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「農業メタバース」の未来──コミュニティ投票で生まれたシン・トラクターがメタバースで登場するまで
皆さんは「農業」と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
土を耕し、種をまき、収穫を待つ――いわゆる「地道な作業」を想像する方が多いかもしれません。しかし、現在はデジタル技術が急速に進歩し、農業の在り方自体が多様化しています。
その中で、従来の農業の枠組みを超えて“メタバース”での取り組みを進めるのが、農業コミュニティ「Metagri研究所」です。
今回は、Metagri研究所でインターンとして活動する大学生が主導し、コミュニティメンバーと一緒に「未来の農業シミュレーター」をつくり上げていった一連のプロジェクトをご紹介します。
大学生インターン主導のチャレンジ:メタバースで農業体験をアップデート
インターンが主導のメタバースプロジェクト
本プロジェクトの大きな特長は、大学生インターンが中心的な役割を担っていることです。メタバースという新しい技術領域と、農業という歴史のある産業の掛け合わせ――一見すると大がかりな印象を受けるかもしれません。ところが、若い視点や柔軟な発想をもつ学生インターンがリードすることで、「農業×デジタル」をより直感的で、エンターテインメント性に富んだ形へと進化させています。
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学びと実践のサイクルが回る場所
従来のインターンといえば、企業での補助作業や雑務が中心と思われがちです。しかし、Metagri研究所のインターンでは、学生とコミュニティメンバーの共創により、企画の立ち上げから運営まで実施します。プロジェクトを円滑に進めるために必要な調整や情報収集、企画書の作成、コミュニケーションデザインなど、多岐にわたるスキルが自然と身に付きます。
トラクターをメタバースへ実装! その狙いとは?
農業体験をよりリアルに、より楽しく
Roblox Studio上で展開している「未来の農業シミュレーター」では、実際の農作業をバーチャル空間で擬似体験できます。土を耕す・種をまく・収穫するだけでなく、今回新たに追加されたのがトラクター。農業に欠かせない重機をゲームに取り入れることで、よりリアルな農業体験を演出したいという思いがありました。
ただし、単に見た目を再現するだけでは「面白さ」に欠けるかもしれません。そこでMetagri研究所は、農業の常識を超越したデザインを提案し、「プレイヤーが思わず乗りたくなる」「目を引く」トラクターを開発することを目指しました。
「トマト」モチーフのデザインがNo.1に
今回のトラクターデザインは、コミュニティ投票によって選ばれました。6種類ほどの候補が用意され、それぞれにユニークなモチーフが設定されていたのです。
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ミカンの木
稲
牛
トマト
などなど
この中で最も多くの投票を集めたのが「トマト」 でした。
コミュニティメンバーの「このトラクターで畑を駆け巡ったら楽しいかも!」「トマトの赤色が映えて素敵」という声を反映する形で、ついに公式実装が決定したのです。
コミュニティで作る農業メタバース:投票制度の意味
参加型で生まれる多様なアイデア
Metagri研究所の大きな特徴は、コミュニティメンバーと一緒にコンテンツを作り上げること。農業の経験が豊富なプロ農家だけでなく、デザイナー、エンジニア、そして学生など、多彩なバックグラウンドをもつメンバーが集まりアイデアを出し合います。
投票制度は、その多様な声を“可視化”し、最終的な方向性をコミュニティ全体で決定していく仕組みです。今回のトラクターデザインも、メンバー同士が意見を交換したり、それぞれの思い入れを語り合ったりする過程がとても盛り上がりました。
農業への関わり方は「耕す」だけじゃない
農業という言葉を聞くと、どうしてもフィジカルな作業をイメージしがちです。しかし、Metagri研究所が提案する「農業メタバース」では、ゲーム内デザインやプログラミング、コミュニティ運営など、幅広い関わり方が存在します。
たとえば、「絵を描くのが得意」というメンバーはトラクターのラッピングデザインを考えたり、「SNSが得意」というメンバーは投票告知を行ったりできます。実際に畑に行かなくても、農業を支えるさまざまなアプローチがあるというわけです。こうした“多様な役割”を見つけやすいのも、コミュニティ型プロジェクトの魅力といえます。
完成したトマト・トラクターはこんな感じ!
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鮮やかな赤とポップなモチーフ
投票で選ばれた「トマト」モチーフのトラクターは、鮮やかな赤を基調としつつ、車体の側面にはトマトのイラストやロゴが描かれています。可愛らしさの中にも、しっかりと“農業感”があるデザインになっているのがポイントです。
実際にゲーム内で乗ってみると、カメラアングルを変えながら360度トマトカラーを楽しむことができます。メタバース上を滑らかに走る赤いトラクターは、畑や田んぼなどのロケーションでも映えること間違いなしです。
看板でコミュニティ投票の成果をアピール
ゲーム内では、トラクターの横に「Metagri研究所のコミュニティ投票で決まった作品を展示しています!」という看板を設置し、コミュニティが本プロジェクトに深く関わっていることを周知しています。
前回、音楽BGMコンテストを行った際にも同様の看板を用意し、「このBGMはコミュニティが選んだものなんだ!」と感じてもらえる演出を行いました。今回のトマト・トラクターにも、その流れが受け継がれています。
Metagri研究所ではインターン生を募集しています!
自分のアイデアをカタチにする楽しさ
こうした一連のプロジェクトを牽引しているのは、大学生インターンの皆さんです。農業やテクノロジーに興味を持つ若者が、実践を通して学びながら成長できる環境こそ、Metagri研究所の大きな魅力のひとつ。
「自分が考えた企画がそのままメタバース上に実装される」
この体験は、インターンでありながらも非常にやりがいを感じられます。テクノロジーやデザインの知識がなくても、農業がまったくの未経験でもOKです。大切なのは、「面白そう!」「やってみたい!」という好奇心と行動力です。
Metagri研究所:インターン募集中!
農業の可能性に興味がある方、メタバースやデジタル技術に興味がある方、ものづくりが大好きな方、どなたでも大歓迎です。今こそ、新しいチャレンジをはじめましょう。
応募はこちらから👇
応募フォーム
未来の農業メタバースを一緒に創ろう
Metagri研究所では、“農業×デジタル”の次世代を見据えた取り組みをさまざまな角度から進めています。インターン生が参加することで、新しい発想や価値観がもたらされ、さらに可能性が広がっていきます。
もしあなたが「農業は大変そうだけど興味はある」「ゲームやメタバースなら関わってみたい」と考えているなら、ぜひ応募してみてください。農業は、耕すだけじゃありません。一緒に新たな農業のカタチを発見し、創り出していきましょう!
まとめ:コミュニティが紡ぐ「農業の未来」
今回の一連の取り組みは、単なるゲーム開発やデザイン企画ではありません。コミュニティの力を借りながら、農業の新しい可能性を模索するプロジェクトなのです。大学生インターンが主体的に動き、メンバーの多様な意見やアイデアを取り入れていく姿は、まさに「共同創造」の理想的な姿ともいえます。
メタバースでのトラクター実装は、まだ始まりに過ぎません。今後はさらに多彩なモデリングや機能拡張、イベント企画などが控えています。デジタルと農業の境界線がぼやけるなかで、わたしたちはより豊かな食と生活を探求し続けていきます。
「農業って、もっと自由で、もっと面白い」
メタバースのシン・トラクターに乗り込んだプレイヤーたちは、きっとそう感じることでしょう。あなたもぜひ、この農業メタバースの世界へ足を踏み入れてみませんか? 次の主役は、あなたかもしれません。
一緒に“未来の農業”を育てていきましょう!
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
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