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AIエージェントへの大きな一歩!ChatGPTの新機能「Scheduled Tasks」徹底解説
近年、生成AIが飛躍的に進化を遂げており、ニュースやSNSでもAIに関する話題を見ない日はないほどです。進化の波は止まらず、間もなく人間に代わってあらゆるタスクを担ってくれる可能性を秘めています。
そんな中、OpenAIが提供するChatGPTに新たな機能「Scheduled Tasks」が登場しました。
引用:https://help.openai.com/en/articles/10291617-scheduled-tasks-in-chatgpt
この機能は、単なる予約リマインダーではなく、AIエージェントとしてのChatGPTの一歩を体感できる重要なアップデートとなると感じています。
今回は、「Scheduled Tasks」の概要や使い方を解説します。ブログ後半には実際の利用事例もご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
1. Scheduled Tasksとは? – AIエージェントへの大きな一歩
ChatGPTが「エージェント化」していく背景
これまでのChatGPTは“チャットボット”として、ユーザーが質問や指示を与えたタイミングで回答を返す存在でした。しかし、近年多くの企業やAIスタートアップが注目しているのが「AIエージェント」です。
AIエージェントとは、ユーザーの指示がなくても自ら判断し、必要な作業を先回りして実行できるAIのことを指します。例としては、映画『アイアンマン』のJ.A.R.V.I.S.や『インターステラー』のTARSなどがイメージしやすいでしょう。
「Scheduled Tasks」はその第一歩
OpenAIが2025年1月15日にベータ版をリリースした「Scheduled Tasks in ChatGPT」は、以下のような特徴を持っています。
事前にタスクを予約できる
指定時刻や繰り返しの頻度に応じて自動でタスクを実行
実行結果を通知でお知らせ
これまでは「その場で会話をする」だけだったChatGPTが、あなたの代わりに定期的に発生する仕事をコツコツこなしてくれるようになります。
2. Scheduled Tasksで何ができるのか? – 機能の概要
リマインダー機能
最もシンプルな使い方が、リマインダーの設定です。
「明日の9時に定例ミーティングを知らせて」などと指示すれば、そのタイミングでメールやアプリから通知が届きます。カレンダーアプリやリマインダーアプリがわりにChatGPTを活用できます。
自動応答(スケジュールしたプロンプト実行)
あらかじめ 特定のプロンプト(指示) を設定し、指定した日時や頻度で実行させることができます。
たとえば「毎朝7時に、最新のニュースまとめを送って」とセットすれば、その時間になるとChatGPTが自動でニュース収集&要約を実行し、通知してくれます。まるで個人秘書がいるような体験ですね。
定期・カスタムスケジュール
1回だけ
毎日 / 毎週 / 毎月 / 毎年
カスタム設定(3日おき、特定の日付だけ、など)
など、柔軟なスケジュール設定が可能です。特に「カスタムスケジュール」は細かい日時指定ができ、使い方の幅が広がる点が魅力といえます。
10件までのタスク管理
現時点ではベータ版のため、一度にアクティブにできるタスクは最大10件までの制限があります。「もっとたくさん自動化したい!」という方は注意してください。
3. 具体的な設定方法 – 簡単3ステップで始める
ここでは「Scheduled Tasks in ChatGPT」を使って、タスクを新規作成する方法を解説します。
ステップ1:モデル切り替え
ChatGPT画面の上部にある「モデルピッカー」から、 「ChatGPT with scheduled tasks」 を選択してください。
※このモデルを選ばないとタスク作成の提案やスケジュール設定ができません。
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ステップ2:指示を入力
通常どおり、ChatGPTに対して指示を入力します。
例)
明日の朝8時に、「今日のAIニュースのまとめ」を送ってください。
すると、ChatGPTがタスクとして登録した旨の確認メッセージを返してきます。
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ステップ3:タスク内容を確認
PCから利用している場合、タスクの編集や確認が可能です。
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「編集」メニューを開くと、今設定したタスクの内容が表示されます。タスク名や次回実行予定、実行頻度などがここで確認、編集できます。
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4. タスク管理と注意点 – トラブルを回避するポイント
タスクの編集・一時停止・削除
編集(Edit): タスク名や実行内容、スケジュールを変更できる
一時停止(Pause): 一旦動作を止めて、必要になったら再開
削除(Delete): タスクを完全に削除し、再度作成しない限り実行されない
いずれもプロフィールアイコンの「タスク」画面から操作できます。
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注意点:実行頻度制限
1時間に最大4回までタスクを実行できます。
たとえば「5分おきにデータを送って」は、1時間に12回発生するため、制限に引っかかってエラーとなる場合があります。この制限を超える設定は現時点では行えません。
カスタムスケジュールの設定
より細かい日時指定をしたい場合は「Custom」を使います。
ただし、このカスタム設定を後から手動で追記・修正したいときは、チャット画面で改めて指示する必要があります。
例)
このタスクを3日に1回、朝の8時に送るように変更してください。
といった指示を送ることでスケジュールを再設定します。
通知設定
結果やリマインダーは、以下の方法で受け取れます。
プッシュ通知(スマートフォン)
メール通知
Webブラウザ上の通知
通知のオン・オフや種類は「Settings」→「Notifications」から自由にカスタマイズ可能です。
5. 実践!活用事例 – 日常やビジネスでどう使う?
