歩行補助具の重心と支持基底面、 なぜ見るの?~固定型歩行器・U字型歩行器を中心に~
本日も臨床BATONへお越しいただき、ありがとうございます。
最近、寒暖差が激しくなってきましたが、絶好調の264日目担当のPTジュニアこと吉岡勇貴です(^-^)
前回は歩行補助具の選択と基準~移動手段としての見方だけでなく、評価としての見方~のブログでしたが読んで頂けましたか?まだの方はこちらからどうぞ
★はじめに
今回は前回の続きとして歩行補助具のそれぞれを使用したときの重心と支持基底面について書いていきます。なぜ、歩行補助具の重心と支持基底面を見るのか?そこが評価としての視点となり治療の対象になる部分だと考えるからです。
臨床の中で重心と支持基底面との関係は非常に大切な要素です。僕自身のブログでも何度か重心と支持基底面についてはブログを書いてきましたが書く度に改めて大切だと感じてきました。
今回の歩行補助具に関してはあまり重心と支持基底面という視点で見ていなかった事に気が付きました。その中でそれぞれの歩行補助具の重心と支持基底面の違いをみていきながら、また歩行補助具によって姿勢の変化がうまれる事で重心と支持基底面の関係性がどのように変化していくのかを考えていきます。
そして、この視点が移動手段の選択としての基準を判断する為の材料にするのか、今後杖歩行や独歩獲得を目指すための治療展開の材料にもなり得る可能性が大いにあります。
★重心と支持基底面について
重心と支持基底面に関しては立ち上がり動作から複数回書いており、重複する部分もあるかと思います。
まず、重心から確認していきましょう
重心とは
力学的において空間的広がりをもって質量が分布するような系において、その質量に対して他の物体から働く万有引力(重力)の合力の作用点であると定義される点のことである。
Wikipediaより
これだけだとイメージがしにくいですし、どこを見ればいいのか分からないですよね💦
図1が重心となります。先ほどよりはイメージ出来ているのではないかと思います。
次に支持基底面についてです。
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