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バケツをかぶった農バイト!? web3が切り拓く農業の新した農業バイトのカタチ

近年、少子高齢化や後継者不足によって、農業の人手不足が大きな課題となっています。
一方で、忙しいときだけスポットで人手を募集できるサービスである「タイミー」や「デイワーク」のような一日単位のバイトマッチングアプリの普及によって、農業を「ちょっとだけ体験してみたい」という人が気軽に参加しやすい環境も整いつつあります。
こうした状況の中、Metagri研究所では、ブロックチェーン技術を活用しながら農業バイトの「実績」や「経験」をデジタルで残す「農業バイトNFT」のプロジェクトを立ち上げました。
今回は、「農業×web3」で取り組む背景やコミュニティ内で開催したNFTデザインコンテストの結果についても、紹介していきます。


農業バイトNFTプロジェクトの背景

まず、農業の現場では高齢化による後継者不足が深刻で、繁忙期にはどうしても人手が足りなくなるという声を多く聞きます。こうした課題を解決する手段として、短期や単発でバイトを募集できるアプリが注目されてきました。実際に、それらのサービスを利用して収穫の手伝いや出荷作業をしてもらうケースは増えていますが、その経験を後々の活動や履歴書などで「わかりやすく示せる」仕組みはまだまだ整っていません。

一方、ブロックチェーンを基盤とした「web3」技術は、あらゆるデジタル情報をネットワーク全体で管理し、改ざんされない形で永続的に残せる点が強みです。この技術を活かして、農業バイトをしたという事実を記録し、そこでの貢献やスキルを可視化できないか――そう考えたことが、今回のプロジェクトの出発点となりました。

Metagri研究所は、誰でも簡単に参加できるプラットフォームを作ることで、「農業バイトのハードルを下げながら、ブロックチェーン技術への入り口も提供しよう」という新しい形を目指しています。

農業バイトNFTデザインコンテスト

このプロジェクトでは、実際に農家でバイトした人に対し、「農業バイトNFT」という形で“農業バイト参加の証明書”を配布します。そのNFTには、ブロックチェーン上で記録された「農作業への参加」情報が紐づけられる予定です。そして、その記録をより親しみやすく、かつワクワクする仕組みにしていくために、私たちはコミュニティ内でデザインコンテストを開催し、NFTの見た目となるデザインを募集しました。

応募作品は、農業の明るい未来や自然の豊かさを表現したものから、最先端技術との融合を思わせるデザインまで、多岐にわたりました。審査はこのプロジェクトの発案者でもある川上牧場の代表・川上氏が行い、「農業の現場を盛り上げてくれるデザインか」という視点で選定を進めました。結果、どの作品も素晴らしいアイデアが詰まっており、最終的には大接戦となりました。

結果発表

多くの魅力的な作品の中から、今回最優秀デザインとして選ばれたのは、しだれ桜さんの作品です。

「バケツをかぶった農バイト!」(しだれ桜作)

農作業でよく使われるバケツをユーモラスにかぶった若者が、都会の忙しさから離れて自然の中でリラックスしながら農業に取り組む様子が描かれています。まるでデジタルデトックスを楽しむかのように、いきいきと農業を体験している表情が印象的です。

選出理由としては、「web3の最先端技術」と「農業の素朴さ」とを同時に連想させるユニークなアイデアが挙げられます。実はしだれ桜さん自身、web3の仕組みを学ぶ中で「理解が難しい」「掴みどころがない」という感想を抱えていました。しかし、農業に不可欠なバケツをあえてかぶせることで、その「わからなさ」や「とっつきにくさ」を逆手に取り、親しみのあるデザインへと落とし込みました。

「農業×web3」がもたらす社会的な意義

農業バイトNFTが実用化されることで、一日単位でも自分が農業の現場に関わったという事実がブロックチェーン上に永続的に記録されます。従来、「バイト経験をどのように活かすか」は個人に委ねられていましたが、NFTというデジタル証明書の形をとることで、履歴書やSNSなど、さまざまな場面で「農業に関わった実績」を示しやすくなります。これによって新たな学びやコミュニティ参加の機会が生まれ、農業ファンや担い手が増えることが期待されています。

さらに、農業とテクノロジーを掛け合わせる取り組みは、地方創生や社会課題の解決にもつながる可能性があります。ブロックチェーンを導入することで生産者や消費者が互いに「どのように農産物が作られたか」をデジタル上で確認し合える未来も見えてきますし、地域の活性化だけでなく、ITリテラシーの向上という面でも一石二鳥の効果が期待できるでしょう。

今後の展望

今回採用されたNFTデザインをもとに、これから実際に農業バイトへの参加者へNFTを配布していく段取りを進めています。具体的には、初心者でも扱いやすいウォレットを整備し、NFTをガス代(発行手数料)無料で受け取れる仕組みを準備中です。実際にどの程度の人がNFTを手にし、その後どんな形で活用していくのかを観察することで、web3技術が一次産業の未来にどのように貢献できるのかを検証していきます。

もし「農業バイトに興味がある」「web3を自分の手で体験してみたい」と思われる方は、ぜひ今後のMetagri研究所からのアナウンスをチェックしてみてください。全国の農家さんやテクノロジー好きの方々と一緒に、新しい農業の形を創り上げていきたいと考えています。

おわりに

「農業×web3」。一見すると結びつきが想像しにくい領域ですが、今回のNFTデザインコンテストに代表されるように、少しずつ新しいアイデアや取り組みが形になり始めています。しだれ桜さんの「バケツをかぶった農バイト!」という楽しげなデザインからもわかるように、農業は自然や人の温かみと結びつく世界です。その世界にテクノロジーを巧みに融合させることで、これまでにない可能性が生まれようとしています。

これからもMetagri研究所は、農業の現場をより豊かにし、そこに関わる人すべてがメリットを得られるような仕組みづくりを進めていきます。
新しい農業を支える一員になってみたい方、web3の未来を一緒に創りたい方――皆さんの参加を心よりお待ちしております。

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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