ここからは、実際の使用例をご紹介します。
事例1:毎朝のニュース収集と英語学習
設定内容
時間: 毎朝8時
指示: 「最新のweb3ニュースを検索し、その内容を日本語で要約した上で、ビジネス的な可能性を考察してください。」
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事例2:株価レポートの自動送信
設定内容
時間: 毎日16時(株式市場がクローズする時間帯)
指示: 「J-Reitの株価動向と重要ニュースを要約して、日本語でレポートしてください」
メリット
取引終了後のタイミングで自動的に通知
重要ニュースを見逃しにくい
ポートフォリオの検討に生かす
必要に応じて「日本市場が開く前に送ってほしい」「週末だけ別レポートがほしい」などカスタムスケジュールも設定できるので、自分の投資スタイルに合わせて柔軟に活用できます。
事例3:定例ミーティング前の準備リマインド
設定内容
時間: 毎週月曜の朝9時
指示: 「10時からのチームミーティングの議題と、事前に共有すべき資料をまとめて教えてください」
メリット
週明けのバタバタの中でも、定例会の準備忘れを防げる
必要な資料やリンクを事前に把握できる
仕事の抜け漏れを減らし、チームの生産性向上に寄与
現在のサービスの限界点
とは言っても、新機能「Scheduled Tasks」はまだまだ改良の余地はあります。例えば、次の3つが挙げられます。
API連携の不足:
現時点では、直接的なAPI連携機能が限られているため、外部ツールとの組み合わせが必要です。
タスク数と頻度の制限:
一度に設定できるタスクは最大10件まで、1時間あたりの実行回数も制限されています。これにより、高頻度のタスクや大量のタスク設定には向いていません。
カスタムスケジュールの柔軟性:
カスタムスケジュールの変更には、手動での指示が必要です。これにより、柔軟性が制限される場合があります。
6. 今後の展望 – AIエージェントが当たり前の時代到来
さらなる可能性:より広範なAPI連携
現状は、主にChatGPT内での自動化に留まっていますが、今後は外部サービスと連携し、より強力な 「自動実行機能」 を実現していくことが予想されます。
日々のルーチンタスクを自動化し、従来は人間が行っていた作業をAIが代行することで、業務効率化や時間の有効活用が期待されます。
例えば、毎朝の会議資料の事前準備のタスクをAIエージェントが実行するイメージを紹介します。
1. 会議資料の収集(Googleドライブから最新の資料を取得)
毎朝、定例会議が予定されている時間に近づくと、AIエージェントは自動的にGoogleドライブにアクセスします。ここから、最新の会議資料や関連するドキュメントを収集し、必要な情報を整理します。これにより、担当者は毎回資料を手動で探す手間を省くことができます。
2. チームコミュニケーションツール(TeamsやSlack)から関連情報や議論を抽出
次に、AIエージェントはチームが日常的に使用しているコミュニケーションツール、例えばMicrosoft TeamsやSlackなどをスキャンします。ここから、最近の議論やプロジェクトの進捗状況、重要なフィードバックなどを抽出し、会議で取り上げるべきポイントを特定します。この情報収集により、会議がより具体的で有意義なものとなります。
3. アジェンダの作成と配布
収集した資料とコミュニケーションツールからの情報を基に、AIエージェントは自動的に会議のアジェンダを作成します。アジェンダには、議題の優先順位や関連する資料へのリンク、担当者のコメントなどが含まれ、参加者全員に事前に配布されます。これにより、参加者は会議前に必要な情報を確認し、準備を整えることができます。
現時点では、ChatGPTの「Scheduled Tasks」機能自体が直接Googleドライブやコミュニケーションツール「Teams」「Slack」と連携するAPIを持っているわけではありません。しかし、将来的にはこれらのツールとの統合が進むことで、より高度なタスク自動化が可能になると考えられます。
さいごに:AIエージェント時代の入り口
「Scheduled Tasks」は、まさにAIエージェント時代の入り口です。
まだベータ版で制限はあるものの、一度設定してしまえば後はChatGPTが自動で情報を取得してまとめてくれるという体験は、従来のチャットボットを超えた便利さを感じられるはずです。
Scheduled Tasks in ChatGPTを使えば、日常的なリマインダーや情報収集が自動化できる
最大10件までのタスクを管理し、手軽にオン・オフを切り替え可能
1時間あたり4回の実行制限がある点に注意
カスタムスケジュールを活用すれば、3日おきや特定の日付だけの設定もできる
通知方法はプッシュ通知・メールなどから選べて自由度が高い
今回ご紹介した事例以外にも、 「朝起きたら天気予報とスケジュールを送って」「週末のイベント情報を集めて」 などなど、アイデア次第で使い道はどんどん広がります。AIに任せられる作業を自動化することで、私たちはよりクリエイティブな時間を確保できる未来が待っています。
ぜひ、まずは自分ならではの使い方を見つけてみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
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