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無料コラム〜高齢者のリハビリで注意すること〜

みなさん、おはようございます🌞

本日も臨床BATONにお越しいただきありがとうございます!

第594日目を担当する理学療法士のシミーです!


本日のコラムのテーマは「高齢者のリハビリで注意すること」です。


私たちセラピストが関わる方々は高齢者の方が多いと思います。実際に日本は高齢化社会と言われていることは皆さんご存知かと思います。

そんな中で皆さんは高齢者のリハビリにおいて注意していることなどはあるでしょうか?


私は、身体機能面で私たちと比べて低下している部分が強いため負荷量には注意して関わるようにしています。ストレッチや筋力強化訓練、バランス訓練にしても一見問題ないと思われる方でも低下していることが考えられますので、評価をして客観的に把握した上で関わるようにしています。

高齢者だからといって評価しないということにならないようにも意識しています。

特に、バランス能力の低下は著明にあるため、バランス訓練を進めていく上では私たちでは効果が薄いような課題から進めていくことも多いです(もちろんしっかり評価した上で進めます)。

筋骨格系の低下は見える部分が多く、本人も自覚しやすいのです。それに比べて神経系の低下に関しては目に見えない部分であることや、自分で意識しなければ認識することが難しいということがあるため客観的に評価しておく必要があります。

身体機能面ではどの程度の能力があるのかという“現在地”をはっきりさせるということが重要となり、それを本人と共有できるようにしていくことが大切となります。


私自身が一番注意していることとして挙げるのは、「関わり方」です。

高齢者は私よりも人生の先輩であり、私がしていない多くの経験をされた方々です。

リハビリテーションの場ではどうしてもセラピストと患者という関係により上下関係になりやすいです。新人時代にはそれに気づかずにコミュニケーションで問題が出たこともありました。

リハビリテーションで中心にあるのは患者様であり必ず敬う心は必要であると考えています。相手に対して敬意を持って関わることが重要であり、その部分が疎かになると良好な関係性は構築できません。

リハビリにおいて、相手の考えを尊重することも大切です。様々な経験をされている人生の先輩であるため、一人一人物事に対する解釈は違います。こちらの提示や要望を伝えるだけではなく、相手がどう考えているかということを聞くように努めています。

高齢者に限ったことではありませんが、私自身はこういった部分への意識を常に持っておくようにしています。

相手が主体となるようなリハビリを提供するためには欠かせない視点です。

ぜひ、皆さんも高齢者の方と関わる際の参考にして見てください!



本日も最後までご覧いただきありがとうございました!😁

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