
固定種について
以前、noteに「タネについて」という記事を書きました。
今回はその延長です。
私自身は「固定種」を育てる人を増やしたいと考えます。その理由をまとめていきます。
F1品種がダメだとは全く思いません。もし、F1品種を使わないのであれば、一定の基準以上の品質や収量が確保できず農家以外の人たちのお腹を満たすことは不可能です。
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ここからは私の妄想です。鵜呑みにしないでください。でも一緒に考えていただきたい。
私は世界のみんなが「農家」になればいいと思ってます。自分たちが食べる野菜は自分たちで賄う。家の敷地内あるいは近くに畑を持ち、
好きな野菜や固定種の野菜を育てる。もし、たくさん収穫できたのなら、分け与える。
そんな世界になったら、みんなの心に少し余裕ができて、いろんな人とお付き合いができたりするかもしれません。
固定種の魅力は特別な技術や設備を必要としないので、一般の人でも品種改良できることです。
つまり、固定種の野菜を育てることで、自分好みの野菜ができるということ!
例えば、ナスなんかは皮が薄く柔らかいものではなく、皮が厚く実がしっかりしているものが好きな人がいる。
そこで、皮が厚く実がしっかりしたナスから種をとり、育てます。すると、皮が普通より厚いナスができる。その中から、皮が厚く、実がしっかりしたナスを選別し、また育てる。この作業をずっと繰り返すことで、自分好みの野菜がつくれます。ただ、同じ野菜は基本1年に1回しか作れないのですごく時間がかかります。それでも、種を取り、次の世代に引き継ぐ。そのまた次の世代に・・・考えるだけでワクワクします。まさに「命のリレー」です。
もし、驚異的なウイルスが大流行し、世界中でその年の野菜が作れなかったとします。タネをとることもできません。たちまち、食料危機に陥ると思います。まさに、「タネを制する者は、世界を制す」です。
そうなった時、「固定種」のタネを1人1人が持っていたら、たとえ市場に野菜が出回らなくても、種が市場からなくなっても乗り越えることができます。
このまま、命に直接関わる「食べ物」を
F1品種のタネや専業農家さん等に人任せにしていくのは恐ろしいことだと感じてます。
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現在、固定種のタネを扱うお店はとても少なくなっている現状があります。
今回タネを購入させていただいたのは埼玉県にある「野口のタネ」さんです。著書や講演会などを積極的に行い、タネを未来に残す活動をされてます。
今回は、 9種類の固定種のタネを購入させていただきました。
・備前黒皮南瓜
・伊勢ピーマン
・世界一トマト
・ピッコロししとう
・イタリア水茄子
・丸ズッキーニ
・太へちま
・泉州絹川水茄子
・食用ホオズキ
先日届きましたので、さっそく育苗をしていきたいと思います。育苗についても近々noteに書きたいと思います。
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最後に、
私たち「nou」は、野菜を自分たちで作る人が増えて、それぞれがタネをとり、自分好みの種に改良を続け、次の季節には、お互いに種を交換しあい、次の世代に継いでいく。そんな「命のリレー」ができる場所を作ります。