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患者様はなぜ疲れやすくなるのか

本日も「臨床BATON」にお越しいただきありがとうございます!
496日目を担当します、ミッキーです。

僕のブログでは日々リハビリを行っている中で、感じたことを共有していく、疑問に思ったことを調べて共有していくといったものになっています。

☆はじめに

僕がリハビリを行っている中で感じることの一つに「患者様の疲れやすさ(易疲労性)」があります。
易疲労性があるとリハビリではバイタルや、本人への聴取が必要となり、リハビリをするには悩ましいところがあると思います。

そこで、まずは疲労とは何か、そしてなぜ疲れやすくなるのかを解説します。
続いて、疲労に対応するための方法について考えていきます。
患者様の疲れを軽減するためにはどうすれば良いのか、具体的なポイントをお伝えします。
疲労に対応することは、リハビリの効果を高めるために重要な要素です。患者様の疲れやすさに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

☆疲労とは

生体の恒常性を保つために休息が必要であることのサインであり,過剰な活動によって疲弊して病気になるのを防ぐための重要な症状である.
疲労とほぼ同義に用いられる倦怠感(fatigue)とは,「身体的,精神的に『だるい』と感じる自覚症状を指し,疲労,易疲労感などとほぼ同義に用いられる。健常者でも過度の労働では疲労感や倦怠感を感じる.これらは休息を取れば,自然と回復するため,「生理的疲労」と呼ばれる.
一方,休んでも疲労感や倦怠感が回復しない場合,あるいは疲労を感じさせるほどの労働もしていないのに疲労感や倦怠感を感じる場合には「病的な疲労・倦怠感」として区別することがある.

吉原一文,疲労・倦怠感および 慢性疲労症候群の病態,57巻3番,心身医,2017,282-289

このように疲労には「生理的な疲労」と「病的な疲労・倦怠感」の2つがあることがわかります。
患者様の疲れやすさは後者の方にあたります。

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