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なぜ、高齢者は熱中症にかかりやすいのか?

本日も「臨床BATON」にお越しいただきありがとうございます!
329日目を担当します、ミッキーです。よろしくお願いします。
先月は記録的に暑い日が続きましたね。皆さんの病院や施設でも患者様・利用者様の熱中症の対応に苦慮した場面が多かったのではないでしょうか。
患者様や利用者様が健康に過ごせるように対応に気を付けていきましょう!

〇はじめに

先月初めの記事では「熱中症になると体の中では何が起こっているのか?」についてお伝えしました。
お時間があれば合わせて読んでみて下さい。

今回はなぜ、高齢者は熱中症にかかりやすいのか?について考えていきます。

きっかけとしては共同執筆者のPTからこのような経験を聞いたためです。「訪問リハビリで働いていた時、夏に訪問リハで家に行った時にまさかのエアコン付けずに過ごしている人が多かった!
理由はエアコンが嫌いだから、今まで無くてもいけたから!それで脱水で倒れる危険性を上げている!とても危ない!
何回エアコンつけたことか、、、ケアマネにいうて対策してもらったことか、、、」
とのことでした。

確かに夏場に熱中症で搬送される方、亡くなる方には高齢者が多いイメージがあります。

それはなぜなのかについて今回はお伝えしていきます。

〇熱中症患者の高齢者の割合は?

皆さん、高齢者が熱中症にかかりやすいというのはなんとなく理解はできていると思います。
では、高齢者は熱中症にどのくらいかかりやすいのでしょうか。
その点をまずお伝えしていきます。

年齢区分別の熱中症による緊急搬送人員を調べてみました。
令和3年5月、4年5月のデータです。

熱中症情報,総務省消防庁,22年7月5日, https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/post3.html

高齢者(満 65 歳以上)が最も多く 1,380 人(51.7%)、次いで成人(満 18 歳以 上満 65 歳未満)743 人(27.8%)、少年(満7歳以上満 18 歳未満)501 人(18.8%)、 乳幼児(生後 28 日以上満7歳未満)44 人(1.6%)の順となっています。

今年5月では熱中症による救急搬送者のうち実に半分以上が65歳以上の高齢者であることがわかります。

また、死亡者数は以下のようになっています。

近年では熱中症の死亡者における65歳以上の高齢者の割合は7割後半から8割前半で非常に高い数値になっています。

以上のことからも高齢者は熱中症にかかりやすいこと、そして死亡者に占める割合も高いことがわかります。

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