無料ブログ 時期別の病院の特徴や学べること〜急性期について〜
おはようございます!
447日目の無料コラムを担当する理学療法士のシミーです!
今回のコラムのテーマは時期別の病院の特徴や学べることです。
私は急性期病院についてお伝えします。
私自身は急性期、回復期、生活期それぞれでの勤務を経験しました。
そんな中でも急性期での経験は非常に自身の成長につながったと感じています。
私が勤務していたのは脳神経外科しかない病院で、超急性期〜回復期までありました。
SCU(脳卒中ケアユニット)を持っていたので脳卒中と診断されて24時間以内にリハビリを開始しているような病院でした。
SCUでの理学療法では離床することの重要性とそのために必要な全身状態の管理を学ぶことができました。リハビリテーションを進めていく上で必要なことは意識が戻り、ベッドから離れられることであり、発症直後からそこに向かって進んでいかなければならないということを再確認できました。
そんな中でも離床できない方は一定数います。意識も戻らない方もいます。そのような状態で長期の臥床が進むことにより二次障害を生み出してしまいます。
このような経験をして、如何に意識が戻ることが大切かということを体感しました。
回復期病院で働いていた頃には感じなかったことなので、意識という部分に対して細かく評価する手段が広がったと思います。
また、離床に関してもフォーカスしてみていくことができるようになりました。意識と離床は密接に関係しているとともに心理的な状態も考慮しなければならないことまで感じることができました。
そして、全身状態の管理もある程度できる必要があるため、モニターを見ながらのリハビリテーションを実践していくことができるようになりました。
SCUには人工呼吸器を挿管している方も入るため、バイタルの管理は必須となるのです。
脳卒中も血管が原因となる疾患であるため、循環器はもちろん呼吸器の知識が必要にもなり、リハビリテーションにてそれらがどのように影響を受けてどんな反応が出るのかということを理解しなければなりません。
安全第一ですが、その上で積極的なリハビリテーションを進められるようになると日々の臨床が楽しくなります。
そして、これらの知識は回復期や生活期でも必要になることです。病院だと医師や看護師に相談できますし対応できるのですが、訪問リハビリ業務では一人での訪問であるため患者様の全身状態を適切に評価できるようになる必要があります。そういった能力を身につけられるという意味でも急性期病院での業務はセラピストのキャリア形成にも役立つ部分です。
リハビリテーションではなかなか、生命の危機に瀕している状態で関わることが少ないため、脳卒中の急性期は数少ないそういった現場だと思います。
私も現在は訪問リハビリ業務に従事していますが、急性期病院での経験が非常に役立っています。
特に、全身状態の管理や離床に対する評価やアプローチの部分が重要な方が多いからです。
今後、訪問の領域で活動しようとされている方は急性期領域で働くことや、急性期領域に必要なことを学んだりしてみてはどうでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございます!
次回の更新は10月18日(水)です!
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