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頚動脈狭窄症とは?

頚動脈はどこにある?

頚動脈は、首の左右にドクドクと拍動を感じることができる太い動脈です。心臓から押し出される血液が脳に向かう時の通り道となっており、脳に酸素を運ぶ重要な血管となっています。

頚動脈はどうして細くなる?

頚動脈狭窄症とは、頚動脈の内側が細くなることです。頚動脈はあごの下で二股に分かれており、この分かれ目の近くは、コレステロールのかたまり(プラーク)がたまりやすい場所です。プラークがたまることで、頚動脈が細くなってしまいます。高齢の方、血圧が高い方、糖尿病の方やコレステロールが高い方、タバコを吸う方などは、特に頚動脈狭窄症になるリスクが高いです。

治療した方が良いの?

症状がなければ、生活習慣の改善とお薬の内服で経過を診ることが一般的です。一方で、頚動脈が細くなることで、脳への血流が不十分になり脳梗塞になることがあります。頚動脈狭窄症がある方で、片側の手足が動かしづらい、感覚がおかしい、言葉が出づらい、目が見えづらいなどといった脳梗塞の症状が出てしまった方は、脳梗塞をまた起こしてしまう可能性が高いため、早めに手術をすることをおすすめします。

どのような手術法があるの?

手術法は大きく分けて2つあります。
1つは、首を切り開き、頚動脈からプラークを直接はがす方法(頸動脈内膜剥離術、CEA)です。
もう1つは、足の付け根または手首から、血管の中に細い管(カテーテル)を挿入し、せまくなっている部分を金属の網目(ステント)で広げる方法(頚動脈ステント留置術、CAS)です。

まとめ


頚動脈狭窄症は、脳梗塞を引き起こす可能性がある病気です。もし見つかった場合や症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。また、日ごろから生活習慣の改善に努めましょう。


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