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私の病気には私の強い思い込みやため込んだ感情が隠れていた

何年も前に購入して面白くて何枚も付箋まで貼りながら読んだ本、「病気は才能」(著者:おのころ心平さん)をもう一度読んでみて、あることでとても驚いた話しです。

私は20年ほど前にうつ病と診断され、その後しばらく療養していました。その頃実感したことのひとつが、こころとからだは見事に繋がっているということ。

そんな私が何年も前に関心を持って読んだのが、おのころ心平さんの「病気は才能」です。

どんな本?

おのころ心平さんが2万件のカウンセリング実績から導き出した、ココロとカラダの本です。

病気をネガティブに捉える気持ちから離れ、病気から読み取れるココロを自分の味方にしていく本です。だから病気は才能というタイトルなのですね。

具体的な病気や症状もいくつもあげられていて、そこに隠れている「症状のココロ」やアドバイス等も書かれています。

どうしてまた読んだの?

購入した当時、興味深くてあちらこちら何度も読み返しました。ですが、当時自分や周囲の人とは直接関係なかった病気や症状については、時間の経過とともに忘れていました。

今年は春ごろから少しずつ家の中も外も片づけ作業をすすめています。先日、本の整理をしたんです。そこで久しぶりに手に取りました。今年の春に私は、胆石発作で入院し、その後胆嚢を摘出したんです。それで、胆石についても書いてあった気がするなあと思って、そのページを探したのでした。

読んで、何をそんなに驚いたの?

胆石について書かれていることを読んだら、あまりにもハッキリ思い当たりすぎて驚いたのでした。おっしゃる通りですとしか言えないような内容だったのです。

私が抱えていた母親との問題に関係する内容でした。さらには、この数年なぜか突然思い出すようになった、子どもの頃のよその大人や同級生との記憶にも繋がっていました。

母も含めて相手の言動が何故そうだったのか頭で理解できても、私のこころの奥ではずっと、怒りの炎が燃えたままだったのです。

読んで驚くだけでなく、なんだか力が抜けました。

読むことであらためて考えたことは何?

ハッキリ口に出さず、こころの中でずっと怒りをため込んでいったことが、結局は自分の肉体を痛めることになっていたと、再確認しました。

あの人たちの言っていることを、どうしても受け入れられないし許せない!と、こころの中で叫び続けていたのに、私はなんの対処もせずため込むばかりで何十年も生きていたのですからね。しかもその生き方はずっと変えずに。

だからといって、怒りをその場で全て相手にぶつけろとは思っていません。
今までのように黙って耐えることばかりではなく、やり方があったはずということです。

驚きや怒り、困惑、嫌悪等、その時々に出てきた感情を、否定することなくまずは自分で認めること。私はこう感じたのだなと認めても、そんなことを感じてはいけないと、責めたり否定したりする必要はないんです。自分自身に気持ちをわかってもらえないなんて、最も辛いことですから。

そのうえで、譲れないことは譲らないという選択をする場面もあっていいし、自分の考えや感じたことを、相手に伝える選択もあっていい。伝え方は迷うかもしれないけれど、誰もが完璧ではないのだから、何事も試行錯誤でしかないのにね。

相手の怒りを恐れるあまり、全て抱え込んだままひたすら黙って耐えるだけの一択しか自分に許さないとしたら、むしろ自分にも相手にも私は誠実ではなかったのかもしれません。

相手の価値観がどうにも受け入れがたいのなら、いっそ反発してはねのけてしまえ!と自身に許可しておくくらいの方が、多分私はバランスをとりやすくなるのだろうなと思います。

以前、こんな記事を書きました。↓

この記事の内容は、この本で言えば、比較的浅いところの階層の話し。今回の胆石については、もっと深い階層の内容でした。

入院と手術を体験して以降、実は体調がいいのです。それまで散々味わっいた得体のしれない疲労感と具合の悪さがありません。

はじめのころは、体調の良さに慣れず、何か忘れ物をしているような感覚さえありました。それほどまでに私は、諸々抱え込んでしまっていたということですね。

かつての記憶が蘇っても今は、抱え込むばかりだった後悔より、これからはどうしていこうかということに意識が向いているみたいです。

発作をきっかけに、沢山石の詰まっている胆嚢を摘出したことで、こころの奥でため込んできたものをようやく手放すきっかけになったのかもしれません。私にとってはとても大切な経験となりました。

この「病気は才能」ですが、初版は13年前で、2024年11月で12版だそうです。長期にわたって多くの人に読まれているのは、納得です。

先月出版されたおのころ心平さんの新刊本が、「怒るカラダ
くすぶる感情をほぐす7つの方法」だそうな。これも読もうと思っています。また私にとって大切な発見がある気がします。


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