山形発!地方創生の新たなモデル「株式会社SHONAI」の挑戦
最近、カンブリア宮殿で紹介された株式会社SHONAI(旧ヤマガタデザイン)の取り組みが話題になっています。この会社の事業モデルは、これからの地方創生に大いに参考になると思われます。今回は、その魅力について詳しく探ってみます。
水田にホテルを建てる!? 話題の「スイデンテラス」
SHONAIの最も有名な取り組みは、なんと田んぼにホテルを建てるというユニークな発想を実現したことです。2018年9月に開業した「スイデンテラス」は、年間6万人もの宿泊客を集める人気の観光施設となっています。
山形県といえば、あまり有名な観光スポットがないイメージがありますが、この「スイデンテラス」は一風変わった雰囲気で話題性が高く、多くの観光客を惹きつけています。
注目すべきは山形銀行の出資
この取り組みで特に注目すべきは、総額38億円という大規模な投資が行われたことです。しかも、地元の山形銀行が融資ではなく、出資という形で事業に参加したのです。
通常、金融機関は融資をして回収するのが基本ですが、山形銀行はリスクを取って出資という形で資金提供しました。これは、山形銀行の頭取が前向きに動いたことと、SHONAIの山中社長の熱い思いが合致した結果だと言えるでしょう。
情熱溢れる山中社長の思い
カンブリア宮殿でも紹介されていましたが、山中社長はかなり情熱に溢れた方です。元々スポーツマンだったこともあり、新しいことに挑戦する意欲が強いのだと思います。
実は、山中社長は山形出身ではなく、東京育ちなのだそうです。それでも、山形の魅力にとりつかれ、Iターンという形で山形を拠点に活動されているのです。
地方創生のモデルを庄内から
山中社長の想いは、「地方創生のモデルを庄内から作る」ということです。最近、社名を「SHONAI」に改名したのも、その想いの表れでしょう。
庄内を拠点に、新しい人材モデル、農業モデル、観光モデルを作っていくことが、SHONAIの目標なのです。
有機農業の新潮流「NEWGREEN」
SHONAIは、有機栽培を中心とした農業会社「NEWGREEN」を立ち上げました。NEWGREENの年収は7億円を超えており、有機栽培の市場価格を自ら決められる優位性に着目しています。
注目の「アイガモロボ」
NEWGREENの強みの一つが、「アイガモロボ」の開発です。これは、合鴨農法の利点を再現したロボットで、現在はテスト機を製作しコストダウンに取り組んでいます。将来的には、田んぼでの米作りに広く普及する可能性があります。
NEWGREENは、単なる装置の販売だけでなく、自社の栽培ノウハウを活かしてアイガモロボを進化させていく方針です。地元の農家からも支持され、様々な販路を開拓しています。
人材の地方シフトを促進する「XLOCAL」
SHONAIは人材事業にも力を入れており、「XLOCAL」という会社を立ち上げました。XLOCALには1,000人以上の登録者と100社以上の企業が登録しており、地方への人材流入を促進しています。
後継者不足の解決に貢献
XLOCALは、単に人を呼ぶだけでなく、経営のプロ人材の採用にも注力しています。地方の課題である後継者不足の解決に向けて、日本全国から経営のプロを集める仕組みを構築しているのです。
「地方で働くのがかっこいい」を目指して
XLOCALの狙いは、「地方で働く方はかっこいい」という流れを作ることです。代表を務めるのはNewsPicks の創設者であり、話題性を生み出しながら新しい仕組みを作っていくことが期待されます。
観光事業でも独自の取り組み
SHONAIは観光事業でも、鶴岡市を拠点に個性的な観光施設の開発や特産品の開発を進めています。先述の「水田テラス」はその一例ですが、今後もユニークな取り組みが期待できそうです。
まとめ
株式会社SHONAIの農業、人材、観光における革新的な取り組みは、地方創生のモデルとなる事例と言えるでしょう。私自身も、各地で農業を核とした地方創生に取り組んでおり、SHONAIの活動には大いに注目しています。
ぜひ、SHONAIの取り組みについて調べてみていただければと思います。地方の可能性を切り拓く、新たな挑戦に触れることができるはずです。今後のSHONAIの取り組みに、大いに期待が持てます。地方の可能性を引き出し、日本の未来を切り拓く一助となることを願ってやみません。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
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