間ほど、本人の人生が誤った道に進んでしまうことを防ぐ為に他人を変えようと試みると思います。
自分が変わろうと決断すれば、自分はすぐに変われます。
例えば、お昼ご飯にラーメンを食べる決断をしていた人が、お昼に他人に牛丼に誘われたら、牛丼食べる決断に変わることがあると思います。
決断次第で、自分は簡単に変われます。
他人を直ちに変える事は基本的にはできません。
他人が自分の意志で変わろうと決断した時に初めて他人は変わります。
今回は他人を変える方法について、脳力療法研究所の哲学をお伝えします。

多くの人が人間はそう簡単に変わらないと言ってきたのは、他人を変えようとしてきたからです。
自分が変わると決断すれば、自分は一気に変わります。
決断は人間に与えられた素晴らしい脳力です。
決断は自由意志の最上級で、決断は自分の意思でコントロールできます。
他人を変える脳力は、自分と相手の信頼関係が必要です。
例えば、お昼ご飯にラーメンを食べる決断をしていた人が、大好きな人にお昼に牛丼に誘われたら、どんなにラーメンが食べたくても牛丼食べる決断をすると思います。
反対に、お昼にラーメンを食べると決断していた人が、大嫌いな人に牛丼に誘われても、牛丼を食べに行くことはないと思います。
相手を信用せずに、相手に信用されることは不可能です。
同じように信用していない相手から良い影響を受けて他人が変わることは、まずありません。
ここは相関関係で、お互いがお互いに影響されています。
信頼関係ありきの良い長期的な影響はあっても、不信関係における良い長期的な影響はありません。
ここは人間関係の部分なので、相手を変えるからには、自分も変わらなければならない事は理解できると思います。
自分の方が正しいから、あなたが変わりなさいという手法は人間関係には通用しません。
こっちが正しいかどうかを決めるのは相手です。
私は牛丼が食べたいから、あなたも食べたいはずだという考えは、その後の人間関係に大きく影響を及ぼします。
自分の常識と他人の常識は明らかに違います。 ルールやマナーやモラルと常識は=で結びつきません。
例えば、制限速度が時速50㌔の一般道を時速45㌔で走行している人と、制限速度が時速50㌔の一般道を時速50㌔で走行している人の常識は違います。
制限速度50㌔なんだから50㌔で走りなさいという考え方は正しいように思えますが、制限速度50㌔なんだから45㌔で走る事は常識の範囲内であると思います。
この様に人間の常識は時にグラデーションがあります。
相手を変える場合に、「人間関係の品質」はどうかという基本的な問題があります。
相手からすれば、いつも大事に扱ってくれる人なのか、たまに大事に扱ってくれる人なのかで、信用度合いが変わると思います。
相手からしたらいつも大事に扱ってくれるから、この人の話は聞こうと考えると思います。
ここは「人間関係の品質」の部分です。
他人を変えるからにはそれなりの権利が必要です。
自分は相手を変える条件を満たしているのかという自問自答が必要だと思われます。
少なくとも他人の人生を変える覚悟は必要だと思います。

② 二度とない人生

例えば、道でたまたますれ違った人と信頼関係を築くには相当な時間がかかります。
変えたい相手との繋がりはどの程度のものなのかを分析する必要があります。
人間の人生は二度ない世界です。
人間の貴重な人生には、気の合わない人を仲間にする時間は残されていません。
やはり気の合う仲間とだけ関わる事が人生を謳歌する秘訣とも言えます。
相手を変えるという選択は、気の合わない人間を仲間にする作業です。
相手の人生をより良い人生にしてあげようとする考え方は、とても正義感に溢れていますが、正義と嫌がらせは紙一重です。
相手からしたら余計なお世話という事もあります。
信頼関係が地に落ちたこの日本では、信頼関係を築くのも一苦労です。
本当の仲間とだけ繋がる事をお勧めします。
相手は変える程の価値がある人なのか考える必要があります。
他人には何を言ってもなかなか理解してもらえませんから、言わなければ全く理解されないのはその通りなのですが、100年足らずの短い人生には嫌な相手、嫌いな相手、苦手な相手と和解する時間はないと考えています。
二度とない貴重な人生を費やす価値についての分析が必要です。

③ 他人は猛獣と同じ

猛獣は折の中にだけの存在するわけではない事を理解しましょう。
例えば喫煙禁止区域で熊がタバコを吸っていても注意する人間はいません。
現代の日本には人間の格好をした猛獣が大勢います。
煽り運転、自粛警察、誹謗中傷どれをとっても人間のする事ではありません。
この様な行為をしている猛獣が人間界には平気で暮らしています。
まずは話の通じる相手なのかを知る必要があります。
煽り運転をする猛獣に煽り運転をするなと言っても通じません。
もしあなたが他人を変えたい正義を発揮したいと思ったら、目の前に熊がいると思って遠ざかりましょう。
変えようとしている相手が人間なのか猛獣なのかの分析が必要です。

