Robloxマーケティング成功のカギは「30秒ルール」にあり!
次世代のYouTubeと目される「Roblox」について、マーケティングの観点から紹介します。
特に、「30秒ルール」と呼ばれる、Robloxにおいて多数のゲームが存在する中でユーザーの注意を瞬間的に引きつけ、継続してプレイしてもらうための戦略について解説していきます。
30秒でユーザーを惹きつけよ、チュートリアルを廃止せよ
Robloxとは?
Robloxは、ユーザー自身がゲームや体験を制作・共有できる巨大プラットフォームです。すでに5億人以上のユーザーを抱え、子供から大人まで幅広い年齢層に支持されています。Robloxを通じて、ユーザーは商品を購入したりコンテンツを楽しんだりすることができます。
30秒ルールとは?
Robloxでは、多数のゲームが乱立しています。そんな中で、ユーザーの注意を引き付け、継続的にプレイしてもらうための仕組みが「30秒ルール」です。この30秒ルールは、以下の4つの柱から成り立っています。
Robloxマーケティングの4つの柱
1. プレイヤーの注意を引き付ける
Robloxは定期的なアップデートを繰り返し、ユーザーが新しい体験を楽しめるようにしています。クリエイターが作成した空間がUGC(User Generated Content)の形で公開され、常に新鮮なコンテンツが提供されます。
2. ファーストタイムユーザーエクスペリエンス(FTUE)
Robloxでは、説明書やチュートリアルなしで遊べることが大前提です。ジャンルごとにテンプレートがあり、ユーザーは直感的に操作方法を理解できます。クリエイターはこのテンプレートに沿ってコンテンツを作成することが重要です。
3. プレイヤーへの報酬
ゲームをプレイする中で、アイテムを集めたりコインを獲得したりすることで、ユーザーのモチベーションを維持します。一定時間ごとに明確な報酬を設定し、長時間のプレイや定期的な訪問を促します。これはAFKメカニクスと呼ばれる考えです。
AFKは、「Away From Keyboard」の略で、ユーザーがキーボードから離れている間もゲーム内に滞在してもらうための仕組みです。放置プレイによって報酬が得られるような設計が重要とされています。
4. ソーシャルエンゲージメント
ソーシャルエンゲージメントとは、Roblox空間内でユーザー同士のコミュニケーションを促進し、コミュニティを形成することを指します。具体的には、以下のような取り組みが行われています。
Roblox内のチャット機能の活用
ゲームごとのDiscordコミュニティの運営
ユーザー同士の口コミによる面白いゲームの紹介
学校の放課後の交流の場としてのRoblox空間の提供
これらの仕組みを通じて、ユーザー同士が自然と集まり、交流を深めることができます。その結果、Robloxのエンゲージメントが高まり、継続的なプレイにつながるのです。
人気ゲーム「バービー ドリームハウス タイクーン」に学ぶ
「バービー ドリームハウス タイクーン」は、Robloxで数億回もプレイされている人気ゲームの一つです。このゲームは、30秒ルールの4つの柱を全て満たしており、その成功の秘訣を探ってみましょう。
ボタンをクリックしてお金を獲得し、施設を拡張していくシンプルなゲームサイクル
説明書がなくても直感的に遊べるゲームデザイン
友達同士の交流やアバターのカスタマイズが可能
ソーシャルエンゲージメントを促進する仕組みの導入
このように、「バービー ドリームハウス タイクーン」は、Robloxマーケティングの理想的なモデルと言えるでしょう。
企業のRobloxマーケティングへの参入
海外では、すでに多くのゲーム制作会社がRobloxに参入しています。一方、日本ではまだ個人クリエイターが中心となっており、企業の参入事例は少ないのが現状です。しかし、HONDAやバンダイを筆頭とする日本の大手企業は、Roblox空間内でゲームを作成し、若年層に向けたマーケティングを展開しています。これからは、デジタルマーケティングにおいてRobloxの活用が主流になっていくと予想されます。
まとめ
Robloxでマーケティングを成功させるには、「30秒ルール」に基づいた戦略が欠かせません。プレイヤーの注意を引き付け、直感的に遊べる環境を整え、報酬システムを適切に設計することで、ユーザーのエンゲージメントを高めることができるでしょう。
次世代のYouTubeと目される、Robloxのこれからに注目です。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。