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芳香族化合物の化学(12)「ヘテロ環化合物」
有機化学の中でも芳香族化合物は構造,反応に特徴があります。
ここでは大学レベルの「芳香族化合物の化学」について解説していきます。
今回のテーマは「ヘテロ環化合物」です。
【ヘテロ環化合物の一例】
これまでの芳香族化合物は芳香環内部は炭素原子のみであったが,その他にも窒素やリンなどを含むものも存在する。さらに芳香族に限定しなければ,酸素や硫黄を環内に含む化合物が多く存在する。
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【ヘテロ環化合物の命名法】
① 慣用名のないものは対応するヘテロ元素を接頭語に用いる。また,置換基の番号はヘテロ元素の位置を1とおく。
酸素:オキサ(oxa-)
窒素:アザ(aza-)
硫黄:チア(thia-),
リン:ホスファ(phospha-)
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② 含ヘテロ芳香族化合物の多くは慣用名が存在する。
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【参考図書】
ボルハルトショアー現代有機化学(下)
「芳香族化合物の化学」をまとめたpdf(power pointスライド)も作成しております。
ご希望の方がおられましたらコメントをよろしくお願いします。