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シルキーが大好き

知る人ぞ知る、シルキーという種類のカラーがある。
なぜ知る人ぞ知るかというと、シルキーはわれらのスイレンの師匠が自分で交配して作出、命名したもので、師匠はもう廃業し、シルキーをいっとき継承した我らもまた生産をやめてしまったので、流通時期も、流通量もとても少なかったからです。

シルキーは、君津地域の現在の主力品種であるウエディングマーチより早い時期から咲き出し、花は大きく、シワが少なく、花もちがいい。
1番の特徴は、外側が上品な緑色で、内側がその名の通り滑らかなシルクのような質感を持っている。

私たちがカラーのハウスを始めるときに、ウエディングマーチだと思ってもらってきた株がほとんどシルキーだったというアクシデントから、一時期成り行きで出荷していたシルキー。

そもそも師匠が10年近く前に取り壊したハウスの跡地に、野晒しにも関わらず生き残っていた、めちゃくちゃ丈夫なシルキー。

一度は一棟まるまるシルキーだったものの、経済性が悪いからと、農場主(夫)の強い意向で数年で改植することになり、再び生産が途絶えてしまったシルキー。

正直私は大好きなんだ。
尊敬する師匠が作出したということも大きいし、めちゃくちゃ丈夫だし(改植したのにしぶとく生き残ってる)、何より美しい。
アイコンも実はシルキー。

夫は聞く耳をもたないので、いつか私が自分でハウスを建てて栽培するんだ、と心に決めているカラーです。


夫はシルキーが咲いていると取ってきてくれるけど、緑色なので通常の出荷では出せず、捨て花の規格でしか出せない。これはあんまり立派だったので自宅用に。

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