見出し画像

脳卒中再発を未然に防ぐためには

本日も「臨床BATON」にお越しいただきありがとうございます!
523日目を担当します、ミッキーです。

僕のブログでは日々リハビリを行っている中で、感じたことを共有していく、疑問に思ったことを調べて共有していくといったものになっています。

今回のブログでは以下の2つを参考にしています。
また、お時間あれば見てみて下さい。

https://youtu.be/pnGqPkS1cdU?si=YNvjhYRBCIEMAzMx(無料)

患者様用のYou tubeチャンネルなのでよろしければチャンネル登録・患者様への紹介をお願いいたします。

セミナー動画の販売は行っていないようなので動画の閲覧は脳外臨床大学校VIP会員の方のみ可能です、ご了承ください。

〇はじめに

僕の勤める病院には脳神経外科があり、脳卒中患者様のリハビリも多くさせていただいています。
先日、ひと月前に退院された患者様の脳卒中が再発し、再入院となったことがありました。
その時は大事に至らず、点滴加療と数週間のリハビリにて退院していただくことができました。
この経験から脳卒中の再発を予防するにはどうするといいのか、疑問に感じたので調べてみました。

〇脳卒中の再発率

まず、脳卒中の再発率はどの程度なのでしょうか。
1996-2015年 ドイツの10万人あまりを対象にした脳卒中プロジェクトのデータを用いて脳梗塞から3ヶ月、1年、5年後での死亡率、再発率を推定した研究があり、そのデータを参照します。

脳卒中後の長期生存率と再発に関するデータは不足している。そこで、住民ベース20年間の急性脳卒中の登録記録をもちいて、脳梗塞の種類別に死亡率 再発率の傾向を調べた結果、次のことがわかった。

・脳梗塞発生率は年間10万人あたり、女性75.8人、男性131.6人だった。
・5年生存率は女性50.4%、男性59.2%で、小動脈閉塞(ラクナ梗塞)の患者がもっとも高く、
 ・心原性脳塞栓でもっとも生存率が低かった。
 ・全体的に5年再発率は女性20.1% 男性20.1%で、女性は小動脈閉塞でもっとも低く、男性は主幹動脈アテローム硬化で再発率がもっとも低かった。
 ・再発リスクがもっとも高かったのは、塞栓源不明の脳梗塞だった。
 ・20年間で致命率の低下傾向がみられたが、再発率については低下傾向はみとめられなかった。
 ・脳梗塞患者の長期生存率と再発率は、脳梗塞の原因によって大きく異なっていた。この20年間で生存率は改善したが、再発率に傾向はみられなかった。

Twenty-Year Time Trends in Long-Term Case-Fatality and Recurrence Rates After Ischemic Stroke Stratified by Etiology | Stroke (ahajournals.org)

ドイツの研究ではありますが全体的に5年再発率は女性20.1% 男性20.1%で、この20年で死亡率は低下しても再発率は変わっていないようです。

〇なぜ再発するのか

ここから先は

1,090字 / 3画像

¥ 200

期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?