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想いを桜に託して ~「桜の記念植樹祭」~
春の訪れを感じる2月下旬、高坂町で恒例となった「桜の記念植樹祭」が今年も開催されました。今年は63名もの方々が参加し、それぞれの思いを桜の苗木に込めながら、未来への希望を地に植え付けました。
記念樹に込められた特別な想い
この植樹祭では、お子さんの入学や卒業を祝う家族の姿が毎年多く見られます。新たな門出を祝う喜びと共に育つ桜の木は、成長の記録として町の風景の一部となっていきます。
しかし今年、ある参加者の方の話に特に心を打たれました。
締め切りを過ぎた後にも関わらず、熱心に参加を希望されたその女性は、今年突然旦那様を亡くされたとのこと。深い悲しみの中にあった彼女が植樹祭に参加しようと思ったのは、旦那様が生前この高坂町にある佛通寺をこよなく愛し、よく訪れていたからだそうです。
「毎年桜の成長を見に来て、主人を偲びます」
その言葉には、悲しみを乗り越えて前に進もうとする強さと、大切な人への変わらぬ愛情が込められていました。
記憶と希望を繋ぐ桜の木
入学、卒業、結婚、出産...様々な人生の節目を祝う記念樹もあれば、今回のように大切な人を偲ぶための記念樹もあります。どの桜の木にも、植えた人の特別な物語が刻まれています。
植樹祭の様子はインスタグラムに投稿しています