④ それでも相手を変えたい人へ

ここまで読んでも相手を変えたい覚悟がある人には「現代の飴と鞭」をお伝えします。
飴と鞭は一般的によく使われる言葉ですが、現代の飴と鞭は従来の飴と鞭とは異なってきています。
現代の飴と鞭は従来の飴と鞭の様に、こちらが一方的に使用できるモノではありません。
現代の飴と鞭は、飴をたくさんあげられる人しか鞭を与える資格はありません。
しかも飴をこちらから勝手にあげることはできません。
相手が飴をくださいというのを待たなければなりません。
ですから自分は飴をたくさん保有していて、飴をもらってもらえる人間にならなければなりません。
ここが人間関係の良し悪しを判断している信頼関係の部分です。
現代の飴と鞭は分析力が必要です。
飴をたくさんあげる為には飴をたくさん保有してないといけませんし、飴をたくさん保有するということは、それだけの経済力と知識が必要で、飴の売っている場所を知らないといけませんし、飴にもたくさんの種類がありますから、飴の種類を把握して、保有して、時には購入するだけじゃなくて、自分で手作りして、ただ単純に飴をあげるよりは、相手の好きな飴をあげたほうが効果があります。
飴なら何でもいいわけではありませんので、バナナの嫌いな人にバナナ味の飴をあげても、飴をあげたことにはなりません。
バナナの嫌いな人にバナナ味の飴をあげるのはただの嫌がらせで、鞭をあげたのと同じですから、飴と鞭に関しても、分析力が必要です。
特に飴と鞭は飴の使い方に一芸必要です。
鞭なんてどんな鞭でも嫌なことに変わりありませんから、強力な鞭を与える必要はありません。
人間なんて普段大好きな苺の飴をもらっていて、今日たまたま大嫌いなバナナの飴をあげたらそれだけで嫌がらせだと思うわけですから、飴と鞭の究極の使い方は飴の種類を変えながら与えていくやり方です。
普段は好きな飴を与えて、時に嫌いな飴を与える。
飴は飴なのですが、飴を貰うことの価値観の優先度が高いと、人間の脳はいつも大好きな苺の飴を貰おうと努力します。
どんなにいつも飴をあげている人でも、いきなり強力な鞭を一発与えてきたら、この人おかしくなったなと思って、もう二度と飴を貰ってくれなくなります。
飴と鞭に教科書なんてありませんから、飴と鞭を与える前に相手の分析が必要です。
中には鞭だけ与えて恐怖政治だけしても平気な人もいますから、人間の脳は飴と鞭で相手との信頼度を測っているのではなくて、いい飴を持っているか、飴の種類をたくさん持っているか、飴をもらっても良さそうな人かを判断して、飴と鞭を貰っていく時代です。
こちらから恐怖政治して飴と鞭をあげようなんて時代はとっくに終わっていて、飴も鞭も相手がくださいと言った時にしかあげられない時代であることを認識する必要があります。
飴と鞭を使いこなしたい人は是非たくさんの種類の飴を保有して、飴をくださいと言われる人間になってください。
沢山の飴を保有するという事は、いろんな状況に対応できる人間になる事です。
世の中には鞭だけ欲しい人間もいますが、その人に飴と鞭を使っても効果はありません。
鞭だけをあげで喜ぶ人には本来の飴と鞭の効果は発揮できません。
その時は強力な鞭も必要かもしれませんが、現代の飴と鞭は飴の使い方だけで脳力開発できます。
鞭なんて種類もわかりませんし、どこに売っているかもわかりませんし、買うのも大変ですから、鞭を使うのは辞めて下さい。
あなたの持っている鞭は的外れな可能性もありす。
あなたの鞭の正しさは貴方の中だけのものです。
鞭の分析の方が飴の分析よりも難しいし、鞭の効果はおもったよりも少ない。
人間の脳はめんどくさいことは嫌いですし、強烈な鞭を一気に与えるとトラウマになりかねません。
相手の分析が済んでないのに、鞭の分析をしても効果はありません。
相手の強者弱者の分析は必要です。
本来の飴と鞭を使いこなしたい人は、まず飴の分析をして、鞭の分析をして、相手の分析をしてから飴と鞭を使わないと大変な状況になりますのでお気をつけください。
本来の飴と鞭を使って効果のある人は限られています。
昔は逃げ道のない状況での飴と鞭は非常に効果がありました。
戦争時代の飴と鞭は非常に効果的でした。
しかし現代のような価値観が分散していて、空にも地下にも逃げ道のある状況では、人間の脳は苦痛は嫌いですから、すぐに逃げてしまいます。
自我の芽生えた人間に飴と鞭は通用しません。
現代人はちょっと嫌なことがあればすぐに死を選びますから、人間をマインドコントロールしようなんて思わずに、愛情を与え続けてください。
人間の脳を甘くみてはいけません。
人間の本能の脳はとても恐ろしいです。
本能の脳は前後の文脈なく即実行する脳力を持っています。
脳科学の難しい話はどうでも良いので、今、個人に必要な脳力を身につけて、油断していると相手をコントロールしようとしたら、いつのまにか自分がコントロールされてた結果になる事もあります。
現代の鞭は無知ですから、飴の分析と相手の分析だけをして二度とない人生を有意義にお過ごしください。

⑤ 結論

相手を変えたければ、出会った時から飴を与え続けて、多少のミスは指摘ぜずに、相手が本当に間違った時に鞭を与えるのが有効だと思います。
相手を変えるのに近道はありません。
自分の勝手な都合で相手は変わってくれません。
相手が変わるのを求めるよりは、自分が変わる事の方が楽だし簡単です。
それでも相手を変えたければ、人格者になって下さい。
他人に対する不用意な要求はトラブルのもとです。
今の人生は二度と繰り返しません。
気の合う仲間とだけ繋がる事が人生を楽しむ秘訣です。
現代人はそれを理解しているから、自分と合わない人を放ったらかしにしています。
他人を尊重する気持ちが、相手を変えます。
是非同じ人間同士争う事ない世界の実現にご協力ください。

ありがとうございました。

脳力療法はまだ誰も知らない未知の治療法です。必ず脳力療法を広めて個人のお客様の成功をお手伝いします。人生をかけて脳力療法の研究を続け、時と共に脳力療法を改善し、悩みあるお客様の為に全力でお伝えします。そして脳力療法をインフラから創り上げます。応援して下さる皆さまに感謝申し上げます