ロシアのウクライナ侵攻により化学肥料がさらに高騰?
ロシアのウクライナ侵攻
大変なことになってますね。
日本にいると遠くウクライナのことなんて身近に感じられないかもしれませんが、さまざまなところで影響が出ることは間違いありません。
生活への影響。
仕事への影響。
農業に関係のある影響でいえば、
ひとつはロシアへの経済制裁が原油・天然ガスの価格高騰につながる点。
ロシアは原油の生産量世界3位、天然ガスは世界2位です。その供給がストップする影響は計り知れず、農業用機械や設備に使う燃料費が上がるのは避けられません。
そして小麦やトウモロコシなどの穀物価格の高騰。
あのあたりは世界有数の穀倉地帯で、
小麦やトウモロコシの生産が盛んです。
生産量もさることながら小麦の輸出量はロシアが世界一、ウクライナは4位。この2つの国だけで、世界全体の輸出量の3割を占めています。
ロシア、ウクライナの穀物輸出制限があれば
世界市場に影響が出るのは間違いないです。
もともと世界人口の増加や途上国の食生活変化などから穀物需要が増えてひっ迫してますから、今回のウクライナ侵攻で
とんでもない影響が予想されます。
え?
それは食品としての影響で日本の農業とは直接関係ない?
それは輸入の問題であって国産小麦1割程度だから関係ない?
ロシアから小麦はほとんど輸入してないから関係ない?
いやいや、そうとも言い切れないんですよ。
ロシア、ウクライナの穀物輸出制限によって、穀物需要に供給が追いつかなくなります。すると増産に拍車がかかります。化学肥料をバンバン使うことになります。化学肥料の需給バランスが崩れて肥料価格が高騰します。
このときに、肥料の販売元は
「もっと高く売れそうだ、出し惜しみしてやれ」
と供給を渋り、購入者は
「とにかく確保しなければ、高くても買うぞ」
と買い急ぎます。
このような投機行動から、化学肥料が一気に高騰してしまいます。
これが最近の急激な価格高騰の大きな要因です。
もちろん世界的な穀物需要の増大はあります。
原油・天然ガス価格の高騰とも関係してます。
ですがそれだけでは急激すぎる肥料価格高騰の説明がつきません。
需給バランスが崩れたのをきっかけに投機目的の売買が始まったことが要因としては大きいのではないでしょうか。
この流れは昨年からあったものですが、今回のウクライナ侵攻によって加速しそうです。
今春以降の化学肥料の高騰、怖すぎます。
というわけで、
一日でもはやいウクライナの安定を望みます。
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