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拘縮肩に対してのアプローチ
おはようございます(^ ^)
本日も臨床BATONへお越し頂き、ありがとうございます。
441日目を担当するのは理学療法士のゆーすけです。
今月のテーマは「拘縮肩における画像をみるポイント」を予定していましたが、「拘縮肩に対してのアプローチ」に予定を変更しています。
拘縮肩におけるインピンジ、インピンジに対してのアプローチで悩む人。
「拘縮肩と疼痛を伴う患者様に対してどんなアプローチをしたらいいかわからない…。1回の治療の中でどう展開したらいい??…。」
こういった疑問にお答えします。
★はじめに
拘縮肩を呈する患者さまで、「関節可動域制限」と「疼痛」を併せ持つことがほとんどだと思います。
肩関節周囲炎における炎症期では炎症が主とした疼痛の要因となりますが、炎症期から拘縮期に移行した患者でも疼痛を訴える患者様は多いです。
「一時に比べたら安静時痛は軽減した」
「一時に比べたら疼痛の程度は軽減した」
「一時に比べたらロキソニンの量は減らして生活ができている」
このような時に、
関節可動域制限があるから疼痛が発生しているのか?
そもそも炎症が長引いていて疼痛が発生しているのか?
このような疑問を持ったことはないでしょうか?
明確に炎症期から拘縮期へ移行した瞬間を定めることは難しいですし、拘縮期だからといって完全に疼痛が治まっているかというとそういうわけでもありません。
しかし、炎症期の際に積極的な関節可動域訓練(強めのストレッチなど)を行うとかえって疼痛が増強するため関節可動域訓練における強度や治療時間の配分を考える上では「関節可動域制限」と「疼痛」をどのように捉えて治療展開していくかは
重要になります。
今回は一つの考え方とアプローチについてお伝えしたいと思います。
★疼痛発生の要因を考える
安静時痛が強く、関節を少し動かしただけ疼痛が発生し、またその程度が強い際はいわゆる炎症を主として考えます。
私がイメージする炎症を主として疼痛を発生させている患者様の特徴として、
・最終域まで持っていく手前で疼痛が発生する
・一方向だけでなくあらゆる方向の関節運動で疼痛が発生する
・ロキソニンが有効的
・肩関節周囲筋全体的に緊張が高い
ここから先は
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