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廃用症候群の治療はなぜ難しいのか?

本日も「臨床BATON」にお越しいただきありがとうございます!
277日目を担当します、ミッキーです。よろしくお願いします。

12月になり、今年もあと20日余りとなりましたね。
これまでなかなかできなかったこともありますが今年が終わるまでにやっておきたいと思っています!今年にやれることは今年にやっておきましょう!


〇はじめに

生活期の病院で働いていると廃用症候群の患者様にリハビリすることも多くあります。
その中で、改善することの難しさを感じてきました。
時にはリハビリを行っても亡くなってしまう患者様もいます。
そのため、廃用症候群を治すことの難しさについて今回は書いていきたいと思います。

〇廃用症候群とは

廃用症候群とは長期臥床などで活動しなかったり、ギプスそのほかで固定されて動かせなかったことで生ずる合併症である。筋萎縮、関節拘縮、骨萎縮、心肺機能や消化機能の低下などの身体的低下とともに知的・精神機能の低下なども認められることがある 

竹内孝仁:図解・リハビリテーション事典,広川書店,P155,1998

と定義され、

「安静の害」を示す二次的障害の総称。

上田敏:リハビリテーションの思想,医学書院,p45-57,1987

である。

〇どんな症状が、なぜ起こるのか

その原因や症状は以下の表に示すものなどがあります。
骨や筋肉、関節などだけでなく、心肺機能や消化器機能、心理機能など全身の機能に及びます。

スクリーンショット (1197)
江藤文夫:廃用症候群の発生機序と改善のための運動療法,PTジャーナル 25:160-164,1991

*これは症状の一例であって文献によっては様々な分類があります。

以下に主な廃用症候群による機能低下とその程度を述べていきます。

1.骨格筋の萎縮

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