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メタバースとweb3の可能性: 「The Sandbox」と「Decentraland」の世界
メタバースとweb3の組み合わせは今後どうなっていくのでしょうか?
一般的に、メタバースとweb3は同義と捉えられがちですが、実際には全てのメタバースがブロックチェーンを利用しているわけではありません。一方で、The SandboxやDecentralandのように、メタバースとブロックチェーン技術を組み合わせた「web3メタバースプラットフォーム」は現存しています。今回は2つの「web3メタバースプラットフォーム」をもとにメタバースとweb3の可能性を探っていきます。
The Sandbox: 画期的なピクセルアートからの進化
The Sandboxは、2012年に2Dのピクセルアートゲームとしてスタートしました。2018年にAnimoca Brandsによる合併を経て、2020年にはブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォームとして進化を遂げています。
当初はEthereumブロックチェーンをベースに開発されていましたが、2022年にはトランザクションの高速化とガス代の削減のためにPolygonに移行しました。
The Sandboxの活用例:
ユーザーはNFTを利用してアバターやアセットを購入・交換することができます。例として、SHIBUYA109とのコラボレーションイベントでは、スペースインベーダーゲームと共に、ユーザー向けのミニゲームやダンスエリアが提供されました。
Decentraland: 分散型のバーチャルリアリティ
一方で、Decentralandは、Ethereumブロックチェーン上に構築された3Dバーチャルワールドです。2015年に開発が始まり、2017年に一般に公開されたメタバースプラットフォームです。
ユーザーはEthereumブロックチェーンをベースにしたメタバース上の不動産を購入し、ソーシャル活動やイベント開催者へ貸し出しを通じて収益を得ることが可能です。
土地の価格は200万円から300万円に一時期は達しましたが、市場が落ち着いた現在は、より手頃な価格で数十万円で土地を購入できるようになっています。
Decentralandの活用例:
Decentraland Music Festivalは、80以上のアーティストが参加する3日間のイベントで、インタラクティブなパフォーマンスと没入型体験が特徴です。
また、MetaTokyoは、メタバースファッションウィークやミュージックフェスティバルなど、さまざまなイベントを開催し、Decentralandの土地を活用しています。
ユーザーはもちろんVRヘッドセットなしで無料で参加できます。
メタバースにおけるトークンエコノミーの実装
The SandboxとDecentralandは、メタバース内でのトークンエコノミーを実装しています。これにより、ユーザーはゲーム内でアイテムを購入したり、イベントに参加して報酬を得たりすることが可能になっています。
The SandboxとDecentralandは類似したサービスを提供していますが、それぞれに特色があります。特に日本では、The Sandboxが大手企業とのコラボレーションを通じて注目を集めています。
両プラットフォームの比較:
The Sandboxは、頻繁に多様なプロジェクトやイベントを実施しています。
Decentralandもイベントを積極的に行っていますが、特に日本市場ではThe Sandboxが先行している印象があります。
フォートナイトの運営元であるEpic Gamesや、RobloxのCEOもweb3に前向きな姿勢を示しており、NFTやトークンエコノミーを取り入れた新しいメタバースの登場が予想されます。
web3とメタバース×農業の未来:
私が運営するMetagri研究所のような農業web3コミュニティにおいても、メタバースでの土地や島の開発を目指しています。
農業とメタバースを掛け合わせた一冊の本も併せて読んでみていただけると幸いです。
まとめ: メタバースの未来への一歩
The SandboxとDecentralandは、メタバースとWeb3の融合により、デジタルエコノミーの新たな地平を切り開いています。これらのプラットフォームは、デジタルアート、ゲーム、さらにはリアルの分野への進出も期待できます。メタバースとweb3の組み合わせによる新たなビジネスモデルの登場に注目が集まります。メタバースとweb3をキーワードに新たな世界を一緒に歩んでいけたら嬉しいです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。