どうすれば触診が上達するのか?
おはようございます🌞
本日も臨床BATONにお越しいただきありがとうございます!
358日目を担当する、理学療法士のシミーです!
私の記事では、臨床10年の経験をもとに、患者様のことをどのような視点で考えていくのかということをメインにお伝えしています。How towよりも、考えるという部分にフォーカスした内容になっております。私自身が臨床で理解できなかった経験からどのように考えていけば解決の糸口が見えてくるのかということをお伝えしていきます!興味がある方は是非最後まで読んでください。
先月は、【慢性硬膜下血腫に対するリハビリテーションを考える〜フルリカバリーを目指して〜】というテーマで慢性硬膜下血腫のリハビリテーションにてついてお伝えしました。興味がある方は是非、下記のリンクより覗いてみてください!
本日は『触診』についてお伝えしていきます!
セラピストとして触診とは非常に大切な技術です!
例えるなら、サッカーにおけるインサイドキック、野球におけるキャッチボール、バレーにおけるレシーブ、料理では包丁で食材を切る、というように基礎になる部分であると私は日々感じています。(例えが分かりにくければすみません💦)
スポーツなどでは基礎技術が上達すると言えばなんとなく想像できますよね?それぞれの方が同一のことを想像することはないと思いますが、概ね一致する部分があるはずです(各スポーツの経験者に対して聞いたとき)。
では、「触診技術が上達する」と聞いてどんなことを想像するでしょうか?上達したことにより何が変わるでしょうか?この部分に関してはそれぞれの想像がなかなか一致しないのではないでしょうか?私自身、触診が重要であると養成校時代に先生やバイザーから教えていただきましたが、具体的にどんなに重要なのかについては深掘りしていませんでした。
この記事では触診技術が上達することがどのようなことなのかを具体的にお伝えしていきます。
先に言っておきますが、ここでの内容は私の経験をもとにした解答となりますので、正しいことではありません。答えは一つではありませんので、是非この記事を参考にして各々が思う答えを考えてみてください!
余談ですが、触診に関して脳外臨床研究会でもセミナーをしています。
興味がある方は一度覗いてみてくださいね!
脳外臨床大学校に入るとVIP会員(月9800円税別)で過去の触診セミナー動画を見放題です。
▷触診の上達とは?
触診が上達した!と感じることができるゴールはどこにあるのでしょうか?
皆さんはこれが明確になっているでしょうか?
・意図して体を触知することができる
・体の変化を感じ取ることができる
大きくまとめるとこの部分が目指すポイントになると私は考えています。
これらに共通することは、治療で結果を出せるかどうかということです。
まず「意図して体を触知することができる」とは、患者様の体を触る際にどの組織を触るのかを分けられるかということです。皮膚、筋膜、筋肉、腱、靭帯、骨という部位を明確に分けることができるかということです。もっと細かくすると、表皮や皮下組織、滑液包、脂肪体、血管などの軟部組織を分けられるかも大切になってきます。
次に「体の変化を感じ取ることができる」とは、わずかな筋収縮や筋膜、皮膚の変化を触知できるかどうかです。目で見てわかるような変化よりも触れていないとわからないような変化を感じられるかどうかでアプローチする上で大切になってきます。
▷触診の要素
触診が上達するためにはそれに関わる要素が何であるのかを抽出し、どの要素を伸ばしていくのかを見つけていきます。
触診に関わる要素は非常に多くあります。
・体性感覚
・目の使い方
・解剖学(組織の構造)
・姿勢
・バランス
など挙げればキリがないくらいの要素が関係しています。
必要な要素を抽出してそれを伸ばしていくこともいいのですが、そこからさらに要素と要素の関係性や構造を整理するとどの要素を伸ばしていくことが上達につながるのかが明確になってきます。
この考え方は関係主義的構造分析といい、文字通り要素間の関係性を整理していく考え方です。触診技術はセラピストにとって基礎となる部分であるとお伝えしました。ここをさらに深掘りしていくことで見えてくるものは非常に広がります。
触診を基準として抽象的に考えると、治療技術という関係性が見えてきます。逆に触診を基準として具体的に考えると体性感覚や解剖学や姿勢という関係性が見えてきます。このように要素を整理していくことで何を鍛えていくべきなのかということが明確になります。
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