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ローソンチケットのNFT活用戦略~半券としてのNFT利用~

書籍「いまNFTでできること(日経BP)」では企業や自治体のNFT活用戦略が多数盛り込まれています。

今回は第2弾として、「ローソンチケットが展開するNFT活用戦略」を深掘りしていきます。
ローソンチケットが展開するNFT活用戦略は、一般的なチケット販売の枠を超えたものです。通常、チケットをNFTとして販売するというイメージがありますが、ローソンチケットの場合、購入者にNFTを提供するという独自のアプローチを採用しています。そんなローソンチケットのアプローチを内容本記事で詳しく紹介していきます。


CRMとしてのNFT

ローソンチケットのNFT活用は、CRM(顧客関係管理)ツールとして機能します。

https://l-tike.com/lawsonticket-nft/

例えば、特定のイベントに複数回参加したユーザーに対し、進化するNFTを提供することで、ユーザーの参加度を可視化し、コアファンやロイヤルユーザーへの特別なマーケティング戦略を展開できます。

実践例:J-JUN(ジェジュン)さんのコンサート参加証明NFT

具体的な事例として、元東方神起のメンバー、J-JUN(ジェジュン)さんのコンサートでのNFT配布が挙げられます。2023年1月までに開催されたコンサートでは、特定の席を購入したファン限定で計1万点のNFTが提供されました。これにより、イベント参加者に対して、より個別化された価値を提供することができました。

SBI NFT Marketでの取引

ローソンチケットNFTは、SBI NFT Marketでの取引が可能で、ユーザーはクレジットカードやPontaポイントを使用して購入することができます。これにより、日本国内のユーザーにとってよりアクセスしやすいプラットフォームが提供されています。

NFT発行管理のワンストップサービス「SBINFT Mits」の活用

ローソンチケットは、「SBINFT Mits」というNFTプロジェクト総合支援サービスを利用しています。

Mits」という名前は「Meets(出会う)」からインスピレーションを受けており、NFTプロジェクト、NFTホルダー、そしてSBINFT自体の間の出会いとつながりを表現しています。

「SBINFT Mits」はNFTプロジェクトの運営に必要な機能を集約し、効率的な運営を実現を目指しています。
具体的には次のような機能があります:

  • NFT所有認証

  • 投票機能

  • 抽選機能

  • Discord連携

  • ミッション機能

  • スタンプラリー

  • 分析ツール

  • アンケート機能

  • 物品配送機能

アンケート機能やヤマト運輸の配送連携APIサービスなど、様々な機能を事業者へ提供し、顧客との接点を強化します。特に、NFTホルダーに対するリアルな商品の発送が可能になることで、デジタルとリアルの融合の実現も間近です。

まとめ

ローソンチケットのNFT活用戦略は、伝統的なチケット販売の概念を超え、イベント参加の記念品として、またCRMツールとして機能しています。これにより、コアファンの特定と育成、そして独自のマーケティング戦略の展開が可能になります。NFTという新技術を利用したローソンチケットの試みは、他の企業にとっても参考になるでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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